2026年8月に値上げされる主な商品|ティッシュ・食品・乳製品などを紹介
スーパーやドラッグストアで買い物をしていると、以前と同じ商品を選んでいるのに、会計金額が少しずつ増えていると感じることがあります。
2026年8月も、ティッシュやトイレットペーパーをはじめ、缶詰、ハム・ソーセージ、牛乳、ヨーグルト、小麦粉、パスタ、冷凍食品など、暮らしに身近な商品の価格改定が予定されています。
帝国データバンクが主要食品メーカー195社を対象にまとめた調査では、2026年6月30日時点で、8月に値上げされる飲食料品は1,898品目にのぼりました。これは各社がすでに公表した内容を集計した数字で、価格を変えずに内容量を減らす「実質値上げ」も含まれています。今後、新たな発表によって品目数が増える可能性もあります。
本記事では、2026年8月に価格改定される商品のうち、家庭で購入する機会の多いものを取り上げます。メーカーの発表日や改定率だけでなく、実際の買い物で注意したい点や、家計への向き合い方についても見ていきましょう。
2026年8月は日用品や食品の値上げが相次ぐ
8月の値上げは、ひとつの分野に限られていません。
紙製品、魚の缶詰、肉加工品、乳製品、小麦粉、パスタ、冷凍食品、コーヒー、即席麺など、毎日の食卓や日用品の買い足しに関わる幅広い商品が対象です。
ただし、今回紹介するのは、メーカーから公表されている商品の一例です。「8月に値上げされる商品をすべて網羅した一覧」ではありません。
また、各社の発表には「8月1日出荷分から」「8月1日納品分から」といった表現が使われています。
これは、メーカーが商品を出荷する日や小売店などへ納品する日を基準とした改定です。店舗に残っている在庫や仕入れの時期、販売店ごとの価格設定によっては、8月1日にすべての店頭価格が一斉に変わるとは限りません。
エリエールのティッシュ・トイレットペーパーなどは15%以上の価格改定
大王製紙は、2026年8月1日納品分から、エリエールブランドを含む家庭用・業務用の紙製品と紙加工品について、現行価格より15%以上の価格改定を行います。
対象は一部の商品ではなく、家庭用・業務用製品の全品です。ティッシュやトイレットペーパーだけでなく、キッチンペーパーやペーパータオルなど、日常的に使われる幅広い紙製品が含まれます。
今回の改定について、大王製紙は、原材料や資材の調達価格、エネルギー価格の上昇に加え、国際情勢の影響による供給面の不透明感などを理由に挙げています。
なお、「現行価格より15%以上」という数字は、メーカーが示した価格改定幅です。スーパーやドラッグストアの販売価格が、そのまま一律に15%以上上がるという意味ではありません。
店舗によって仕入れ価格や販売方針が異なるため、実際の値札への反映時期や販売価格には差が生じます。
はごろもフーズはシーチキンやパスタソースなど114品
はごろもフーズは、2026年8月1日出荷分から、シーチキン、魚の総菜、パスタソース、削り節などの価格を改定します。
家庭用製品は114品で、参考小売価格の改定幅は税抜きで6.7~29.7%です。業務用製品についても46品が対象となっています。
家庭用製品の内訳は次のとおりです。
| 分類 | 対象数 | 改定幅 |
|---|---|---|
| シーチキン | 80品 | 6.7~25.0% |
| 魚の総菜 | 10品 | 9.1~9.3% |
| パスタソース | 2品 | 9.2% |
| 削り節などの乾物 | 22品 | 25.0~29.7% |
主な商品には、「シーチキンLフレーク70g」「シーチキンマイルド70g」「おさかなでPASTA さばの塩レモンソース」「かつおパック はごろも舞2g 5袋」などがあります。
はごろもフーズの商品がすべて値上げされるわけではありません。今回の発表では、対象となる分類と品数が指定されています。
値上げの背景には、まぐろ、かつお、さばといった魚の原料価格の上昇があります。さらに、空缶やパウチ、フィルム、食用油、電力、ガスなどのコストも重なっていると説明されています。
缶詰や削り節は保存しやすいため、値上げ前に多めに購入しようと考える人もいるかもしれません。ただし、普段あまり使わない商品まで購入すると、結局は長期間保管したままになることもあります。日常の消費量を見ながら判断したいところです。
ハム・ソーセージ、牛乳、ヨーグルトなども値上げへ
日本ハムは、2026年8月1日から順次、家庭向け商品、業務用商品、冷凍食品について、商品規格の変更や納品価格の改定を行います。
対象は約220品目で、改定率は約5~46%です。すべてが単純な価格引き上げではなく、内容量などの商品規格を変更するものも含まれています。
日本ハムは、原材料費だけでなく、人件費やエネルギー費の上昇が続いていることを改定の理由として説明しています。
ハムやソーセージ、調理加工品、冷凍食品は、朝食やお弁当、忙しい日の夕食などに使われることの多い商品です。ひとつひとつの値上げは小さく見えても、購入する回数が多い家庭では、月単位で見ると支出の変化を感じやすくなるかもしれません。
森永乳業も、2026年8月1日出荷分から、牛乳類2品、飲料20品、ヨーグルト16品、デザート9品の計47品について価格を改定します。
このうち32品は3.1~11.4%、金額では10~25円の引き上げです。残る15品はメーカー出荷価格が2.4~17.6%改定されます。
牛乳やヨーグルトは、定期的に購入する家庭が多い商品です。1回当たりの差額が数十円であっても、毎週購入すれば、年間では一定の負担になります。
一方で、値上げを理由に必要な食品まで一律に減らす必要はありません。購入頻度、容量、食べ切れる量を見直し、家庭に合った商品を選ぶことが現実的です。
小麦粉・パスタ・冷凍食品にも価格改定が広がる
日清製粉ウェルナは、2026年8月1日納品分から、家庭用の小麦粉、ミックス製品、パスタ、パスタソース、乾麺、冷凍食品などの価格を改定します。
| 対象製品 | 改定幅 |
|---|---|
| 小麦粉製品 | 約1~9% |
| ミックス・その他製品 | 約3~18% |
| パスタ・パスタソース | 約2~24% |
| 乾麺 | 約7~14% |
| 冷凍食品 | 約7~22% |
小麦粉と冷凍食品については、希望小売価格が設定されていない商品があるため、同社の参考小売価格を基準とした改定率です。そのほかは、税抜きのメーカー希望小売価格をもとに示されています。
価格改定の背景には、輸入小麦の政府売渡価格の改定だけでなく、その他の原材料、物流、燃料、人件費、包装資材などの上昇があります。円安傾向や国際情勢もコストに影響していると説明されています。
パスタや冷凍食品は、日持ちしやすく、献立を考える時間がない日にも使いやすい商品です。値上げ前に購入する場合でも、冷凍庫や収納スペースに無理なく収まる量にとどめたほうが、管理しやすいでしょう。
コーヒーや缶詰も8月から値上げ
ネスレ日本は、2026年8月1日納品分から、「ネスカフェ ゴールドブレンド」シリーズ6品の価格を改定します。
対象は「ゴールドブレンド」の80g・120g、「コク深め」の80g・120g、「香り華やぐ」80g、「アイスブレンド」80gです。店頭価格の想定上昇率は約14%とされています。
同社は、コーヒー豆価格の高止まりや円安のほか、包装材料、エネルギー、製造・流通にかかる費用の増加を背景に挙げています。
極洋では、2026年8月1日納品分から、市販用缶詰13品、市販用パウチ製品7品、業務用パウチ製品4品の計24品を、約5~20%値上げします。
はごろもフーズだけでなく、ほかのメーカーでも缶詰やパウチ食品の価格改定が行われるため、常温保存できる食品にも値上げの動きが広がっていることが分かります。
辛ラーメンやペヤングブランドの一部商品も対象
即席麺では、農心ジャパンが2026年8月1日納品分から、辛ラーメンを含む即席カップ麺・袋麺の希望小売価格を5~12%引き上げます。原材料費に加え、包材費、物流費、燃料費の上昇が価格改定の背景です。
ペヤングブランドでは、2026年8月1日出荷分から、即席カップ麺の一部商品が約8~11%値上げされます。対象には「ペヤング塩やきそば」「ペヤングソースやきそば超大盛」「ペヤングソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」などが含まれます。
ただし、ペヤングブランドの全商品が対象になるわけではありません。今回公表された一覧には、通常サイズの「ペヤングソースやきそば」は掲載されていません。
値上げの背景は商品によって異なる
各社の発表を見ると、「物価高だから」というひとつの理由だけで価格が見直されているわけではないことが分かります。
紙製品では、原材料やエネルギー、資材調達の問題が大きく影響しています。魚の缶詰やパウチ食品では、まぐろ、かつお、さばなどの原料価格に加え、缶やフィルム、食用油の価格も無視できません。
ハムや乳製品では、原材料だけでなく、人件費、包装資材、物流、エネルギーなどの上昇が続いています。小麦粉やパスタについては、輸入小麦の価格や円安、燃料費など、複数の要因が重なっています。
コーヒーのように海外からの原料調達に大きく依存する商品では、原料そのものの価格と為替の両方が影響します。
商品の種類によって事情は異なりますが、原料だけでなく、包装して運び、店頭へ届けるまでの幅広い費用が価格改定につながっている点は共通しています。
値上げ前に買いだめしたほうがよい?
いつも購入している商品が値上げされると聞けば、少し多めに買っておこうと考えるのは自然なことです。
ただし、値上げ前だからという理由だけで、普段の使用量を大きく超えて購入する必要はありません。
ティッシュやトイレットペーパーは比較的長く保管できますが、かさばるため、収納場所を圧迫します。缶詰や乾麺にも賞味期限があり、冷凍食品は冷凍庫の容量に限りがあります。
買い置きを考える際は、次の3点を確認すると判断しやすくなります。
- 普段、ひと月にどのくらい使っているか
- 無理なく保管できる量か
- 値上げ前でも、本当に安く購入できるか
価格を比べるときは、商品の販売価格だけでなく、枚数、重量、個数などをもとに、容量当たりの単価を見ることも大切です。
大容量の商品が必ず割安とは限りません。また、安く購入できても、使い切れずに処分すれば家計の節約にはつながりません。
値上げ前の買い物は、「今後も確実に使うものを、保管できる範囲で少し早めに購入する」くらいが、無理のない対応といえるでしょう。
住宅購入を考えている家庭は生活費の変化も確認したい
住宅購入の資金計画では、物件価格や住宅ローンの毎月返済額に目が向きやすくなります。
しかし、実際の生活では、住宅ローンに加えて、食費、日用品費、光熱費、通信費、保険料、教育費、車の維持費などを支払っていかなければなりません。
住宅ローンの返済額が変わらなくても、食品や日用品の価格が上がれば、毎月自由に使える金額は少なくなります。
たとえば、食費と日用品費が月に5,000円増えれば、年間では6万円です。個々の商品では数十円、数百円の差でも、複数の支出が重なると家計への影響は小さくありません。
住宅購入前には、現在の生活費をそのまま将来の支出と考えるのではなく、多少の値上がりがあっても、無理なく返済を続けられるかを見ておくと安心です。
一方で、将来の物価を正確に予測することはできません。必要以上に不安になるのではなく、毎月の返済後に一定の生活費と予備費が残るよう、少し余裕を持った計画にしておくことが現実的です。
まとめ|改定日と店頭価格の切り替え日は同じとは限らない
2026年8月には、エリエールのティッシュやトイレットペーパー、はごろもフーズのシーチキンやパスタソース、日本ハムの家庭向け商品、森永乳業の牛乳・ヨーグルト、日清製粉ウェルナの小麦粉・パスタ・冷凍食品など、幅広い商品の価格改定が予定されています。
コーヒーや缶詰、即席麺にも値上げの動きがあり、食品・日用品のどちらにも影響が広がっています。
ただし、メーカーが示す8月1日は、主に出荷日や納品日を基準としたものです。店頭価格が同じ日に一斉に切り替わるとは限らず、実際の販売価格や変更時期は、店舗の在庫や仕入れ状況によって異なります。
値上げ前だからと慌てて買い込むのではなく、普段の使用量、賞味期限、保管場所を確かめながら、使い切れる範囲で購入時期を調整することが大切です。
住宅購入を検討している家庭では、住宅ローン返済額だけを見るのではなく、食品や日用品を含めた毎月の生活費も確認しておきましょう。少し余裕のある資金計画は、購入後の暮らしを落ち着いて続けることにもつながります。
参考情報
確認日:2026年7月17日
1.株式会社帝国データバンク
「『食品主要195社』価格改定動向調査―2026年7月」
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260630-neage26y07/
(TDB)
2.大王製紙株式会社
「家庭用・業務用製品の価格改定について」
https://www.daio-paper.co.jp/news/家庭用・業務用-紙製品の価格改定の-お知らせ-2/
(大王製紙)
3.はごろもフーズ株式会社
「製品の価格改定のお知らせ」
https://corp.hagoromofoods.co.jp/ja/news/news-569/main/0/link/20260513_Sharewith_569.pdf
4.日本ハム株式会社・森永乳業株式会社・株式会社日清製粉ウェルナ
「商品規格変更および価格改定のお知らせ」
https://www.nipponham.co.jp/news/2026/20260622/
「一部商品価格改定のお知らせ」
https://www.morinagamilk.co.jp/release/newsentry-4705.html
「家庭用製品の価格改定について」
https://www.nisshin-seifun-welna.com/index/release/details/20260514150417.html
(日本ハム)
5.ネスレ日本株式会社・株式会社極洋
「飲料製品の価格改定について」
https://www.nestle.co.jp/media/pressreleases/20260601_nestle
「缶詰およびパウチ製品の出荷価格改定のお知らせ」
https://www.kyokuyo.co.jp/news/003136.html
(ネスレ日本)
6.株式会社農心ジャパン
「価格改定のお知らせ」
https://www.nongshim.co.jp/20260424.html
7. まるか食品株式会社
「一部商品価格改定のご案内」
https://www.peyoung.co.jp/info/001150.html
(NONGSHIM)
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