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市原市に大井競馬の新トレーニングセンターを整備する計画

市原市南部で、大井競馬の競走馬を調教する新たなトレーニングセンターと厩舎を整備する計画が進められています。

計画を進めている東京都競馬株式会社は、2025年12月に発表した「中期経営計画2030」で、大井競馬のさらなる振興に向けた主要施策の一つとして、新トレーニングセンターの整備を掲げました。

さらに2026年5月の同社トップメッセージでは、大井競馬場内の施設が長期間使用され、老朽化が進んでいることを背景に、馬と働く人の生活環境を改善し、競走馬をより強くするための調教環境を整えるとして、厩舎などの施設を千葉県市原市へ移転し、坂路を備えた新たなトレーニングセンターを整備する方針を明らかにしています。

東京都競馬の中期経営計画では、2026年から2030年までの計画期間に新トレーニングセンターの計画・設計、整備を進め、その後段階的に稼働させる方向性が示されています。

市原市にとっても、今後の動向が気になる大規模な施設計画の一つといえそうです。

計画地は「千葉よみうりカントリークラブ」と千葉日報が報道

新しいトレーニングセンターについて、東京都競馬の公式発表から確認できる所在地は「千葉県市原市」までです。

具体的な計画地については、千葉日報が2026年1月26日、市原市南部の「千葉よみうりカントリークラブ」であると報じました。

千葉日報の記事では、市原市岩・藪にまたがる同ゴルフ場が計画地となり、東京都競馬が約81万平方メートルの整備用地の取得を進め、約2年後の着工を予定していること、ゴルフ場については今後閉鎖する見通しであることなどが伝えられています。

一方、2026年8月17日時点で確認できる東京都競馬の公式情報では、市原市への新トレーニングセンター整備は明記されているものの、「千葉よみうりカントリークラブ」という具体的な施設名までは掲載されていません。

そのため、本記事では、市原市へのトレーニングセンター・厩舎整備については東京都競馬の公式計画、千葉よみうりカントリークラブが計画地になるという情報については千葉日報の報道として分けて扱います。

用地取得の詳細や着工時期についても、今後東京都競馬や関係各社から新たな発表があれば、その内容を確認する必要があります。

千葉よみうりカントリークラブは2026年8月現在も営業中

千葉日報ではゴルフ場が今後閉鎖する見通しと報じられていますが、2026年8月17日時点では、千葉よみうりカントリークラブは営業を続けています。

公式サイトには8月以降の予約案内が掲載されており、競技案内を見ると、2026年8月の月例会だけでなく、9月には開場記念杯や各種競技、10月にも競技予定が掲載されています。

したがって、現時点で「すでに閉鎖したゴルフ場」ではありません。

また、確認した範囲では、クラブ公式サイトや運営する株式会社よみうりランドから、具体的な営業終了日は公表されていません。

長年利用してきた方にとっては閉鎖時期が気になるところだと思いますが、現段階では報道以上に踏み込まず、今後の正式な案内を待つのがよさそうです。

千葉よみうりカントリークラブとは?

今回の報道を機に、千葉よみうりカントリークラブというゴルフ場を改めて知った方もいるかもしれません。

千葉よみうりカントリークラブは、1978年9月に開場しました。

運営する株式会社よみうりランドによると、同社のゴルフ事業は「ゴルフの大衆化」を目指して始まりました。千葉よみうりカントリークラブは、その流れを受け継ぐ同社唯一のパブリックコースとして位置付けられています。

所在地は市原市岩字三重山1番地。

コースは18ホール・パー72で、Aグリーンのブルーティーでは6,142ヤードとなっています。

特徴的なのが18番ホールです。

株式会社よみうりランドとクラブ公式サイトでは、東京よみうりカントリークラブの名物18番ホールを再現したホールとして紹介されています。打ち上げの距離があるパー3で、千葉よみうりカントリークラブを象徴するホールの一つになっています。

交通面では、小湊鐵道の上総牛久駅などから予約制の無料送迎も行われています。

市原市で約半世紀にわたり営業してきたゴルフ場だけに、今後の計画がどのように進むのか、利用者にとっても気になるところでしょう。

新しいトレーニングセンターには1,000m級の坂路を計画

東京都競馬の「中期経営計画2030」を見ると、新しいトレーニングセンターの方向性がもう少し具体的に示されています。

計画では、大井競馬の競走馬を集約して調教を行う施設を整備し、1,000m級の坂路などの調教設備を設ける方針です。

東京都競馬は「愛馬を預けたくなる施設」を目指すとしており、新施設で鍛えた競走馬によって大井競馬の魅力を高めていく考えを示しています。

競馬に詳しくない方には、「坂路」という言葉は少し分かりにくいかもしれません。

坂路は、傾斜のあるコースを競走馬が駆け上がりながらトレーニングする調教施設です。

平坦なコースだけでなく坂を利用して調教できる環境を整えることが、新しいトレーニングセンターの特徴の一つとなります。

ただし、現時点で東京都競馬が公表している中期経営計画から確認できるのは、「1,000m級坂路など」という施設の大きな方向性までです。

市原市の施設で具体的に何馬房を設けるのか、どのようなコース配置になるのかといった詳細については、確認できる公式発表がない段階で推測しないほうがよいでしょう。

競走馬の「トレーニングセンター」とは?

競走馬はレースに出る日だけ競馬場へ行けばよいわけではありません。

日々の運動や調教を行い、馬の体調を管理しながらレースに向けてコンディションを整えていく必要があります。

そのために調教コースや坂路、厩舎、競走馬や関係者を支える各種施設を集めた場所がトレーニングセンターです。

今回東京都競馬が計画している施設も、単に「馬を飼育するための厩舎を市原市に造る」というものではなく、大井競馬の競走馬を集約して日常的に調教できる拠点を整える計画として公表されています。

新しい施設の姿を考えるうえでは、現在大井競馬を支えている千葉県印西市の「小林牧場」が参考になります。

現在の小林牧場にはどのような調教施設がある?

大井競馬では現在、千葉県印西市の小林牧場にも調教拠点があります。

東京シティ競馬の公式情報によると、小林牧場では調教用坂路のほか、調教施設、出張厩舎、厩務員管理棟などが利用されています。

坂路は2010年に完成し、総延長1,050m、幅5m。トレーニングゾーンは400mで勾配3%となっており、出張馬用厩舎には24馬房が設けられました。大井競馬所属馬だけでなく、地方競馬の他場所属馬も利用できる施設として運用されています。

東京都競馬は、小林牧場について競走馬の育成や休養馬の収容を行う施設として紹介しており、約51万平方メートルの敷地に調教用坂路などを備えています。

もちろん、市原市の新施設がそのまま小林牧場と同じ構成になるわけではありません。

ただ、「競走馬のトレーニングセンターとはどのような場所なのか」をイメージするうえでは、現在の小林牧場が一つの参考になります。

なぜ市原市に新しいトレーニングセンターを整備するのか

東京都競馬が公式に説明している大きな理由の一つが、競馬関連施設の老朽化です。

大井競馬場は1950年に開場し、長い年月が経過しています。

東京都競馬は、馬と働く人の生活環境を改善するとともに、競走馬をより強くするための調教施設を提供することを目的として、厩舎などを市原市へ移転し、新たなトレーニングセンターを整備する方針を示しています。

中期経営計画でも「強い馬づくり」は大井競馬のさらなる振興を進めるうえでの柱の一つになっています。

新施設は、競走馬を預ける馬主や調教師だけでなく、厩務員をはじめとする競馬関係者の働く環境も含めた、新しい調教拠点として計画されていることが分かります。

「ゴルフの街いちはら」で長く営業してきたゴルフ場

今回の計画を市原市という地域から見ると、もう一つ興味深い背景があります。

市原市は、多くのゴルフ場が集まる「ゴルフの街」です。

市原市の地域学習教材「いちはら学」では、市内に全国最多を誇る33のゴルフ場があり、年間約175万人が利用していると紹介されています。この利用者数は令和4年時点の数字ですが、市はゴルフを地域資源として、交流人口・関係人口の拡大や地域の賑わいにつなげる取り組みを続けています。

千葉よみうりカントリークラブも、その「ゴルフの街いちはら」を長く支えてきた施設の一つです。

1978年の開場から約半世紀。

現在も競技会が開かれ、幅広いゴルファーに利用されているパブリックコースです。

その場所が、報道どおり大井競馬の新しいトレーニングセンターとして利用されることになれば、市原市南部にある大規模施設の土地利用が大きく変わることになります。

現時点では分からないことも多い

2026年8月時点で確認できる情報を見ていくと、新トレーニングセンターの大きな方向性は見えてきました。

東京都競馬が公式に公表しているのは、市原市に厩舎などを移転し、1,000m級坂路などを備えた新トレーニングセンターを整備するという計画です。

一方、

「千葉よみうりカントリークラブが具体的な計画地である」

「約81万平方メートルの用地を取得する」

「約2年後に着工する」

「ゴルフ場を閉鎖する見通し」

という点は、現段階では千葉日報の報道によって確認できる内容です。

東京都競馬や株式会社よみうりランドなどから、これらの詳細を確認できる同内容の公式発表は、本記事作成時点では確認できませんでした。

そのため、これ以上具体的な完成時期や施設配置、ゴルフ場の営業終了時期などを推測するのは避けます。

特に千葉よみうりカントリークラブについては、現在も公式サイトで予約を受け付け、2026年秋の競技予定も掲載されています。

今後、関係各社から正式な発表が出るかどうかを確認していく必要があります。

今後確認しておきたいポイント

新しいトレーニングセンターの計画は、これから具体化していく段階です。

今後は、東京都競馬などから計画地や用地取得について正式な発表があるのか、千葉よみうりカントリークラブの営業についてどのような案内が出るのかが、まず注目されます。

さらに、設計が進めば、施設の規模、厩舎や馬房の配置、調教コース、道路・交通への対応など、現在は明らかになっていない情報も出てくる可能性があります。

東京都競馬の中期経営計画では、2026年から2030年までの間に新トレーニングセンターの計画・設計、整備を進め、段階的な稼働へつなげていく方向性が示されています。

市原市に新しくできる大規模施設として、今後も正式な発表を確認しながら見ていきたい計画です。

まとめ|市原市で進む大井競馬の新たな調教拠点計画

東京都競馬は、大井競馬の競走馬を集約して調教する新しいトレーニングセンターを市原市に整備し、厩舎などの施設も移転する計画を進めています。

新施設には1,000m級の坂路などを設け、「強い馬づくり」につながる調教環境を整える方針です。

そして2026年1月、千葉日報が、その計画地は市原市南部にある千葉よみうりカントリークラブだと報じました。

千葉よみうりカントリークラブは1978年に開場し、現在も株式会社よみうりランド唯一のパブリックコースとして営業を続けています。

2026年8月17日時点でも予約受付や秋の競技予定が確認でき、具体的な営業終了日は公式には明らかになっていません。

市原市への新トレーニングセンター整備そのものは東京都競馬の正式な計画ですが、千葉よみうりカントリークラブをめぐる用地取得や閉鎖時期などについては、今後の公式発表を待つ必要があります。

市原市で長く親しまれてきたゴルフ場と、大井競馬のこれからを支える新たな調教拠点。

今後どのように計画が具体化していくのか、引き続き注目したいところです。

参考情報

確認日:2026年8月17日

東京都競馬株式会社「トップメッセージ」
URL:https://tokyotokeiba.co.jp/company/message/

東京都競馬株式会社「中期経営計画2030」
URL:https://tokyotokeiba.co.jp/ir/managementpolicy/midtermplan/

株式会社よみうりランド・千葉よみうりカントリークラブ公式サイト
URL:https://yomiuriland.co.jp/business/facility/
URL:https://yomiuriland.co.jp/company/history/
URL:https://www.yomiuri-golf.co.jp/

千葉日報「【独自】市原 大井競馬場の新トレセン整備、『千葉よみうりCC』が計画地に 今後土地取得、閉鎖へ」
URL:https://www.chibanippo.co.jp/articles/1561597

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