2026年「街の住みここちランキング」全国1位は北海道東川町|千葉県の結果と街選びでの見方
住宅を探し始めると、「どの街に住むか」は物件そのものと同じくらい悩むところです。
通勤しやすい場所がよいのか、子育て環境を優先するのか。少し駅から離れても、落ち着いた住宅街や広い土地を選びたいという方もいるでしょう。そんな街選びの参考として目にすることが多いのが、「住みここちランキング」や「住みたい街ランキング」です。
大東建託が2026年8月に発表した「街の住みここちランキング2026<全国版>」では、北海道上川郡東川町が自治体部門で3年連続の1位となりました。2位は東京都中央区、3位は東京都文京区です。
一方、「住みたい街(自治体)」では福岡市が1位となっており、「実際に住んでいる人の満足度が高い街」と「これから住んでみたいと思われている街」では結果が異なります。
今回は2026年の全国ランキングを紹介しながら、千葉県や市原市の結果、住宅購入を考えるときのランキングとの付き合い方まで見ていきます。
2026年「街の住みここちランキング」全国1位は北海道東川町
「街の住みここちランキング2026<全国版>」の自治体上位は、次のようになりました。
| 順位 | 自治体 | 評点 |
|---|---|---|
| 1位 | 北海道上川郡東川町 | 77.9 |
| 2位 | 東京都中央区 | 74.7 |
| 3位 | 東京都文京区 | 74.0 |
| 4位 | 沖縄県中頭郡北谷町 | 73.9 |
| 5位 | 東京都武蔵野市 | 73.8 |
東川町は3年連続で全国1位となりました。
東川町は北海道のほぼ中央に位置し、大雪山系の豊かな自然に恵まれた町です。調査ページに掲載された居住者の声を見ると、自然の豊かさや落ち着いた生活環境だけでなく、生活に必要なインフラなどについても肯定的な評価が見られます。
興味深いのは、2位が東京都中央区、3位が東京都文京区という点です。
自然環境に恵まれた北海道の町と、交通・生活利便性の高い東京都心の区が、同じランキングの上位に入っています。
これは「住みここち」が、単に駅に近い、商業施設が多いといった一つの条件だけで決まるものではないことを感じさせる結果でもあります。
さらに、「移住者が選ぶ街の住みここちランキング2026」でも東川町が2年連続1位となりました。2位は長野県諏訪郡原村、3位は沖縄県中頭郡北谷町です。
「住みここち」と「住みたい街」は同じランキングではない
ランキングを見るときに、まず知っておきたいのが「住みここち」と「住みたい街」の違いです。
「住みここち」は、その街に現在住んでいる人が、自分の地域をどの程度評価しているかを調べたものです。
現在の地域について、「大変満足している」を100点、「満足している」を75点、「どちらでもない」を50点、「不満である」を25点、「大変不満である」を0点として、その平均値から評点を算出しています。
これに対して「住みたい街」は、回答者が入力した街名から候補を選ぶフリーワード・サジェスト方式で集計されています。
2026年の全国版「住みたい街(自治体)」では、
| 順位 | 自治体 |
|---|---|
| 1位 | 福岡県福岡市 |
| 2位 | 沖縄県那覇市 |
| 3位 | 神奈川県横浜市 |
| 4位 | 宮城県仙台市 |
| 5位 | 北海道札幌市 |
となりました。
福岡市は7年連続1位、那覇市と横浜市は6年連続でそれぞれ2位・3位です。
つまり、「実際に暮らしている人の満足度」と「いつか住んでみたいというイメージ」は同じものではありません。
住宅購入の候補地を考える際にも、二つのランキングを分けて見ると、数字の意味が分かりやすくなります。
2026年版の「住みここち」は5年間の回答を基本に集計
もう一つ知っておきたいのが、調査期間です。
「2026年ランキング」という名称から、2026年の1年間だけを調査した結果と思うかもしれませんが、「住みここちランキング」は基本的に2022年から2026年までの5年分の回答を累積して集計しています。
全国版の自治体ランキングでは、全国に住む20歳以上の男女、5年間で合計815,146人の回答が集計されています。自治体については原則50人以上の回答がある地域をランキングの対象とし、規定人数に達しない場合は、それ以前の回答を加える場合があります。
千葉県版についても、2022~2026年の回答を基本にしており、千葉県居住者41,172人の回答が集計されています。
一方、「住みたい街ランキング」は2026年の回答のみを集計しています。
この違いは、ランキングを読むうえで意外に大切です。
たとえば、順位が前年から上がったからといって、「2026年になって急に人気が高まった」とは限りません。また、再開発や不動産価格の上昇とランキングの変化を、そのまま因果関係として結び付けるのも慎重に考える必要があります。
ランキングは街を見る一つの資料として興味深いものですが、数字がどのように作られているかまで知っておくと、必要以上に順位へ振り回されにくくなります。
千葉県は全国11位|浦安市は自治体全国10位
辰巳地所の主な営業エリアである千葉県についても見てみましょう。
2026年の「住みここち(都道府県)」全国ランキングでは、東京都が7年連続1位。2位は神奈川県、3位は沖縄県でした。
千葉県は前年12位から一つ順位を上げ、全国11位。評点は63.1となっています。
| 順位 | 都道府県 | 評点 |
|---|---|---|
| 1位 | 東京都 | 68.1 |
| 2位 | 神奈川県 | 65.9 |
| 3位 | 沖縄県 | 65.8 |
| 10位 | 埼玉県 | 63.2 |
| 11位 | 千葉県 | 63.1 |
自治体単位では、千葉県の浦安市が評点73.1で全国10位に入っています。全国上位に千葉県の自治体が入っている点も、今回のランキングで注目したいところです。
ただし、「千葉県が11位だから不動産として11番目に優れている」という意味ではありません。
この順位は居住者の満足度をもとにしたもので、不動産価格や将来の資産価値を評価したランキングではないからです。
千葉県内では浦安市・印西市・千葉市美浜区が上位
千葉県内の自治体を対象としたランキングでは、浦安市が6年連続1位となりました。
上位5自治体は次のとおりです。
| 千葉県内順位 | 自治体 | 評点 |
|---|---|---|
| 1位 | 浦安市 | 73.1 |
| 2位 | 印西市 | 70.9 |
| 3位 | 千葉市美浜区 | 69.1 |
| 4位 | 流山市 | 68.5 |
| 5位 | 千葉市緑区 | 67.7 |
2位の印西市も6年連続、3位の千葉市美浜区も7年連続で同じ順位を維持しており、上位3自治体は安定した結果となっています。
辰巳地所が拠点とする市原市は、2026年の千葉県版で28位、評点59.3でした。前年29位から一つ順位を上げています。
ここで注意したいのは、「28位=住みにくい」という意味ではないことです。
たとえば、駅から歩けるマンションを希望する人と、車を利用しながら庭付きの戸建住宅で暮らしたい人では、住まいに求める条件が違います。
土地の広さや住宅価格、勤務先までの距離、実家との位置関係なども、実際の住宅購入では大きな判断材料になります。
ランキングには、そうした一人ひとりの事情までは反映できません。
「住みたい街」では千葉県内1位が船橋市
千葉県居住者を対象にした「住みたい街(自治体)ランキング2026」では、少し違った結果になっています。
1位は船橋市。前年3位から順位を上げました。
2位は3年連続で浦安市、3位は千葉市中央区です。
| 順位 | 自治体 |
|---|---|
| 1位 | 船橋市 |
| 2位 | 浦安市 |
| 3位 | 千葉市中央区 |
| 4位 | 流山市 |
| 5位 | 柏市・東京都港区 |
千葉県版の「住みここち」では浦安市が1位ですが、「住みたい街」では船橋市が1位です。
この違いを見ると、ランキングをどう受け止めればよいかが少し分かりやすくなります。
「住みたい」という憧れやイメージと、実際に暮らして感じる満足度は、必ずしも一致しません。
住宅購入では、物件情報を見て「ここに住んでみたい」と感じることも大切です。その一方で、購入後は何年、場合によっては何十年とそこで生活します。
街の知名度や人気だけでなく、普段の暮らしまで想像してみることが欠かせません。
ランキング上位だから自分にも住みやすいとは限らない
街のランキングは、住宅購入を考える際にも参考になります。
これまで知らなかった街を知ったり、候補にしていた地域を別の角度から見たりするきっかけになるからです。
ただ、ランキング上位だからといって、自分や家族に必ず合うとは限りません。
たとえば、都心へ毎日通勤する方なら駅までの距離や電車の本数が気になるでしょう。一方、在宅勤務が中心なら、駅距離より住居の広さや周辺の静かさを優先することもあります。
小さなお子様がいる家庭なら学校や保育施設、公園などが気になるかもしれません。車での移動が中心なら、駅からの距離より道路事情や駐車スペース、日常の買い物先へのアクセスを重視することもあります。
そして住宅を購入する場合、街全体の評価だけでは足りません。
同じ市内でも、駅の東側と西側、幹線道路沿いと住宅街では暮らし方が大きく変わります。日当たりや騒音、周辺道路、学校までの距離、スーパーや医療機関、災害リスクなどは、実際の物件ごとに確認したいところです。
物件価格と住宅ローンを含めた資金計画も忘れられません。
どれだけ気に入った街であっても、住宅ローンの返済に余裕がなくなれば、購入後の生活を楽しみにくくなる可能性があります。
ランキングは「どこに住むか」を決めてくれる答えではなく、街選びを始めるための材料の一つとして利用するくらいが、ちょうどよいのではないでしょうか。
街の評価と「自分に合う住まい」は分けて考えたい
2026年の「街の住みここちランキング」では、北海道上川郡東川町が全国1位となりました。
一方、住みたい街では福岡市が全国1位。千葉県に目を向けると、住みここちは浦安市、住みたい街は船橋市がそれぞれ1位です。
結果が違うのは不思議なことではありません。
自然の近くで静かに暮らしたい人もいれば、徒歩圏に商業施設がそろう場所を好む人もいます。通勤時間を短くしたい家庭もあれば、少し郊外でも広い家や庭を希望する家庭もあります。
暮らしやすさには、その人の生活が映し出されます。
そのため住宅購入では、
「ランキングを見る」
↓
「気になる街を知る」
↓
「そこでの生活を想像する」
↓
「実際の物件と周辺環境を確認する」
という順番で考えてみるとよいでしょう。
街の人気や順位を参考にしながらも、最後は実際に現地を歩き、自分たちの日常に合うかを確認する。そのひと手間が、長く暮らす住まいを選ぶうえでは大切です。
参考情報
確認日:2026年8月25日
大東建託・いい部屋ネット「街の住みここち 自治体ランキング2026<全国版>」
URL:街の住みここち 自治体ランキング2026<全国版>
大東建託・いい部屋ネット「街の住みここち 自治体ランキング2026<千葉県版>」
URL:街の住みここち 自治体ランキング2026<千葉県版>
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