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公益財団法人東日本不動産流通機構は、2026年1月20日に「首都圏不動産流通市場の動向(2025年)」を公表しました。

この資料は、2025年1月から12月までの首都圏における中古マンション、中古戸建住宅、新築戸建住宅、土地100〜200㎡の流通市場をまとめたものです。

本記事では、この資料をもとに、千葉県の不動産市場を中心に、物件種別ごとの年間動向を整理します。

2025年の千葉県不動産市場を見ると、中古マンション、中古戸建、新築戸建、土地のいずれも、成約件数は前年を上回っています。

ただし、価格の動きは物件種別によって異なります。

中古マンションと中古戸建は、成約件数が増えた一方で、成約価格は前年比で下落しました。

一方、新築戸建は成約価格・新規登録価格ともに上昇し、土地100〜200㎡も成約㎡単価・成約価格が上昇しています。

つまり、2025年の千葉県不動産市場は、「件数が増えた」「価格が上がった」と一言でまとめられるものではありません。

購入を検討している方にとっては、物件価格だけでなく、諸費用、住宅ローン、管理費・修繕積立金、建物状態、道路条件まで確認することが大切です。

売却を検討している方にとっては、平均価格だけでなく、近隣の成約事例や物件ごとの条件を踏まえて判断する必要があります。

この記事では、2025年の千葉県不動産市場を、中古マンション・中古戸建・新築戸建・土地に分けて解説し、購入・売却時に確認したいポイントを整理します。

Contents
  1. この記事で使うデータについて
  2. まず結論|2025年の千葉県市場は件数増でも価格の動きは物件種別で異なる
  3. 千葉県の中古マンション市場
  4. 千葉県の中古戸建市場
  5. 千葉県の新築戸建市場
  6. 千葉県の土地市場 100〜200㎡
  7. 首都圏全体と千葉県を比較する
  8. 2025年データから購入検討者が確認したいこと
  9. 2025年データから売却検討者が確認したいこと
  10. データを見るときの注意点
  11. よくある質問
  12. まとめ
  13. 参考情報
  14. 辰巳地所のご紹介
  15. お問い合わせ
くらしのマーケット

この記事で使うデータについて

本記事では、2026年1月20日に公益財団法人東日本不動産流通機構が公表した「首都圏不動産流通市場の動向(2025年)」をもとに、千葉県の不動産市場を整理します。

対象は、2025年1月から12月までの首都圏不動産流通市場です。

千葉県のデータを中心に、中古マンション、中古戸建住宅、新築戸建住宅、土地100〜200㎡の4つに分けて見ていきます。

東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2025年)」とは

東日本不動産流通機構は、不動産会社が利用する不動産物件情報交換組織であるレインズを運営する機構です。

「首都圏不動産流通市場の動向(2025年)」は、首都圏における不動産流通市場の年間動向をまとめた資料です。

中古マンション、中古戸建住宅、新築戸建住宅、土地100〜200㎡について、成約件数、成約価格、新規登録件数、新規登録価格などが整理されています。

本記事では、その中から千葉県の数値を中心に取り上げます。

「首都圏不動産流通市場の動向(2025年)」は、東日本不動産流通機構のウェブサイトで公開されています。

東日本不動産流通機構ウェブサイト:URL:http://www.reins.or.jp/

2025年1月〜12月の年間データを使う

今回扱うのは、2025年1月から12月までの年間データです。

月ごとの短期的な変動ではなく、1年間を通じた市場の傾向を見ることができます。

ただし、年間平均であるため、千葉県内のすべてのエリアや個別物件にそのまま当てはまるわけではありません。

千葉県内でも、千葉市、船橋市、市川市、松戸市、柏市、市原市、内房、外房では市場の性格が異なります。

実際の購入・売却では、近隣の成約事例や個別条件を確認することが必要です。

2025年1月以降のシステム改修による注意点

今回の資料には、2025年1月以降、成約登録適正化を図るためのシステム改修が行われたことにより、成約件数に影響を与えている可能性があるとの注記があります。

そのため、2025年の成約件数の前年比については、慎重に見る必要があります。

成約件数が大きく増えているからといって、単純に「市場が急拡大した」「需要が急増した」と断定するのではなく、価格、面積、築年数、新規登録状況などもあわせて確認することが大切です。

千葉県単独ではなく首都圏比較として読む

本記事では千葉県をメインに扱いますが、首都圏全体や東京都、埼玉県、神奈川県との比較も行います。

首都圏平均は、東京都の価格水準や成約件数の影響を大きく受ける場合があります。

そのため、首都圏平均をそのまま千葉県全域に当てはめるのは注意が必要です。

千葉県は首都圏の一部ですが、価格水準、土地面積、戸建需要、沿線、車利用の有無など、東京都とは異なる特徴があります。

まず結論|2025年の千葉県市場は件数増でも価格の動きは物件種別で異なる

2025年の千葉県不動産市場を大きく見ると、成約件数はいずれの物件種別でも前年を上回っています。

ただし、価格の動きは一様ではありません。

中古マンションと中古戸建は、成約件数が増えている一方で、成約価格は前年比で下落しています。

新築戸建と土地100〜200㎡は、成約価格が前年比で上昇しています。

この違いを分けて見ることが、2025年の千葉県不動産市場を理解するうえで重要です。

中古マンションは件数増・価格は前年比で下落

2025年の千葉県中古マンションの成約件数は5,377件で、前年比19.9%増です。

一方、成約㎡単価は39.84万円で前年比1.3%下落、成約価格は2,865万円で前年比1.6%下落です。

首都圏全体では中古マンション価格が上昇していますが、千葉県では成約価格が前年比で下落しています。

首都圏全体の動きと、千葉県の動きは分けて見る必要があります。

中古戸建は土地面積が広め・価格は前年比で下落

2025年の千葉県中古戸建の成約件数は4,393件で、前年比45.6%増です。

成約価格は2,517万円で、前年比2.7%下落しています。

平均土地面積は200.36㎡で、首都圏平均147.64㎡より広く出ています。

ただし、土地が広いことだけで価値を判断することはできません。

道路、境界、築年数、建物状態、リフォーム履歴、耐震性などを確認する必要があります。

新築戸建は成約価格・新規登録価格ともに上昇

2025年の千葉県新築戸建の成約件数は2,574件で、前年比179.8%増です。

成約価格は3,808万円で、前年比4.1%上昇しています。

新規登録件数は9,793件で、前年比1.1%増です。

新規登録価格は4,106万円で、前年比5.8%上昇しています。

新築戸建は、千葉県で自宅購入を検討する方にとって重要な選択肢です。

ただし、価格だけでなく、諸費用、住宅ローン、建物仕様、道路、ハザードマップ、仲介手数料無料の対象可否も確認しましょう。

土地は100〜200㎡で成約単価・価格が上昇

2025年の千葉県土地100〜200㎡の成約件数は1,754件で、前年比56.5%増です。

成約㎡単価は16.00万円で前年比2.8%上昇、成約価格は2,425万円で前年比3.2%上昇しています。

新規登録では、件数8,274件、㎡単価15.14万円、価格2,224万円です。

土地については、成約と新規登録の数値を混同しないことが大切です。

また、この土地データは100〜200㎡に限られるため、すべての土地にそのまま当てはめることはできません。

成約件数の増加は注記を踏まえて読む

2025年のデータでは、成約件数の前年比が大きく増えている項目があります。

ただし、資料には、2025年1月以降の成約登録適正化に関するシステム改修が成約件数に影響している可能性があるとされています。

そのため、件数の増加を「需要が急拡大した」と単純に読むのではなく、参考情報として扱うのが適切です。

市場を判断する際は、成約件数だけでなく、価格、新規登録状況、面積、築年数、物件種別ごとの違いを確認しましょう。

千葉県の中古マンション市場

まず、千葉県の中古マンション市場を見ていきます。

2025年の千葉県中古マンションは、成約件数が増えた一方で、成約価格は前年比で下落しています。

成約件数は5,377件、前年比19.9%増

2025年の千葉県中古マンション成約件数は5,377件です。

前年比では19.9%増となっています。

ただし、成約件数については、2025年1月以降のシステム改修による影響可能性があるため、件数の増加だけを強く見すぎないことが大切です。

成約件数の動きは参考にしつつ、価格や新規登録状況もあわせて確認しましょう。

成約㎡単価39.84万円・価格2,865万円は前年比で下落

2025年の千葉県中古マンション成約㎡単価は39.84万円で、前年比1.3%下落です。

成約価格は2,865万円で、前年比1.6%下落です。

専有面積は71.92㎡、築年数は29.56年です。

首都圏全体では、中古マンション成約価格が5,200万円で前年比6.3%上昇しています。

これに対し、千葉県では成約価格が前年比で下落しています。

首都圏平均を見て「千葉県の中古マンション価格も上がっている」と判断するのは注意が必要です。

新規登録価格は2,771万円、前年比4.3%上昇

2025年の千葉県中古マンション新規登録件数は16,199件で、前年比4.9%減です。

一方、新規登録㎡単価は39.52万円で前年比3.6%上昇、新規登録価格は2,771万円で前年比4.3%上昇しています。

成約価格は前年比で下落している一方、新規登録価格は上昇しています。

これは、売出時の価格と実際に成約した価格の動きが異なることを示しています。

売却を検討する場合は、新規登録価格だけでなく、実際の成約価格を確認することが重要です。

首都圏全体・東京都との違い

首都圏全体では、2025年の中古マンション成約㎡単価は82.98万円、成約価格は5,200万円です。

東京都の中古マンション成約価格は6,766万円、東京都区部では7,401万円です。

一方、千葉県の成約価格は2,865万円です。

同じ首都圏でも、東京都と千葉県では価格水準が大きく異なります。

東京都の価格上昇を、千葉県全域にそのまま当てはめることはできません。

購入時は管理費・修繕積立金も確認する

中古マンションを購入する場合は、物件価格だけでなく、管理費・修繕積立金も確認しましょう。

特にリノベーションマンションでは、室内がきれいでも、マンション全体の管理状態や修繕積立金の状況は別に確認する必要があります。

購入時には、長期修繕計画、大規模修繕履歴、管理費・修繕積立金の改定予定、管理組合の財務状況も確認することが大切です。

千葉県の中古戸建市場

次に、千葉県の中古戸建市場を見ていきます。

2025年の千葉県中古戸建は、成約件数が増加している一方、成約価格は前年比で下落しています。

成約件数は4,393件、前年比45.6%増

2025年の千葉県中古戸建成約件数は4,393件です。

前年比では45.6%増となっています。

ただし、中古戸建についても、成約件数の増加はシステム改修の影響可能性を踏まえて読む必要があります。

件数が増えているからといって、すべてのエリアで需要が急増していると断定するのは避けましょう。

成約価格は2,517万円、前年比2.7%下落

2025年の千葉県中古戸建成約価格は2,517万円です。

前年比では2.7%下落しています。

首都圏全体の中古戸建成約価格は3,917万円で、前年比0.8%下落です。

千葉県は首都圏平均より価格水準が低く、前年比でも下落しています。

購入検討者にとっては価格を抑えやすく見える一方、建物状態や道路条件による差が大きい点に注意が必要です。

平均土地面積は200.36㎡

2025年の千葉県中古戸建の平均土地面積は200.36㎡です。

首都圏平均147.64㎡、東京都109.17㎡、埼玉県150.66㎡、神奈川県149.85㎡と比べても、千葉県の土地面積は広めに出ています。

ただし、土地が広ければ必ず良いというわけではありません。

道路付け、接道状況、形状、高低差、庭や外構の管理負担、駐車場の使いやすさなどを確認する必要があります。

新規登録価格は2,743万円、前年比0.9%上昇

2025年の千葉県中古戸建新規登録件数は16,386件で、前年比6.8%増です。

新規登録価格は2,743万円で、前年比0.9%上昇しています。

成約価格は前年比で下落している一方、新規登録価格は小幅に上昇しています。

中古戸建でも、売出価格と成約価格を分けて見ることが大切です。

売却を考える場合は、希望価格だけでなく、近隣で実際に成約した物件の価格を確認しましょう。

築年数・建物状態・道路条件で評価が変わる

2025年の千葉県中古戸建の平均築年数は25.69年です。

中古戸建は、築年数だけで判断できません。

耐震性、雨漏り、シロアリ、屋根・外壁の状態、給排水管、リフォーム履歴、設備状態、道路条件、境界、越境などを確認する必要があります。

リフォーム済戸建であっても、工事内容や建物の基本性能は物件ごとに異なります。

購入時は、価格だけでなく、建物の状態と将来の修繕費も含めて考えましょう。

千葉県の新築戸建市場

2025年の千葉県新築戸建市場は、成約価格・新規登録価格ともに前年比で上昇しています。

新築戸建は、辰巳地所の仲介手数料無料の導線とも相性が良い物件種別です。

ただし、価格上昇だけを見て焦るのではなく、諸費用や住宅ローン、建物仕様まで確認することが大切です。

成約件数は2,574件、前年比179.8%増

2025年の千葉県新築戸建成約件数は2,574件です。

前年比では179.8%増となっています。

数字としては大きな増加ですが、ここでも2025年1月以降のシステム改修による影響可能性を踏まえる必要があります。

成約件数の増加だけで「急いで買わなければならない」と考える必要はありません。

成約価格は3,808万円、前年比4.1%上昇

2025年の千葉県新築戸建成約価格は3,808万円です。

前年比では4.1%上昇しています。

土地面積は128.35㎡、建物面積は99.78㎡です。

首都圏全体の新築戸建成約価格は4,532万円、東京都は5,735万円、神奈川県は4,608万円、埼玉県は3,676万円です。

千葉県は東京都や神奈川県より価格水準を抑えやすく、埼玉県よりやや高い成約価格となっています。

新規登録件数は9,793件、前年比1.1%増

2025年の千葉県新築戸建新規登録件数は9,793件です。

前年比では1.1%増となっています。

首都圏全体では新規登録件数が前年比5.7%減となっているため、千葉県は首都圏全体とは異なる動きも見られます。

ただし、エリアによって供給状況は異なります。

千葉市、市原市、船橋市、市川市、松戸市、柏市など、地域ごとの供給状況や価格帯を確認することが大切です。

新規登録価格は4,106万円、前年比5.8%上昇

2025年の千葉県新築戸建新規登録価格は4,106万円です。

前年比では5.8%上昇しています。

成約価格3,808万円と新規登録価格4,106万円には差があります。

新規登録価格は売出時の価格であり、成約価格とは異なります。

購入を検討する際は、売出価格だけでなく、周辺の成約事例や諸費用を含めた総額を確認しましょう。

新築戸建は仲介手数料無料の対象可否を確認する

新築戸建は、物件によって買主様の仲介手数料を無料でご案内できる場合があります。

売主様から不動産会社へ仲介手数料が支払われる物件であれば、買主様の仲介手数料を無料にできるケースがあるためです。

SUUMO・アットホーム・HOME’Sなどで気になる新築戸建を見つけた場合でも、当社で取り扱い可能な場合があります。

物件URLをお送りいただければ、仲介手数料無料の対象になるか、諸費用の目安も含めて確認できます。

千葉県の土地市場 100〜200㎡

次に、千葉県の土地市場を見ていきます。

今回の資料で扱われている土地データは、土地全体ではなく、面積100〜200㎡の土地です。

そのため、100㎡未満の狭小地、200㎡超の広い土地、市街化調整区域、農地、山林などには、そのまま当てはめられません。

成約件数は1,754件、前年比56.5%増

2025年の千葉県土地100〜200㎡の成約件数は1,754件です。

前年比では56.5%増となっています。

ただし、土地についても、成約件数の前年比はシステム改修の影響可能性を踏まえて見る必要があります。

件数の増加を、需要だけで説明しないことが大切です。

成約㎡単価16.00万円・成約価格2,425万円

2025年の千葉県土地100〜200㎡の成約㎡単価は16.00万円です。

前年比では2.8%上昇しています。

成約価格は2,425万円で、前年比3.2%上昇です。

面積は151.60㎡です。

千葉県の土地100〜200㎡は、成約㎡単価・成約価格ともに前年比で上昇しています。

ただし、土地は個別性が非常に大きいため、平均価格だけで判断するのは危険です。

新規登録㎡単価15.14万円・新規登録価格2,224万円

2025年の千葉県土地100〜200㎡の新規登録件数は8,274件です。

前年比では6.0%増です。

新規登録㎡単価は15.14万円で前年比3.3%上昇、新規登録価格は2,224万円で前年比2.6%上昇しています。

成約価格2,425万円と新規登録価格2,224万円は、意味が異なります。

成約価格は実際に売買が成立した価格であり、新規登録価格は新たに売り出された価格です。

成約と新規登録の数値を混同しない

土地市場を見るときは、成約と新規登録を分けて考えることが重要です。

成約は実際に売買が成立したものです。

新規登録は、当年に新たに市場へ出た物件です。

売却を考える場合、新規登録価格だけを見て売出価格を決めると、成約価格とのズレが出ることがあります。

購入を考える場合も、売出価格だけで判断せず、近隣の成約事例を確認しましょう。

土地は道路・用途地域・上下水道で価格が変わる

土地は、面積と価格だけで評価できません。

道路付け、接道状況、用途地域、建ぺい率・容積率、上下水道、ガス、造成、高低差、ハザードマップ、建築条件によって価格が大きく変わります。

同じ150㎡前後の土地でも、駅距離や道路条件、造成費の有無によって評価は異なります。

購入時は、希望する建物が建てられるかを確認しましょう。

売却時は、道路、境界、越境、測量、古家の有無なども整理しておくことが大切です。

首都圏全体と千葉県を比較する

千葉県の不動産市場を理解するには、首都圏全体との比較も役立ちます。

ただし、首都圏平均は東京都の価格水準の影響を受けやすいため、そのまま千葉県に当てはめるのは注意が必要です。

中古マンションは東京都の価格上昇が首都圏平均を押し上げている

首都圏全体の中古マンション成約価格は5,200万円で、前年比6.3%上昇です。

東京都の成約価格は6,766万円、東京都区部では7,401万円です。

一方、千葉県の成約価格は2,865万円で、前年比1.6%下落しています。

首都圏平均だけを見ると中古マンション価格は上昇していますが、千葉県では異なる動きです。

中古マンション市場を見る際は、首都圏全体と千葉県、さらに千葉県内のエリアを分けて確認しましょう。

中古戸建は千葉県・埼玉県が近い価格帯

2025年の中古戸建成約価格は、千葉県2,517万円、埼玉県2,456万円です。

両県は比較的近い価格帯にあります。

一方、東京都は5,872万円、神奈川県は3,937万円です。

千葉県の中古戸建は、価格水準を抑えやすく、土地面積が広めに出ている点が特徴です。

ただし、中古戸建は建物状態や道路条件で価格が大きく変わるため、平均価格だけで判断しないことが大切です。

新築戸建は千葉県が埼玉県よりやや高い成約価格

2025年の新築戸建成約価格は、千葉県3,808万円、埼玉県3,676万円です。

千葉県は埼玉県よりやや高い成約価格となっています。

東京都は5,735万円、神奈川県は4,608万円です。

新築戸建は、土地面積、建物仕様、分譲会社、完成時期、駅距離、道路、駐車場、ハザードマップなどによって価格が変わります。

価格だけでなく、諸費用や住宅ローンを含めた総額で確認しましょう。

土地は東京都との差が大きい

2025年の土地100〜200㎡の成約価格は、東京都6,503万円、千葉県2,425万円です。

成約㎡単価は、東京都47.36万円、千葉県16.00万円です。

土地は、東京都と千葉県で価格水準に大きな差があります。

ただし、単純に千葉県の土地が割安と見るのではなく、道路、用途地域、上下水道、造成、地盤、建築条件などを確認する必要があります。

首都圏平均を千葉県全域にそのまま当てはめない

首都圏平均は参考になりますが、千葉県内の個別物件にはそのまま使えません。

千葉県内でも、湾岸部、東葛エリア、千葉市、市原市、内房、外房では市場の性格が異なります。

購入でも売却でも、首都圏平均ではなく、近隣の成約事例や個別条件を確認することが重要です。

2025年データから購入検討者が確認したいこと

2025年の市場データは、購入を検討する方にとっても参考になります。

ただし、成約件数や平均価格だけで焦って判断する必要はありません。

成約件数の増加だけで焦らない

2025年は成約件数が大きく増えている項目があります。

しかし、資料にはシステム改修による影響可能性が注記されています。

「件数が増えているから早く買わないといけない」と考えるのではなく、自分の予算、希望条件、住宅ローン、将来計画に合っているかを確認しましょう。

物件価格と諸費用の総額を見る

購入時には、物件価格だけでなく諸費用を含めた総額を確認する必要があります。

仲介手数料、登記費用、住宅ローン関係費用、火災保険料、固定資産税等の精算金などがかかります。

マンションでは管理費・修繕積立金、戸建では将来の修繕費も考える必要があります。

新築戸建・リノベーションマンションは仲介手数料無料を確認する

新築戸建やリノベーションマンションは、物件によって買主様の仲介手数料を無料でご案内できる場合があります。

購入時の仲介手数料は大きな金額になるため、無料対象かどうかを確認することで、初期費用を抑えられる可能性があります。

SUUMO・アットホーム・HOME’Sなどで気になる物件を見つけた場合は、物件URLを送って確認するとよいでしょう。

中古マンションは管理費・修繕積立金を見る

中古マンションを購入する場合は、物件価格だけでなく、管理費・修繕積立金を確認しましょう。

長期修繕計画、大規模修繕履歴、修繕積立金の残高、今後の値上げ予定も大切です。

室内がリノベーション済であっても、マンション全体の管理状態は別に確認する必要があります。

中古戸建・土地は現地調査と役所調査が重要

中古戸建や土地では、現地調査と役所調査が重要です。

道路、接道、境界、越境、上下水道、用途地域、建ぺい率・容積率、ハザードマップ、再建築可否などを確認する必要があります。

中古戸建では、建物状態、耐震性、雨漏り、シロアリ、リフォーム履歴も確認しましょう。

2025年データから売却検討者が確認したいこと

売却を検討する方にとっても、2025年の市場データは参考になります。

ただし、平均価格だけで売出価格を決めるのは危険です。

成約価格と新規登録価格を分けて見る

売却では、成約価格と新規登録価格を分けて見る必要があります。

新規登録価格は売り出し時の価格です。

成約価格は実際に売買が成立した価格です。

売出価格を決める際は、新規登録価格だけでなく、近隣の成約事例を確認しましょう。

売出価格を高くしすぎない

市場データで新規登録価格が上がっている場合でも、成約価格が同じように上がっているとは限りません。

価格を高くしすぎると、販売期間が長くなることがあります。

売却では、希望価格と市場価格のバランスが重要です。

近隣成約事例を確認する

売却査定では、同じ市区町村、同じ沿線、同じ駅距離、同じ築年数、同じ面積帯の成約事例を確認します。

千葉県全体の平均価格ではなく、近隣の実際の成約事例を確認することが大切です。

戸建・土地は道路・境界・建物状態が重要

戸建や土地を売却する場合は、道路、境界、越境、上下水道、用途地域、建物状態が重要です。

古家付き土地の場合は、解体するか、古家付きのまま売るかも検討が必要です。

中古戸建では、リフォーム履歴や建物状態を整理しておくと、買主に説明しやすくなります。

売却時の手取り額と仲介手数料も確認する

売却では、売却価格だけでなく、手取り額を確認することが大切です。

仲介手数料、抵当権抹消費用、測量費、解体費、残置物処分費、場合によっては税金などが関係します。

辰巳地所では、売却時の仲介手数料を相場の半額を基本にご相談いただけます。

ただし、物件価格や取引条件によって個別確認が必要です。

データを見るときの注意点

不動産市場のデータは参考になりますが、読み方には注意が必要です。

特に2025年のデータでは、集計条件やシステム改修に関する注記を踏まえる必要があります。

平均価格は個別物件の価格ではない

平均価格は、複数の物件を集計した結果です。

個別物件の価格は、駅距離、築年数、面積、建物状態、管理状態、道路、土地形状、周辺環境、ハザードマップなどによって変わります。

平均価格より高いから割高、安いから割安と単純に判断しないようにしましょう。

成約件数はシステム改修の影響可能性がある

2025年1月以降、成約登録適正化を図るためのシステム改修が行われ、成約件数に影響を与えている可能性があるとされています。

そのため、成約件数の前年比は慎重に扱う必要があります。

件数の増加だけで市場の強弱を判断しないようにしましょう。

新規登録は2022年から集計範囲が変更されている

2022年より、新規登録の集計範囲が変更されています。

媒介契約更新や登録期間延長を除く、新たな登録のみに絞って計上されるようになっています。

そのため、過去データと比較する際には、この点も踏まえて見る必要があります。

戸建・土地は2021年から集計条件が変更されている

2021年より、戸建住宅・土地について、用途地域が未設定・無指定の物件を集計対象から除外するなど、集計条件の変更が行われています。

戸建・土地の前年比を見る際は、この集計条件の変更にも注意が必要です。

最終判断には個別査定・個別調査が必要

市場データは、全体の傾向を知るために役立ちます。

しかし、購入や売却の最終判断には、個別調査が必要です。

購入では、物件調査、役所調査、住宅ローン、諸費用、修繕費を確認しましょう。

売却では、近隣成約事例、現地状況、道路、境界、建物状態、管理状態を確認しましょう。

よくある質問

2025年の千葉県不動産市場は活発だったのですか?

成約件数だけを見ると、中古マンション、中古戸建、新築戸建、土地のいずれも前年比で増加しています。

ただし、2025年1月以降のシステム改修により、成約件数に影響が出ている可能性があると資料に注記されています。

そのため、単純に「市場が急拡大した」と断定するのではなく、価格や新規登録状況もあわせて見ることが大切です。

千葉県の中古マンション価格は上がっていますか?

2025年の千葉県中古マンション成約価格は2,865万円で、前年比1.6%下落しています。

成約㎡単価も39.84万円で、前年比1.3%下落です。

一方、新規登録価格は2,771万円で、前年比4.3%上昇しています。

成約価格と新規登録価格の動きが異なるため、分けて見る必要があります。

千葉県の中古戸建は買いやすいですか?

千葉県の中古戸建成約価格は2,517万円で、首都圏平均3,917万円より低い水準です。

また、平均土地面積は200.36㎡と広めに出ています。

ただし、中古戸建は築年数、建物状態、道路、境界、リフォーム履歴によって価格が大きく変わります。

平均価格だけで買いやすいと判断しないことが大切です。

千葉県の新築戸建価格は上がっていますか?

2025年の千葉県新築戸建成約価格は3,808万円で、前年比4.1%上昇しています。

新規登録価格も4,106万円で、前年比5.8%上昇しています。

新築戸建を購入する場合は、物件価格だけでなく、諸費用、住宅ローン、仲介手数料無料の対象可否も確認しましょう。

千葉県の土地価格は上がっていますか?

2025年の千葉県土地100〜200㎡の成約㎡単価は16.00万円で、前年比2.8%上昇しています。

成約価格は2,425万円で、前年比3.2%上昇です。

ただし、このデータは100〜200㎡の土地に限られます。

すべての土地にそのまま当てはめることはできません。

成約件数が増えているなら急いで購入すべきですか?

急いで購入すべきとは限りません。

2025年の成約件数には、システム改修の影響可能性があります。

また、不動産購入は、価格だけでなく、住宅ローン、諸費用、維持費、生活環境、将来計画を含めて判断する必要があります。

焦らず、条件に合う物件かどうかを確認しましょう。

売却するなら今が良いタイミングですか?

一概には言えません。

売却に適したタイミングは、物件種別、エリア、築年数、建物状態、住宅ローン残高、売却理由によって変わります。

市場データは参考になりますが、個別査定と近隣成約事例の確認が必要です。

売却を検討している場合は、まず現在の査定価格と手取り額を確認するとよいでしょう。

まとめ

2025年の千葉県不動産市場は、成約件数だけを見ると大きく動いた年に見えます。

中古マンション、中古戸建、新築戸建、土地100〜200㎡のいずれも、成約件数は前年を上回っています。

ただし、資料には2025年1月以降の成約登録適正化に関するシステム改修が、成約件数に影響を与えている可能性があると注記されています。

そのため、件数の増加だけで市場を判断するのは適切ではありません。

価格の動きは、物件種別ごとに異なります。

千葉県の中古マンションは、成約件数5,377件、前年比19.9%増ですが、成約価格は2,865万円で前年比1.6%下落しています。

中古戸建は、成約件数4,393件、前年比45.6%増ですが、成約価格は2,517万円で前年比2.7%下落しています。

一方、新築戸建は、成約価格3,808万円で前年比4.1%上昇、新規登録価格4,106万円で前年比5.8%上昇しています。

土地100〜200㎡は、成約㎡単価16.00万円、成約価格2,425万円で、いずれも前年比で上昇しています。

つまり、2025年の千葉県市場は、「すべての価格が上がった」「すべての物件が売れやすくなった」と単純にまとめるのではなく、物件種別ごとに分けて読む必要があります。

購入を検討している方は、平均価格や件数だけで焦らず、物件価格、諸費用、住宅ローン、管理費・修繕積立金、建物状態、道路条件を確認しましょう。

売却を検討している方は、成約価格と新規登録価格を分けて見て、近隣成約事例をもとに現実的な価格設定を行うことが大切です。

千葉県内でも、市原市、千葉市、船橋市、市川市、松戸市、柏市、内房、外房では市場の性格が異なります。

市場データはあくまで参考として活用し、最終的には個別物件ごとに確認することが重要です。

参考情報

確認日:2026年6月11日

  • 公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2025年)」
  • 公益財団法人東日本不動産流通機構「レインズデータライブラリー」
  • 公益財団法人東日本不動産流通機構「レインズとは」
  • 国土交通省「不動産価格指数」
  • 国土交通省「不動産情報ライブラリ」
  • 国土交通省「宅地建物取引業法の解釈・運用の考え方」

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不動産市場の平均データは参考になりますが、実際の購入判断・売却価格は、エリア、駅距離、面積、築年数、建物状態、道路、管理状態、周辺の成約事例によって変わります。

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    高場智浩
    千葉県市原市出身/在住。法政大学文学部史学科卒。 賃貸仲介を経て、2015年より不動産売買仲介に従事しています。 城南・城西エリア、横浜市、川崎市、熱海市、湯河原町を中心に一都三県で、約400件の購入・売却のお手伝いをさせていただきました。購入・売却・住宅ローンなど、不動産に関するご相談を、わかりやすく丁寧にサポートいたします。
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