国土交通省「ブロック塀等の点検のチェックポイント」
はじめに
こんにちは。辰巳地所の高場です。
2018年6月18日に発生した大阪北部地震による塀の倒壊被害を受け、2018年6月21日、国土交通省住宅局建築指導課より、「ブロック塀等の点検のチェックポイント」が公表されました。
大阪北部地震では、大阪府高槻市立寿栄小学校のブロック塀が倒壊し、小学4年生の女児が亡くなりました。
また、前回の南海トラフ沖地震が発生してから、2026年で80年目となります。
地震調査研究推進本部地震調査委員会の長期評価によると、マグニチュード8~9クラスの地震が今後30年以内に発生する確率は80%程度だそうです。
[前回の南海トラフ地震]
・1944年12月7日 昭和東南海地震
・1946年12月21日 昭和南海地震
民法では、土地の工作物等の占有者及び所有者の責任が定められています。工作物の所有者の責任は、損害の発生を防止するのに必要な注意をしても免責が認められない無過失責任とされています。
民法第717条
1.土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない。
2.前項の規定は、竹木の栽植又は支持に瑕疵がある場合について準用する。
3.前二項の場合において、損害の原因について他にその責任を負う者があるときは、占有者又は所有者は、その者に対して求償権を行使することができる。
所有物件にブロック塀等がある方は、一度点検することをおすすめします。
ブロック塀等の点検のチェックポイント

外観で1~5をチェックし、ひとつでも不具合がある場合や不明な点がある場合は、専門家にご相談ください。
□1.塀は高すぎないか
・塀の高さは地震から2.2m以下か。
□2.塀の厚さは十分か
・塀の厚さは10cm以上か。(塀の高さが2m超2.2m以下の場合は15cm以上)
□3.控え壁はあるか。(塀の高さが1.2m超の場合)
・塀の長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突出した控え壁があるか。
□4.基礎があるか
・コンクリートの基礎があるか。
□5.塀は健全か
・塀の傾き、ひび割れはないか。
〈専門家に相談しましょう〉
□6.塀に鉄筋は入っているか
・塀の中に直径9mm以上の鉄筋が、縦横とも80cm間隔以下で配筋されており、縦筋は壁頂部および基礎の横筋に、横筋は縦筋にそれぞれかぎ掛けされているか。
・基礎の根入れ深さは30cm以上か。(塀の高さが1.2m超の場合)
組積造(れんが造、石造、鉄筋のないブロック造)の塀の場合
□1.塀の高さは地盤から1.2m以下か。
□2.塀の厚さは十分か
□3.塀の長さ4m以下ごとに、塀の厚さの1.5倍以上突出した控え壁があるか。
□4.基礎があるか
□5.塀に傾き、ひび割れはないか。
〈専門家に相談しましょう〉
□6.基礎の根入れ深さは20cm以上か。





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