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住宅ローン控除は2026年以降どう変わる?延長・面積要件緩和・中古住宅の拡充を解説
住宅ローン控除は2026年以降どう変わる?延長・面積要件緩和・中古住宅の拡充を解説住宅ローン控除は2026年以降どう変わるのか、令和8年度税制改正による5年間延長、床面積40㎡以上への緩和、中古住宅・リノベーションマンションの拡充、省エネ性能、子育て世帯、災害レッドゾーンの注意点を住宅購入前の実務目線で解説します。...

2026年9月、三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、住宅ローン変動金利の基準金利を引き上げました。

2026年8月の年3.125%から、9月は年3.375%へ上昇。引き上げ幅は0.25%です。

「年3.375%」という数字を見ると、「これから住宅ローンを借りると、金利が3%台になるのか」と不安に感じる方もいるかもしれません。

しかし、年3.375%は、すべての利用者にそのまま適用される住宅ローン金利ではありません。

住宅ローンでは、基準となる金利から所定の金利引下げを行い、実際の適用金利が決まる商品があります。

この記事では、金融機関によって「店頭表示金利」「店頭金利」など呼び方が異なるものの、金利引下げ前の土台となる金利を便宜上「基準金利」と表記します。

今回の改定内容とともに、基準金利とは何か、なぜ引き上げられたのか、すでに住宅ローンを利用している方にはどのような影響があるのかを見ていきます。

くらしのマーケット

三菱UFJ銀行・三井住友銀行の基準金利は年3.375%へ

2026年9月の変動金利型住宅ローンについて、三菱UFJ銀行と三井住友銀行では、基準となる金利水準が前月から0.25%上昇しました。

金融機関2026年8月2026年9月前月比
三菱UFJ銀行年3.125%年3.375%+0.25%
三井住友銀行年3.125%年3.375%+0.25%

三菱UFJ銀行の場合、新規借入の「ずーっと一律優遇コース」の変動金利も、8月の年0.945%から9月は年1.195%へ上昇しています。

つまり、今回の改定では基準金利だけを見るのではなく、そこから金利を引き下げた後の「実際に借りるときの金利」も合わせて確認することが大切です。

住宅ローンの「基準金利」とは?

基準金利とは、住宅ローンの実際の適用金利を決める際の土台となる金利です。

金融機関では、この基準金利から商品や契約条件などに応じた幅を引き下げ、実際の適用金利を決めることがあります。

三菱UFJ銀行の2026年9月の新規借入を例にすると、次のような関係です。

基準金利 年3.375%- 金利引下幅 年2.18%= 適用金利 年1.195%

そのため、「基準金利が年3.375%になった」ことと、「実際に年3.375%で住宅ローンを借りる」ことは同じではありません。

一方、ホームページに掲載されている低い適用金利が、すべての申込者に同じ条件で適用されるとも限りません。

金融機関や商品によって、申込条件や審査結果などが金利に影響する場合があります。住宅ローンを比較するときは、基準金利だけでなく、自分の場合にどの金利が適用されるのかまで確認しておきたいところです。

なぜ基準金利が上がった?背景には日銀の利上げ

今回の基準金利引き上げの背景を考えるうえで、大きな動きとなったのが日本銀行の金融政策です。

日本銀行は2026年6月の金融政策決定会合で政策金利を引き上げ、無担保コールレート(オーバーナイト物)を1.0%程度で推移するよう促す方針に変更しました。

住宅ローンの変動金利は、一般に短期金利の影響を受けます。

三菱UFJ銀行では、変動金利の基準金利を同行所定の短期プライムレートをもとに決定すると説明しています。

三井住友銀行でも、住宅ローンの変動金利型は短期プライムレート連動です。同銀行の短期プライムレートは2026年8月3日から、従来の年2.125%から年2.375%へ引き上げられました。

日銀の政策金利が上がると、短期市場金利などを通じて銀行の貸出金利にも影響が広がり、住宅ローンの基準金利が見直されることがあります。

ただし、「日銀が0.25%利上げしたので、住宅ローンも必ず0.25%上がる」という単純な仕組みではありません。基準金利の設定方法や改定時期は金融機関によって異なります。

基準金利が上がると実際の適用金利はどうなる?

基準金利が上昇しても、金利引下幅が同じであれば、実際の適用金利もその分上がります。

三菱UFJ銀行では、2026年8月の新規借入について、

年3.125%-年2.18%=年0.945%

でした。

9月は基準金利が年3.375%へ上がった一方、金利引下幅は年2.18%のため、

年3.375%-年2.18%=年1.195%

となっています。

基準金利が0.25%上がったことで、適用金利も0.25%上昇した形です。

住宅ローンを検討するときには、ニュースなどで報じられる基準金利だけではなく、各金融機関が提示する実際の適用金利を見る必要があります。

すでに変動金利で借りている人への影響は?

今回の基準金利引き上げを見て、「9月から毎月の返済額も増えるのでは」と心配している方もいるでしょう。

ただし、基準金利が上がったからといって、すでに住宅ローンを利用している方全員の返済額が9月1日から一斉に増えるわけではありません。

変動金利には金融機関や契約内容ごとに金利の見直し時期があり、変更後の金利が実際に適用される時期も異なります。

また、元利均等返済では「5年ルール」「125%ルール」が設けられている商品があります。

この場合、適用金利が上昇しても毎月の返済額がすぐには変わらないことがありますが、返済額の内訳は変化します。利息に充てられる割合が増えれば、その分、元金の減るペースが遅くなる可能性があります。

「毎月の返済額が変わっていないから影響はない」とは限らない点には注意が必要です。

自分の住宅ローンにいつ新しい金利が反映されるのかについては、契約内容や金融機関からの案内を確認してください。

これから住宅ローンを借りる人が確認したいこと

これから住宅を購入する方にとって、今回の改定でまず確認しておきたいのは「自分に実際に適用される金利」です。

基準金利が年3.375%だからといって、それだけで金融機関を比較することはできません。金利引下げ後の適用金利や団体信用生命保険の条件、手数料なども含めて見る必要があります。

もう一つ確認しておきたいのが、金利がさらに動いた場合の返済額です。

変動金利を利用するのであれば、現在の金利だけで返済計画を立てるのではなく、仮に0.25%、0.5%程度上昇した場合に毎月の返済額や家計がどう変わるかを試算しておくと安心です。

住宅ローンでは、金融機関が審査上「貸せる」と判断する金額と、家計として無理なく「返せる」金額が必ずしも同じとは限りません。

物件価格だけでなく、購入時の諸費用、住宅購入後の税金や修繕費なども考えながら、余裕を残した借入額を検討することが大切です。

今後の変動金利はどうなる?

日本銀行は2026年7月の展望レポートで、経済・物価・金融情勢に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく考えを示しています。

ただし、利上げのタイミングやペースについては、経済や物価の見通しが実現する確度やリスクを確認しながら検討する方針です。

そのため、「今後も住宅ローンの基準金利が上がり続ける」と決まっているわけではありません。

景気や物価、為替、海外経済などによって金融政策は変わり得ますし、住宅ローンの金利設定も金融機関ごとに異なります。

将来の金利を正確に予測することに力を注ぐよりも、多少金利が動いた場合でも無理なく返済を続けられるかを確認しておくほうが、住宅購入の資金計画では現実的です。

まとめ

2026年9月、三菱UFJ銀行と三井住友銀行の住宅ローン変動金利について、基準となる金利水準が年3.125%から年3.375%へ0.25%引き上げられました。

ただし、年3.375%が、そのまますべての利用者に適用される住宅ローン金利ではありません。

住宅ローンでは、基準金利から所定の金利引下げを行い、実際の適用金利が決まる商品があります。三菱UFJ銀行では、2026年9月の新規借入の適用金利として年1.195%が掲載されています。

これから住宅ローンを借りる場合には、基準金利だけを見て判断せず、自分に適用される金利と毎月の返済額を確認することが大切です。

変動金利を選ぶのであれば、今の金利だけではなく、将来少し上昇した場合にも家計に無理が生じないかまで考えておくと、金利の変化にも落ち着いて対応しやすくなります。

参考情報

確認日:2026年9月1日

三菱UFJ銀行「住宅ローン金利」
URL:https://www.bk.mufg.jp/kariru/jutaku/yuuguu/index.html

三菱UFJ銀行「変動金利で借入中だが、金利の見直し時期を知りたい」
URL:https://faq01.bk.mufg.jp/faq/show/7736?site_domain=default

三菱UFJ銀行「変動金利の基準金利が上昇すると、どうなるか知りたい」
URL:https://faq01.bk.mufg.jp/faq/show/6912?site_domain=default

三井住友銀行「住宅ローン(新規)金利水準推移」
URL:https://www.smbc.co.jp/kojin/jutaku_loan/shinki/kakokinri.html

三井住友銀行「住宅ローン(利用中)変動金利が上昇しましたが、返済額に影響はありますか?」
URL:https://qa.smbc.co.jp/faq/show/10674?site_domain=default

日本銀行「展望レポートのハイライト(2026年7月)」
URL:https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/highlight/ten202607.htm

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