千葉市のひきこもり相談窓口「ひなた」とは?家族が知っておきたい支援と相談方法
千葉市でひきこもりに悩んだとき、まず知っておきたいこと
家族が長く家にこもりがちになっている。
学校や仕事に行けない状態が続いている。
本人に声をかけても、会話がうまく続かない。
家族の中にひきこもりに近い状態の方がいると、日々の暮らしの中で、少しずつ不安が積み重なっていきます。最初は「少し休めば戻れるかもしれない」と思っていても、時間が経つにつれて、どう関わればよいのか分からなくなることがあります。
千葉市には、ひきこもりに関する相談窓口として、千葉市ひきこもり地域支援センター「ひなた」があります。
「まだ相談するほどではないのでは」と感じる方もいるかもしれません。けれど、相談は、すぐに本人を外へ出すためだけのものではありません。今の状況を誰かに話し、家族としてどのように関わっていけばよいのかを考える入口にもなります。
家族だけで抱え込まず、地域にある相談先を知っておくことは、とても大切です。
ひきこもりは「本人だけの問題」と決めつけない
ひきこもりという言葉を聞くと、「本人が外に出ようとしない」「働く気がない」といった見方をされることがあります。
しかし、実際には、学校や職場でのつまずき、人間関係の疲れ、心身の不調、就労への不安、家庭環境の変化など、いくつもの事情が重なっていることがあります。
ひきこもりは、単に「部屋から出ない」という状態だけを指すものではありません。買い物や散歩などの外出ができる場合でも、家族以外との関わりが少なく、社会参加から距離がある状態が続いていることもあります。
大切なのは、本人を責めることではなく、いま何が起きているのかを少しずつ見ていくことです。
家族が焦るほど、本人との会話が難しくなることもあります。だからこそ、第三者に相談しながら、家族の関わり方を考えることには意味があります。
千葉市ひきこもり地域支援センター「ひなた」とは
千葉市ひきこもり地域支援センター「ひなた」は、千葉市が設置している、ひきこもりに関する専門相談窓口です。
場所は、千葉市美浜区高浜にある「千葉市こころの健康センター」内です。千葉市の案内では、「ひとりでずっと悩んでいる」「誰に相談してよいか分からない」「家から出ることができない」といった悩みを持つ本人や、その家族などの相談窓口として紹介されています。
ひなたは、単に相談を受けるだけの場所ではありません。
千葉市の事業として、ひきこもり状態にある本人や家族からの相談支援を行い、居場所づくりや関係機関との連携などを通じて、本人や家族の福祉を支える役割を担っています。
すぐに就職や通学を目指すというよりも、その前の段階で、本人や家族が孤立しないように関わっていく窓口と考えると分かりやすいでしょう。
ひなたの場所・開所時間・アクセス
千葉市ひきこもり地域支援センター「ひなた」は、千葉市美浜区高浜にある「千葉市こころの健康センター」内に設置されています。
所在地や開所時間は、次のとおりです。
- 名称:千葉市ひきこもり地域支援センター「ひなた」
- 所在地:千葉県千葉市美浜区高浜2丁目1番16号
- 設置場所:千葉市こころの健康センター内
- 開所時間:月曜日から金曜日 9時から17時
- 休所日:祝日、休日、年末年始
- 電話番号:043-204-1606
公共交通機関を利用する場合は、JR総武線「稲毛駅」またはJR京葉線「稲毛海岸駅」からバスを利用します。
- JR総武線「稲毛駅」から
京成バス千葉セントラル「JR稲毛海岸駅」行きに乗車し、「市営高浜第2」で下車、徒歩約3分 - JR京葉線「稲毛海岸駅」から
京成バス千葉セントラル「JR稲毛駅」行きに乗車し、「市営高浜第2」で下車、徒歩約3分
ひきこもりの相談は、いきなり窓口へ行くよりも、まず電話で連絡してから利用する方が安心です。予約なしで来所した場合、相談状況によっては待ち時間が長くなったり、当日中に対応できない場合があります。
「相談に行くほどのことなのか」と迷っている段階でも、電話で状況を伝えることはできます。本人が外出できない場合や、家族だけで相談したい場合も、まずは電話で相談方法を確認してみるとよいでしょう。
ひなたの特色
ひなたの特色は、相談方法が一つに限られていないことです。
電話だけでなく、来所による対面相談、訪問相談、LINE相談、メタバースを使った相談や交流の場など、複数の入口が用意されています。
ひきこもりに関する相談では、「窓口まで行くこと」自体が大きな負担になることがあります。本人が外出に不安を感じている場合、対面で話すことに抵抗がある場合、家族がまず状況を話したい場合など、家庭ごとに事情は異なります。
そのため、電話で最初の相談ができることや、LINE相談、メタバースなどの選択肢があることは、相談へのハードルを下げる意味があります。
また、ひなたは、千葉市内の各区保健福祉センターでの出張相談も行っています。来所や家庭訪問が難しい場合に、最寄りの保健福祉センターで相談できる場合があります。ただし、出張相談は完全予約制とされているため、利用を考える場合は事前の確認が必要です。
もう一つの特色は、本人だけでなく家族も相談できることです。
ひきこもりの相談では、本人がまだ相談に前向きでないことも珍しくありません。そのような場合でも、家族が先に相談することで、本人への声のかけ方や、家庭内での距離の取り方を考えやすくなります。
運営については、千葉市の案内で、NPO法人ユニバーサル就労ネットワークちばに業務委託しているとされています。同法人は、働きづらさを抱える人と社会とのつながりを支える活動を行っており、千葉市内では就労準備支援などにも関わっています。
ひきこもり支援というと、すぐに「働くこと」だけを思い浮かべる方もいるかもしれません。けれど、実際には、生活リズム、人との関わり、安心できる場所、家族との関係など、就労以前の段階から考える必要があることも多くあります。
ひなたは、そのような段階も含めて、本人と家族の状況に合わせた相談の入口になっています。
相談できる方と相談内容
ひなたの対象は、千葉市内に住んでいる、ひきこもり状態の方とその家族などです。
本人だけでなく、家族も相談できます。
たとえば、次のような悩みがある場合は、相談を検討してよいでしょう。
- 家族が長く自宅中心の生活をしている
- 学校や仕事に行けない状態が続いている
- 家族以外との関わりがほとんどない
- 本人にどう声をかけたらよいかわからない
- 昼夜逆転や生活リズムの乱れが気になる
- 将来の生活費や親の高齢化が不安になってきた
- 医療、福祉、就労支援など、どこにつなげばよいかわからない
相談したからといって、すぐに本人を外へ出さなければならないわけではありません。
むしろ、本人の状態や家族の負担を踏まえながら、いま無理なくできることを考えることが大切です。
相談方法は電話・対面・訪問・LINE・メタバースなど
千葉市の案内では、ひなたの相談方法として、電話、対面、訪問、LINE、メタバースなどが紹介されています。
電話相談は、最初の入口として利用しやすい方法です。いきなり窓口へ行くことに抵抗がある場合でも、電話で状況を伝えることから始められます。
対面相談は、来所による相談のほか、必要に応じて訪問による相談が案内されています。
LINE相談については、千葉市の案内では、月曜日と木曜日の15時から17時までとされています。文章であれば話しやすい方や、電話が苦手な方にとって、利用しやすい方法の一つです。
また、メタバース「ようこそ!ひなばーす」も案内されています。自宅から参加しやすい形で、交流や居場所づくりにつながる取り組みとして紹介されています。
相談方法や実施時間は、今後変更される可能性があります。利用前には、千葉市の公式ページで最新情報を確認するか、ひなたへ問い合わせると安心です。
家族だけで相談してもよいのか
ひきこもりの相談で、家族が悩みやすいのが「本人が行かないのに、家族だけで相談してよいのか」という点です。
結論からいえば、家族だけで相談しても大丈夫です。
本人が相談を望んでいない、外出が難しい、人に会うことに抵抗があるという状況は珍しくありません。そのようなときに、家族が先に相談することで、本人への関わり方や、家庭内で避けたほうがよい対応を知ることができます。
家族もまた、長く不安を抱え続けると疲れてしまいます。
「本人のために何かしなければ」と思うほど、家族自身の負担が大きくなることもあります。相談は、本人だけでなく、支える側の家族にとっても必要な時間です。
千葉市の「ひきこもり家族のつどい」とは
千葉市では、ひきこもり状態にある方の家族を対象に、「ひきこもり家族のつどい」が開催されることがあります。
家族のつどいは、同じような悩みを持つ家族が集まり、思いや困りごとを共有する場です。
家族の中だけで悩んでいると、「うちだけがこうなのではないか」と感じてしまうことがあります。けれど、ひきこもりに関する悩みは、本人の年齢、家族構成、これまでの経緯によってさまざまです。
他の家族の話を聞くことで、すぐに答えが出るわけではありません。それでも、「自分たちだけではない」と感じられることが、次の一歩につながる場合があります。
家族のつどいは、開催日や会場、申込方法、定員などが変更されることがあります。参加を考える場合は、必ず千葉市の公式ページで最新の日程を確認してください。
千葉市以外に住んでいる場合の相談先
千葉県内に住んでいても、千葉市在住かどうかによって相談先が異なります。
千葉市に住んでいる方は、千葉市ひきこもり地域支援センター「ひなた」が相談先になります。
一方、千葉市以外の千葉県内に住んでいる方は、千葉県ひきこもり地域支援センターの対象となる場合があります。千葉県の案内でも、千葉市在住の方は千葉市の相談窓口を利用するよう案内されています。
住んでいる自治体によって窓口が変わるため、まずは自分の住所地に対応する相談先を確認しましょう。
相談する前に準備しておくとよいこと
相談の前に、すべてをきれいにまとめておく必要はありません。
ただ、電話や面談で状況を伝えるときに、簡単なメモがあると話しやすくなります。
たとえば、次のようなことを書き出しておくと、相談時に伝えやすくなります。
- 本人の年齢
- ひきこもり状態が続いている期間
- 外出の頻度
- 家族以外との関わり
- 学校や仕事を離れた時期やきっかけ
- 体調や睡眠の様子
- 家族が特に困っていること
- これまで相談した機関や利用した支援
もちろん、わからないことがあっても相談できます。
「何から話せばよいかわからない」という状態でも、そのまま伝えて大丈夫です。相談窓口は、状況を一緒に確認するための場所でもあります。
住まいや暮らしの不安も、早めに考えておきたい
ひきこもりに関する悩みは、本人の生活だけでなく、家族全体の暮らしにもつながっていくことがあります。
特に、親が高齢になってくると、住まいの維持、生活費、相続、空き家、住み替えなどの不安が少しずつ大きくなることがあります。
ただし、こうした問題を急いで決めようとすると、本人や家族の負担が大きくなることもあります。
まずは、福祉や相談支援の窓口で本人と家族の状況を見てもらい、そのうえで住まいや資金面の課題が出てきたときに、必要な専門家へ相談する流れが現実的です。
住まいのことは、家族の生活に深く関わります。
今すぐ売却や住み替えを決める必要がなくても、将来的にどのような選択肢があるのかを知っておくことで、不安が少し軽くなる場合があります。
参考情報
確認日:2026年7月3日
千葉市|ひきこもり支援
https://www.city.chiba.jp/hokenfukushi/koreishogai/seishin/hikikomorisien.html
千葉市|千葉市こころの健康センター
https://www.city.chiba.jp/shisetsu/sonota/0009.html
厚生労働省|ひきこもり支援に関する取組
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/hikikomori/index.html
こども家庭庁|こども・若者の意識と生活に関する調査(令和4年度)
https://www.cfa.go.jp/resources/research/chilren-attitudes
千葉県|千葉県ひきこもり地域支援センター
https://www.pref.chiba.lg.jp/cmhc/kokoro/senter.html
NPO法人ユニバーサル就労ネットワークちば|支援活動
https://uwnchiba.net/support/
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