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高齢の親がいる家庭では、実家の固定電話が少し気になることがあります。

知らない番号からの電話に出ていないか。

市役所や警察を名乗る電話を、そのまま信じてしまわないか。

「還付金があります」「キャッシュカードを確認します」「口座が犯罪に使われています」といった言葉に、慌ててしまわないか。

普段はしっかりしている方でも、突然の電話で急がされると、冷静に判断できないことがあります。

千葉県内でも、電話de詐欺等の被害は続いています。令和8年3月末時点で、千葉県全体の電話de詐欺等の認知件数は391件、被害総額は3,338,596,182円とされています。

こうした被害を防ぐには、「気をつけて」と声をかけるだけでなく、犯人と直接話さないための仕組みを作ることが大切です。

その入口のひとつが、固定電話の設定見直しです。

NTT東日本では、特殊詐欺対策として、ナンバー・ディスプレイ/ナンバー・リクエストの高齢者無償化、特殊詐欺対策サービス、国際電話の発信・着信規制の手続き対応などを案内しています。

この記事では、高齢の親や家族を電話de詐欺から守るために、NTT東日本の固定電話対策をどのように確認すればよいか、分かりやすく整理します。

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固定電話は、電話de詐欺対策の入口になる

電話de詐欺というと、昔ながらのオレオレ詐欺を思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし、最近の手口はそれだけではありません。

市役所職員を名乗る還付金詐欺、警察官を名乗るニセ警察詐欺、キャッシュカードをだまし取る手口、国際電話番号を使った不審な電話など、さまざまな形があります。

さらに、SNS型投資詐欺やSNS型ロマンス詐欺のように、固定電話以外から始まる被害もあります。

とはいえ、高齢の方がいる家庭では、固定電話が今でも大きな入口になりやすいのが現実です。

特に、日中ひとりで家にいる時間が長い方、知らない番号でも丁寧に対応してしまう方、電話で「今日中に」と言われると慌ててしまう方は、注意が必要です。

固定電話の対策で大切なのは、本人の注意力だけに頼らないことです。

電話に出る前に番号を確認する。

非通知の電話を受けにくくする。

通話を録音する。

怪しい電話があったとき、家族に通知されるようにする。

こうした仕組みを組み合わせることで、被害に遭うリスクを下げやすくなります。

NTT東日本の特殊詐欺対策で確認したい3つの内容

NTT東日本の特殊詐欺対策では、主に次の3つを確認しておきたいところです。

  • ナンバー・ディスプレイ/ナンバー・リクエストの高齢者無償化
  • 特殊詐欺対策サービス
  • 国際電話の発信・着信規制の手続き対応

それぞれ役割が少し違います。

ナンバー・ディスプレイは、電話に出る前に相手の番号を確認するためのサービスです。

ナンバー・リクエストは、非通知でかかってきた電話に対し、番号を通知してかけ直すよう自動音声で伝えるサービスです。

特殊詐欺対策サービスは、通話録音や解析、家族への注意喚起通知などを通じて、より踏み込んだ見守りにつなげるサービスです。

国際電話の発信・着信規制は、「+」から始まる国際電話番号を悪用した特殊詐欺への対策として検討したいものです。

どれか一つだけで完全に防げるわけではありません。

ただ、家庭の状況に合わせて取り入れることで、電話de詐欺に対する備えを具体的に進めやすくなります。

ナンバー・ディスプレイとは?知らない番号に出ないための第一歩

ナンバー・ディスプレイは、電話に出る前に、かけてきた相手の電話番号が電話機などに表示されるサービスです。

たとえば、電話が鳴ったときに番号を見て、知っている番号なら出る。知らない番号であれば出ずに、必要な相手だけ後でかけ直す。

こうした使い方がしやすくなります。

電話de詐欺対策では、「怪しい電話を見抜く」ことよりも、「怪しい電話に出ない」ことの方が現実的です。

相手と話してしまうと、うまく不安をあおられたり、急がされたりすることがあります。

最初から出ない仕組みを作ることで、詐欺の入口を減らすことができます。

ただし、ナンバー・ディスプレイを利用するには、対応した電話機やアダプターなどの通信機器が必要です。電話機が古い場合は、番号表示に対応しているかも確認しておきましょう。

ナンバー・リクエストとは?非通知の電話に出ない仕組み

ナンバー・リクエストは、電話番号を通知しないでかけてきた相手に対して、「電話番号を通知してかけ直してください」と自動音声で伝えるサービスです。

非通知の電話は、相手の番号が分からないため、家族が後から確認しにくい面があります。

もちろん、非通知の電話がすべて詐欺というわけではありません。

それでも、高齢の方がいる家庭では、非通知の電話に出ない仕組みを作っておくことは、防犯上のひとつの対策になります。

なお、ナンバー・リクエストを使うには、ナンバー・ディスプレイの契約が必要です。

「ナンバー・リクエストだけ申し込めばよい」と考えるのではなく、ナンバー・ディスプレイとセットで考えると分かりやすいでしょう。

70歳以上の契約者・同居世帯は無償化の対象になる場合がある

NTT東日本では、2023年4月17日以降、契約者が70歳以上の場合、または70歳以上の方と同居している契約者の場合、対象回線に合致すれば、ナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストの月額利用料および工事費が無償化されます。

対象になるには、申告が必要です。

申告した場合、申告した翌月分以降の月額利用料が無料になります。

ここで注意したいのは、「対象になりそうだから自動的に無料になる」とは限らないことです。

すでにナンバー・ディスプレイやナンバー・リクエストを使っている方でも、高齢者無償化については申込みや申告が必要になる場合があります。

また、契約者や同居している方の年齢、同居していることなどを確認するための書類提出を求められることがあります。

対象回線も確認が必要です。

NTT東日本の案内では、加入電話、加入電話・ライトプラン、ひかり電話、ひかり電話ネクスト、光回線電話、ワイヤレス固定電話、INSネット64などが対象回線として示されています。

ただし、法人名義や事務用回線、光コラボレーション事業者が提供するひかり電話相当サービスなどは、取り扱いが異なることがあります。

特に、コラボ光を利用している家庭では、NTT東日本のページから直接申し込めない場合があり、利用中の光コラボレーション事業者への確認が必要です。

「実家の電話が何の契約なのか分からない」というケースも多いと思います。

その場合は、まず請求書や契約書、マイページなどで、現在の電話サービスを確認するところから始めるとよいでしょう。

特殊詐欺対策サービスは、通話録音と通知で家族の見守りにつなげる

NTT東日本では、特殊詐欺対策サービスも案内しています。

大きく分けると、スマートフォン用アプリ型と、専用アダプタ設置型があります。

スマートフォン用アプリ型は、スマートフォンにかかってくる不審な電話への対策として使うものです。

一方、専用アダプタ設置型は、自宅に特殊詐欺対策アダプタを設置し、通話を録音する仕組みです。

録音した通話データを通話中に解析し、特殊詐欺などの疑いがある電話から着信があった場合に、指定した電話番号やメールアドレスへ注意喚起を通知します。

たとえば、高齢の親が実家で固定電話に出たとき、怪しい通話があれば、離れて暮らす家族に通知が届くようにする。

このような見守りの形が考えられます。

ただし、特殊詐欺対策サービスは、被害防止を保証するものではありません。

利用には、NTT東日本が提供する電話サービスの契約が必要です。また、ナンバー・ディスプレイ機能またはナンバー・ディスプレイ相当の機能が必要になります。

「サービスを入れたから、もう安心」と考えるのではなく、家族との連絡ルールや、知らない電話への対応ルールとあわせて使うことが大切です。

無償化期間と申込条件は最新情報を確認する

特殊詐欺対策サービスについては、一定期間の無償化も案内されています。

NTT東日本の現在の案内では、特殊詐欺対策サービスの無償期間は2025年9月1日から2027年3月31日までです。

申込受付期間は、2025年9月1日から終了時期未定とされています。

ただし、無償化対象人数に達した場合は、受付期間内であっても受付終了となる可能性があります。

また、申込受付期間外に申し込んだ場合は、無償期間内であっても月額利用料や初期費用が有料になる場合があります。

無償期間が終了する2027年4月1日以降は、解約の申込みをしない限り、契約が継続し、月額利用料が発生します。

そのため、申込みを検討する際は、次の点を家族で確認しておくとよいでしょう。

  • いつから無料になるのか
  • いつまで無料なのか
  • 無償期間終了後に月額料金が発生するのか
  • 解約する場合はいつまでに手続きが必要か
  • 対象回線や契約条件に合っているか
  • コラボ光など、別事業者への確認が必要か

こうした条件は変更される可能性があります。

実際に申し込む前には、NTT東日本や利用中の電話サービス事業者の最新情報を確認してください。

「+」から始まる国際電話番号にも注意する

最近は、「+」から始まる国際電話番号を悪用した特殊詐欺にも注意が必要です。

見慣れない番号から電話がかかってきても、「何か大事な電話かもしれない」と思って出てしまうことがあります。

しかし、普段国際電話を使わない家庭であれば、国際電話の発信・着信規制を検討するのもひとつの方法です。

NTT東日本では、怪しい国際電話の発信・着信規制の手続き対応について案内しています。

ひかり電話では、国際発着信規制をWebフォームで申し込めるとされています。

加入電話やINSネットについては、国際発信規制のみWebフォームで申込み可能で、国際着信規制も希望する場合は電話での申込みが必要とされています。

また、電話で手続きする場合は、NTT東日本の特殊詐欺・迷惑電話対策センタが案内されています。

国際電話を使わない家庭では、「使わないものは止めておく」という考え方が、防犯対策として分かりやすいかもしれません。

特に、高齢の親が一人暮らしをしている場合や、知らない番号にも丁寧に対応してしまう場合は、早めに確認しておきたいところです。

高齢の親がいる家庭で、家族が一緒に確認したいこと

特殊詐欺対策は、親本人に「気をつけて」と伝えるだけではなかなか十分ではありません。

実際の電話がかかってきたとき、相手は急がせたり、不安をあおったり、家族に相談させないようにしたりします。

その場で冷静に判断するのは、誰にとっても簡単ではありません。

だからこそ、家族が一緒に確認しておきたいことがあります。

  • 固定電話の契約名義は誰になっているか
  • 契約者または同居者に70歳以上の方がいるか
  • ナンバー・ディスプレイの対象になる回線か
  • 電話機が番号表示に対応しているか
  • ナンバー・リクエストを使える状態か
  • 常に留守番電話に設定できるか
  • 国際電話を普段使うか
  • 不審な電話があったとき、誰に連絡するか
  • 家族だけが分かる合言葉を決めているか
  • キャッシュカードや暗証番号を渡さないことを共有しているか

特に大切なのは、「お金の話が出たら、必ず一度電話を切る」というルールです。

市役所、警察、銀行、親族を名乗られても、その場で答えを出さない。

一度電話を切って、家族や警察、自治体の代表番号へ確認する。

この流れを決めておくと、いざという時に動きやすくなります。

また、親を責めるような言い方は避けた方がよいでしょう。

「だまされないで」と強く言うよりも、「変な電話があったら、間違っていてもいいからすぐ連絡して」と伝える方が、相談しやすくなります。

防犯対策で大切なのは、親を疑うことではありません。

家族で先に仕組みを整えておくことです。

市原市・千葉市で住まいを考えるときも、固定電話と見守り環境を確認したい

固定電話の特殊詐欺対策は、住まい選びとも無関係ではありません。

たとえば、高齢の親との近居を考えている場合。

二世帯住宅を検討している場合。

一人暮らしの親の住まいを見直そうとしている場合。

こうした場面では、物件の価格や間取りだけでなく、家族が見守りやすい環境かどうかも考えておきたいところです。

市原市・千葉市で住まいを探すときは、次のような点も確認しておくと安心です。

  • 家族が訪問しやすい距離か
  • 高齢の親が一人で過ごす時間が長すぎないか
  • 固定電話の設置場所が分かりやすいか
  • インターホンに録画機能があるか
  • 玄関まわりの見通しがよいか
  • 夜間の帰宅ルートが暗すぎないか
  • 近隣との距離感が極端に孤立していないか
  • スマートフォンや固定電話の設定を家族が一緒に確認しやすいか

防犯というと、防犯カメラや鍵を思い浮かべる方が多いかもしれません。

もちろん、それらも大切です。

ただ、高齢の親の安心を考える場合は、家族との連絡の取りやすさ、訪問しやすさ、困ったときに相談しやすい距離感も大事な条件になります。

住宅購入では、つい物件単体の条件に目が向きます。

しかし、暮らし始めた後の安心まで考えるなら、電話、インターホン、家族の距離、周辺環境、防犯情報の受け取りやすさまで含めて見ると、より現実的な判断がしやすくなります。

まとめ|固定電話の設定を見直すことも、家族を守る防犯対策になる

電話de詐欺は、一本の電話から始まることがあります。

高齢の親や家族を守るためには、「気をつけて」と伝えるだけでなく、固定電話の設定を見直すことが大切です。

NTT東日本では、ナンバー・ディスプレイ/ナンバー・リクエストの高齢者無償化、特殊詐欺対策サービス、国際電話の発信・着信規制の手続き対応などが案内されています。

70歳以上の契約者、または70歳以上の方と同居している契約者で、対象条件に合う場合は、ナンバー・ディスプレイやナンバー・リクエストの無償化を確認してみる価値があります。

ただし、申告や申込みが必要で、契約形態によって取り扱いが異なることもあります。

特殊詐欺対策サービスについても、無償期間や申込条件、無償期間終了後の料金発生などを確認したうえで検討しましょう。

大切なのは、サービスだけに頼らないことです。

知らない番号には出ない。

非通知の電話を受けにくくする。

「+」から始まる国際電話番号に注意する。

お金の話が出たら、一度電話を切る。

不安な電話があったら、家族や警察へ相談する。

こうしたルールを家族で決めておくことで、被害防止につながります。

市原市・千葉市で住まいを考える際も、物件の条件だけでなく、高齢の親を見守りやすい距離感、防犯環境、連絡しやすい住まいかどうかを一緒に確認しておくと安心です。

参考情報

確認日:2026年6月14日

  • NTT東日本「特殊詐欺対策をNTT東日本がお手伝いします!」
  • NTT東日本「特殊詐欺犯罪の防止に向けた国際電話の利用休止の一元受付などの取り組みについて」
  • 千葉県警察「電話de詐欺」
  • 千葉県警察「電話de詐欺の被害状況」
  • 警察庁「警察庁推奨アプリ」
  • 国際電話不取扱受付センター

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    高場智浩
    千葉県市原市出身/在住。法政大学文学部史学科卒。 賃貸仲介を経て、2015年より不動産売買仲介に従事しています。 城南・城西エリア、横浜市、川崎市、熱海市、湯河原町を中心に一都三県で、約400件の購入・売却のお手伝いをさせていただきました。購入・売却・住宅ローンなど、不動産に関するご相談を、わかりやすく丁寧にサポートいたします。
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