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住宅を探すとき、多くの方が最初に見るのは、価格、間取り、駅からの距離、築年数、駐車場の有無などです。

もちろん、それらはとても大切です。

ただ、実際に暮らし始めることを考えると、防犯面も確認しておきたいポイントです。

夜の帰宅ルートは明るいか。

玄関や駐車場に死角はないか。

窓の近くに足場になりそうなものはないか。

マンションなら、共用部の見通しや管理状況はどうか。

こうした点は、物件資料だけでは分かりにくいものです。

千葉県警察の犯罪統計や警察庁の防犯情報は、住まい選びを考えるときの参考になります。

ただし、犯罪統計や事件記事を見て、単純に「この地域は危ない」「この地域は安全」と決めつけるのは避けたいところです。

犯罪情報は、怖がるために見るものではありません。

どのような点に気をつければよいか、どのような防犯対策を取れるかを考えるための材料です。

この記事では、千葉県警察・警察庁などの公式情報をもとに、千葉県で住まいを探す際に確認したい防犯ポイントを整理します。

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住まい選びでは、防犯情報も確認しておきたい

住まい選びでは、生活のしやすさと同じくらい、安心して暮らせるかどうかも大切です。

特に、次のような方は、防犯面を少し丁寧に見ておくとよいでしょう。

  • 小さなお子様がいる家庭
  • 高齢の親と同居・近居を考えている家庭
  • 夜遅く帰宅することが多い方
  • 駅やバス停から徒歩で帰る機会が多い方
  • 戸建を検討している方
  • 1階や低層階のマンションを検討している方
  • 郊外や人通りの少ないエリアを検討している方

防犯面を見るといっても、特別なことばかりではありません。

夜に歩いてみる。

玄関まわりの見通しを見る。

窓の位置を確認する。

周辺道路の明るさを確認する。

共用部分の管理状態を見る。

こうした基本的な確認だけでも、物件の見え方は変わります。

不動産の広告写真は、昼間に撮影されることが多いです。

昼間は明るく、印象がよい物件でも、夜になると暗く感じることがあります。

住まいは昼だけでなく、朝も夜も使う場所です。

できれば、時間帯を変えて周辺環境を見ることをおすすめします。

千葉県内の刑法犯は令和4年以降、増加傾向にある

千葉県警察の「あなたのまちの犯罪情勢」では、県内の刑法犯認知件数は平成14年をピークに減少していましたが、令和4年から増加に転じています。

令和7年の刑法犯認知件数は39,976件で、前年より1,582件増加しています。

この数字だけを見ると、不安に感じる方もいるかもしれません。

ただ、ここで大切なのは、数字を見て過度に怖がることではありません。

増加傾向があるなら、住まい選びや日常生活の中で、防犯意識を少し高めておく。

自宅の鍵、窓、玄関、駐車場、帰宅ルートを確認する。

地域の防犯情報を受け取りやすくしておく。

そうした具体的な行動につなげることが大切です。

また、犯罪統計は、地域の規模や人口、商業施設、交通量、昼夜の人の動きなどによっても見え方が変わります。

単純な件数だけで「良い・悪い」を判断するのではなく、住もうとしている町丁目、生活動線、物件の防犯性、周辺環境を合わせて見る必要があります。

市原市・千葉市の犯罪統計を見るときの注意点

千葉県警察の市町村別犯罪統計では、確認時点で公開されている令和8年4月暫定値として、市原市と千葉市の犯罪発生状況も確認できます。

市原市では、令和8年4月暫定値で、強盗1件、空き巣22件、忍込み4件、住居侵入8件、刑法犯総数595件とされています。

千葉市では、令和8年4月暫定値で、強盗6件、空き巣42件、忍込み25件、住居侵入40件、刑法犯総数2,711件とされています。

ここで注意したいのは、これらの数値が「暫定値」であることです。

月末の数値は変更される場合があります。

また、市原市と千葉市では、人口規模、面積、駅の数、商業エリア、住宅地の広がり方が異なります。

市町村全体の件数だけを見て、単純に比較するのはあまり適切ではありません。

たとえば、千葉市といっても、中央区、花見川区、稲毛区、若葉区、緑区、美浜区では、街の性格が違います。

市原市も、五井・八幡宿・姉崎・ちはら台・辰巳台・国分寺台・南総方面などで、住宅地の雰囲気や生活動線は異なります。

住まい選びでは、市全体の数字を見るだけでなく、実際に検討している物件の周辺を確認することが大切です。

強盗・空き巣・忍込み・住居侵入はどう違う?

犯罪統計を見ると、「強盗」「空き巣」「忍込み」「住居侵入」など、似たように見える言葉が出てきます。

住まいの防犯を考えるうえでは、ざっくり違いを知っておくと、対策を考えやすくなります。

強盗は、暴行や脅迫を伴って財物を奪う犯罪です。

最近は、在宅中の住宅に押し入るような悪質な事件も報じられており、在宅時の防犯意識も大切になっています。

空き巣は、留守中の住宅に侵入して金品を盗む手口です。

仕事中、買い物中、旅行中など、家を空けている時間帯が狙われることがあります。

忍込みは、夜間など、住人が家にいる状態で侵入して金品を盗む手口です。

寝ている間に入られる可能性があるため、在宅時の施錠も大切です。

住居侵入は、正当な理由なく人の住居に侵入する犯罪です。

盗みや強盗に至らない場合でも、住宅への無断侵入は大きな不安につながります。

このように、住宅に関係する犯罪には、留守中だけでなく、在宅中に関わるものもあります。

「家にいるから大丈夫」と考えず、玄関、勝手口、窓、ベランダなどを日常的に確認することが大切です。

千葉日報オンラインの強盗記事マップは補助資料として見る

10年間の『強盗』記事マップの画像

千葉日報オンラインでは、2014年1月以降の強盗関連記事を市区町村別に分類した「10年間の『強盗』記事マップ」を公開しています。

過去にどのような強盗関連記事が報道されたのかを、地域別に確認できるため、防犯情報に関心を持つ入口としては参考になります。

ただし、このマップを見るときは注意が必要です。

マップ上の件数は、事件の発生数そのものではなく、千葉日報オンラインが報じた記事数です。

重大事件であれば、発生時、逮捕時、公判時など、複数回にわたって報道されることがあります。

また、その地域で発生した事件だけでなく、関連する記事が含まれる場合もあります。

そのため、「記事数が多い=その地域が危険」「記事数が少ない=安全」と単純に判断するのは避けるべきです。

強盗記事マップは、治安ランキングではありません。

あくまで、過去の報道を確認する補助的な資料として見た方がよいでしょう。

住まい選びでは、警察の犯罪統計、自治体や警察の防犯情報、現地確認、物件そのものの防犯性を組み合わせて判断することが大切です。

防犯情報は、複数の情報源を組み合わせて確認する

住まい選びで防犯情報を見るときは、ひとつの情報だけで判断しないことが大切です。

たとえば、次のような情報を組み合わせて見ると、より冷静に判断しやすくなります。

  • 千葉県警察の犯罪統計
  • 市町村別の犯罪発生状況
  • ちば安全・安心メール
  • 自治体の防犯情報
  • 警察庁の住まいる防犯110番
  • 政府広報オンラインの防犯対策
  • 現地での昼夜の確認
  • 近隣の管理状態や街灯の状況

統計は全体像を見るのに役立ちます。

メール配信や自治体の防犯情報は、身近な地域の情報を受け取るのに役立ちます。

現地確認は、実際の暮らしやすさを知るために欠かせません。

防犯情報は、数字だけで終わらせるのではなく、行動につなげることが大切です。

「このエリアはどうか」と考えるだけでなく、「この物件は玄関まわりが見えやすいか」「夜の帰宅ルートは明るいか」「窓に補助錠を付けられるか」まで見ると、住まい選びに活かしやすくなります。

戸建を見学するときに確認したい防犯ポイント

戸建は、玄関、勝手口、窓、庭、駐車場など、外部からアクセスできる場所が多い住まいです。

そのため、見学時には建物の中だけでなく、外まわりもよく確認したいところです。

戸建で確認したい防犯ポイントは、次のようなものです。

  • 玄関が道路や近隣から見えやすいか
  • 勝手口に死角がないか
  • 掃き出し窓や腰高窓が道路から見えにくすぎないか
  • 窓の近くに足場になる物置や塀がないか
  • ベランダやバルコニーへ上がりやすい構造になっていないか
  • 駐車場やカーポートが暗くなりすぎないか
  • 庭木や生け垣で死角ができていないか
  • 外構が閉鎖的すぎないか
  • センサーライトを設置しやすいか
  • 防犯カメラや録画機能付きインターホンを使いやすいか
  • シャッターや雨戸があるか
  • 窓に補助錠や防犯フィルムを追加できるか

防犯設備は、最初からすべてそろっていなくても、後から追加できるものもあります。

ただし、物件の構造や外構によっては、対策しやすい家としにくい家があります。

たとえば、窓のすぐ外に足場になるものがある場合、補助錠や防犯フィルムを検討した方がよいかもしれません。

夜に玄関まわりが暗い場合は、センサーライトの設置を考えたいところです。

外からまったく見えない閉鎖的な外構は、プライバシー面では安心に見える一方、死角が多くなることもあります。

戸建を見学するときは、「侵入しにくいか」「周囲から見えやすいか」「不審な動きに気づきやすいか」という視点で外まわりを見てみるとよいでしょう。

マンションを見学するときに確認したい防犯ポイント

マンションでは、戸建とは違う視点が必要です。

オートロックがあるかどうかだけで、防犯面を判断しない方がよいでしょう。

オートロックがあっても、共用部の管理状況や死角、低層階の窓やバルコニーの状況によって、確認ポイントは変わります。

マンションで確認したい防犯ポイントは、次のようなものです。

  • エントランスの見通しがよいか
  • オートロックの使われ方に不安がないか
  • 共用廊下が暗すぎないか
  • エレベーター内に防犯カメラがあるか
  • 階段や駐輪場、ゴミ置場に死角がないか
  • 宅配ボックスまわりが荒れていないか
  • 管理員や清掃の状況はどうか
  • 共用部分に私物が多く置かれていないか
  • 1階や低層階の窓・バルコニーに侵入しやすい足場がないか
  • 外部からバルコニーへ近づきやすくないか
  • 管理規約や使用細則で防犯設備の設置に制限がないか

リノベーションマンションでは、室内がきれいに整っているため、共用部の確認を忘れがちです。

しかし、マンションの安心感は、室内だけで決まるものではありません。

エントランス、共用廊下、エレベーター、駐輪場、ゴミ置場、管理状態まで見ておくと、入居後のイメージがしやすくなります。

特に1階や低層階の住戸では、窓やバルコニーの外側も確認したいところです。

防犯フィルムや補助錠を付けたい場合、マンションによっては管理規約上の確認が必要なこともあります。

在宅時の強盗・侵入対策も意識したい

以前は、空き巣対策というと「留守中に入られないようにする」というイメージが強かったかもしれません。

しかし、近年は在宅中の住宅を狙うような悪質な事件も報道されています。

在宅時の防犯も意識したいところです。

たとえば、次のような行動は基本になります。

  • 在宅時でも玄関や勝手口に鍵をかける
  • 使っていない部屋の窓も施錠する
  • ゴミ出しや短時間の外出でも鍵をかける
  • 訪問者はインターホン越しに確認する
  • 宅配業者や点検業者を名乗る相手でも、不審ならすぐにドアを開けない
  • 家族構成や資産状況を不用意に話さない
  • 不審を感じたら無理に対応せず、警察へ相談する

防犯対策というと、防犯カメラや補助錠などの設備に目が行きがちです。

もちろん設備も大切です。

ただ、日常の行動も同じくらい大切です。

鍵をかける。

確認してから開ける。

不審な訪問には応じない。

こうした基本を続けることが、住まいの防犯につながります。

ちば安全・安心メールで地域の防犯情報を受け取る

千葉県警察では、「ちば安全・安心メール」を提供しています。

犯罪の発生状況や不審者情報などを、パソコンや携帯電話に電子メールで知らせる仕組みです。

提供される情報には、子どもに対する声かけ事案などの不審者情報、ひったくり、路上強盗、空き巣、忍込み、車上ねらい、自動車盗、部品ねらい、電話de詐欺などの犯罪発生情報が含まれます。

配信希望の警察署を選択できるため、市原市であれば市原警察署周辺、千葉市であれば住んでいる区や生活圏に近い警察署の情報を受け取ることができます。

重要または緊急を要する内容の場合は、選択した警察署にかかわらず、千葉県警察から全登録者へ配信されることもあります。

住まい探しの段階では、候補エリアの防犯情報を継続して見ておくと、地域の雰囲気をつかみやすくなります。

もちろん、メール情報だけで地域を判断する必要はありません。

ただ、実際に暮らし始めてからも役立つ情報なので、千葉県内で住まいを探す方は、登録を検討してもよいでしょう。

市原市・千葉市で住まいを探すときの現地確認ポイント

市原市・千葉市で住まいを探すときは、市全体をひとくくりにせず、物件ごとの周辺環境を見ることが大切です。

同じ市内でも、駅前、住宅街、郊外、商業エリア、工業エリア、古くからの集落、新しい分譲地では、暮らし方が大きく違います。

現地では、次のような点を確認してみてください。

  • 駅やバス停から物件までの帰宅ルート
  • 夜間の街灯の明るさ
  • 人通りや車通りの多さ
  • 歩道の有無
  • 空き家や管理されていない建物の有無
  • 公園や駐車場、空き地の見通し
  • 玄関や駐車場の見え方
  • 隣地との距離感
  • 周辺の清掃・管理状態
  • 防犯灯や防犯カメラの有無
  • 子どもの通学路
  • 高齢の親が歩きやすい道かどうか

昼間だけでなく、夕方や夜にも一度見ておくと、印象が変わることがあります。

たとえば、昼間は静かで良いと思った道が、夜は暗く感じることがあります。

反対に、夜でも街灯があり、人通りが適度にあることで安心しやすい道もあります。

不動産会社の立場から見ても、現地確認はとても大切です。

図面やポータルサイトでは分からないことが、現地にはたくさんあります。

防犯情報も、現地確認と組み合わせてこそ、住まい選びに活かしやすくなります。

まとめ|犯罪統計は怖がるためではなく、備えるために使う

千葉県警察の犯罪統計や警察庁の防犯情報を見ると、住まいの防犯について考えるきっかけになります。

ただし、犯罪統計は、地域を怖がるためのものではありません。

「この地域は危険」「この地域は安全」と単純に決めるためのものでもありません。

大切なのは、情報をもとに、具体的な確認と対策につなげることです。

戸建なら、玄関、勝手口、窓、外構、庭木、駐車場、センサーライト、防犯カメラなどを確認する。

マンションなら、エントランス、共用廊下、エレベーター、駐輪場、ゴミ置場、低層階の窓やバルコニー、管理状況を見る。

在宅時でも施錠し、訪問者をインターホン越しに確認する。

地域の防犯情報を受け取れるようにしておく。

こうした小さな積み重ねが、安心しやすい住まい選びにつながります。

市原市・千葉市で住宅購入を検討する際は、価格や間取りだけでなく、防犯面も含めて現地を確認しておきましょう。

参考情報

確認日:2026年6月15日

  • 千葉県警察「あなたのまちの犯罪情勢」
  • 千葉県警察「犯罪の発生状況・市町村別」
  • 千葉県警察「市原市|犯罪の発生状況・市町村別」
  • 千葉県警察「千葉市|犯罪の発生状況・市町村別」
  • 千葉県警察「ちば安全・安心メール」
  • 千葉県警察「強盗事件に注意」
  • 警察庁「住まいる防犯110番」
  • 政府広報オンライン「空き巣や強盗から命と財産を守る 住まいの防犯対策」
  • 千葉日報オンライン「10年間の『強盗』記事マップ」

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