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千葉県で中古マンションを買う、または売るとき、「今の相場は高いのか」「東京都と比べてどのくらい違うのか」「売出価格と実際に売れた価格は同じように見てよいのか」と迷う方は多いのではないでしょうか。

不動産市場のニュースでは、首都圏全体の価格や東京都の高額マンションが大きく取り上げられることがあります。

しかし、千葉県の中古マンション市場は、東京都とは価格帯も物件の広さも、購入層も異なります。

また、同じ千葉県内でも、千葉市・船橋市・市川市・松戸市・柏市などの東京通勤圏と、市原市・内房・外房エリアでは、市場の見方が変わります。

そこで本記事では、公益財団法人東日本不動産流通機構が公表した「Market Watch 2026年5月度」をもとに、千葉県の中古マンション市場を整理します。

特に、成約価格、新規登録価格、在庫価格の違いを分けながら、東京都・埼玉県・神奈川県との比較を通じて、千葉県で中古マンションを購入・売却する際に確認したいポイントを解説します。

Contents
  1. この記事で使うデータについて
  2. まず結論|千葉県は東京ほど高くないが、売出価格と成約価格の差に注意
  3. 千葉県の中古マンション市場を見る
  4. 東京都・埼玉県・神奈川県と比較する
  5. 買主が確認したい中古マンションのポイント
  6. 売主が確認したい中古マンションのポイント
  7. データを見るときの注意点
  8. 次回予告|第2回は新築戸建・中古戸建市場を解説
  9. よくある質問
  10. まとめ
  11. 参考情報
  12. 辰巳地所のご紹介
  13. お問い合わせ
クラブツーリズム

この記事で使うデータについて

本記事では、公益財団法人東日本不動産流通機構が公表した「Market Watch 2026年5月度」をもとに、千葉県の中古マンション市場を整理します。

対象は、首都圏の中古マンションデータです。

東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の成約状況、新規登録状況、在庫状況を比較しながら、千葉県の位置づけを見ていきます。

東日本不動産流通機構「Market Watch 2026年5月度」とは

「Market Watch」は、東日本不動産流通機構が毎月公表している不動産流通市場の月例速報です。

今回使用する資料は、2026年5月度のデータで、公表日は2026年6月10日です。

資料には、中古マンション、中古戸建住宅、新築戸建住宅、土地の各レポートが掲載されています。

本記事では、そのうち「中古マンションレポート」を中心に扱います。

「Market Watch」は、東日本不動産流通機構のウェブサイトで公開されています。

東日本不動産流通機構ウェブサイト:https://www.reins.or.jp

成約・新規登録・在庫の違い

市場データを見るときに大切なのは、「成約」「新規登録」「在庫」を分けて理解することです。

成約物件とは、当月に成約報告があった物件の集計です。

つまり、実際に売買が成立した物件のデータです。

新規登録物件とは、当月に新たに登録された物件の集計です。

これは、売出開始時の価格や件数を見るためのデータです。

在庫物件とは、当月末時点で登録されている物件の集計です。

これは、市場に残っている物件の価格や件数を見るためのデータです。

同じ「価格」でも、成約価格、新規登録価格、在庫価格では意味が異なります。

中古マンションの購入・売却を考えるときは、この違いを押さえておくことが重要です。

2025年1月以降のシステム改修による注意点

資料には、2025年1月以降、成約登録適正化を図るためのシステム改修が行われたことにより、成約件数に影響を与えている可能性があるとの注記があります。

そのため、成約件数の前年比だけを見て、市場が大きく伸びている、または落ち込んでいると断定するのは避けた方がよいでしょう。

前年比は参考になりますが、制度面・集計面の影響も踏まえて、価格、件数、在庫、エリア特性を総合的に見る必要があります。

第1回は中古マンション市場を扱う

今回の記事は、3部構成シリーズの第1回です。

第1回では、中古マンション市場を中心に解説します。

第2回では、新築戸建・中古戸建市場を取り上げます。

第3回では、土地市場を取り上げます。

中古マンション、新築戸建・中古戸建、土地は、それぞれ価格の見方や確認すべきポイントが異なります。

そのため、1本の記事にすべてを詰め込むのではなく、物件種別ごとに分けて整理していきます。

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まず結論|千葉県は東京ほど高くないが、売出価格と成約価格の差に注意

2026年5月のデータを見ると、千葉県の中古マンション市場は、東京都ほど価格水準が高い市場ではありません。

ただし、新規登録価格や在庫価格は上昇しており、買主・売主ともに「売出価格」と「成約価格」を分けて見ることが重要です。

千葉県は成約件数が前年比で増加

2026年5月の千葉県中古マンションの成約件数は445件で、前年比19.9%増です。

同月の東京都は1,819件で前年比14.5%減、埼玉県は473件で前年比6.3%増、神奈川県は972件で前年比8.2%増となっています。

千葉県は、数値上は前年比で成約件数が増加しています。

ただし、資料では、2025年1月以降の成約登録適正化を図るためのシステム改修により、成約件数に影響を与えている可能性があると注記されています。

そのため、成約件数の前年比だけを見て、市場が大きく伸びていると断定するのではなく、成約価格、新規登録価格、在庫価格の動きとあわせて見ることが大切です。

成約価格は小幅下落

千葉県の中古マンション成約価格は2,862万円で、前年比1.6%減です。

成約件数は前年比で増えている一方で、成約価格は小幅に下がっています。

この点は、売主にとっても買主にとっても重要です。

売主から見ると、件数が増えているからといって、必ず高く売れるとは限りません。

買主から見ると、売出価格が上がっているように見えても、実際の成約価格は別の動きをしている可能性があります。

新規登録価格・在庫価格は上昇

千葉県の中古マンション新規登録価格は2,868万円で、前年比4.5%増です。

在庫価格は2,835万円で、前年比7.1%増です。

つまり、千葉県では、新たに売り出される物件の価格や、市場に残っている物件の価格は上がっています。

一方で、成約価格は前年比で小幅下落しています。

このため、千葉県の中古マンション市場では、売出価格・在庫価格と、実際に成約した価格を分けて見ることが大切です。

東京都とは価格水準も市場の動きも異なる

東京都の中古マンション成約価格は6,702万円です。

千葉県の2,862万円と比べると、価格水準に大きな差があります。

また、東京都の新規登録価格は8,764万円、在庫価格は9,322万円です。

東京都の価格水準は首都圏平均を大きく上回っており、首都圏平均を見る際には東京都の価格水準の影響を意識する必要があります。

そのため、「首都圏の中古マンション価格が上がっている」というニュースを、そのまま千葉県全域に当てはめるのは注意が必要です。

千葉県は東京都と同じ首都圏に含まれますが、価格帯も購入層もエリア特性も異なります。

千葉県の中古マンション市場を見る

ここからは、千葉県の中古マンション市場を、成約・新規登録・在庫の3つに分けて見ていきます。

成約件数・成約価格の動き

2026年5月の千葉県中古マンションの成約件数は445件です。

前年比では19.9%増となっています。

成約価格は2,862万円で、前年比1.6%減です。

平均専有面積は71.21㎡、平均築年数は30.47年です。

平均値で見ると、千葉県では東京都より専有面積が広く、築年数もやや経過した中古マンションが成約していることが分かります。

ただし、平均値だけでは個別物件の判断はできません。

駅近のリノベーション済マンションと、駅距離がある築古マンションでは、同じ千葉県内でも価格が大きく変わります。

新規登録価格の動き

2026年5月の千葉県中古マンションの新規登録件数は1,254件で、前年比10.2%減です。

一方、新規登録価格は2,868万円で、前年比4.5%増です。

新規登録価格は、当月に新たに売り出された物件の価格です。

売主側の希望価格や、市場の期待感が反映されやすい数字です。

千葉県では、新たに売り出される中古マンションの件数は減っている一方、価格は上がっています。

売主が強めの価格設定をしている物件も含まれるため、新規登録価格だけで「その価格で売れている」と判断しないことが大切です。

在庫価格の動き

2026年5月の千葉県中古マンションの在庫件数は3,960件で、前年比6.3%減です。

在庫価格は2,835万円で、前年比7.1%増です。

在庫価格は、月末時点で市場に残っている物件の価格です。

在庫価格が上がっているということは、市場に残っている物件の売出価格が上昇している可能性があります。

ただし、在庫価格は「まだ成約していない物件」の価格でもあります。

そのため、在庫価格の上昇をそのまま成約価格の上昇と考えるのは慎重に見る必要があります。

成約価格と売出価格を分けて見る

中古マンション市場を見るときに大切なのは、成約価格と売出価格を分けることです。

成約価格は、実際に売買が成立した価格です。

新規登録価格や在庫価格は、売出価格に近い性格を持ちます。

千葉県では、2026年5月の成約価格が前年比1.6%減である一方、新規登録価格は前年比4.5%増、在庫価格は前年比7.1%増です。

この差を見ると、売主の希望価格や市場に出ている価格は上がっているものの、実際の成約価格はそこまで強く上がっていないと読むことができます。

買主は、売出価格だけで判断せず、近隣の成約事例を確認することが大切です。

売主も、在庫価格や首都圏平均だけを見て高く設定しすぎると、売却期間が長くなる可能性があります。

千葉県内でもエリア差が大きい

千葉県といっても、エリアによって市場は大きく異なります。

市川市、船橋市、松戸市、柏市、浦安市、千葉市など、東京通勤圏として人気のあるエリアでは、駅距離や沿線によって価格が大きく変わります。

一方、市原市、内房、外房エリアでは、マンションよりも戸建や土地の需要が強い地域もあります。

また、同じ千葉市内でも、中央区、美浜区、稲毛区、若葉区、緑区などで市場感は異なります。

千葉県全体の平均価格を、市原市や個別マンションにそのまま当てはめることはできません。

実際の購入判断や売却査定では、同じ市区町村、同じ沿線、同じ駅距離、同じ築年数、同じ専有面積の成約事例を確認することが大切です。

東京都・埼玉県・神奈川県と比較する

千葉県の市場を理解するには、東京都・埼玉県・神奈川県との比較も役立ちます。

同じ首都圏でも、価格水準や市場の動きは大きく異なります。

東京都は価格水準が突出して高い

2026年5月の東京都中古マンション成約価格は6,702万円です。

新規登録価格は8,764万円、在庫価格は9,322万円です。

千葉県の成約価格2,862万円、新規登録価格2,868万円、在庫価格2,835万円と比べると、東京都の価格水準は大きく上回っています。

首都圏平均を見ると、成約価格は5,067万円、新規登録価格は6,477万円、在庫価格は6,643万円です。

東京都の価格水準は首都圏平均を大きく上回っています。

千葉県の市場を考えるときには、首都圏平均だけでなく、千葉県単独の数字を見る必要があります。

神奈川県は東京に次ぐ価格帯

神奈川県の中古マンション成約価格は3,965万円です。

新規登録価格は3,585万円、在庫価格は3,531万円です。

東京都ほど高くはありませんが、千葉県や埼玉県より高めの価格帯になっています。

神奈川県は、横浜市や川崎市など、東京都心へのアクセスが良いエリアを含むため、価格水準が高くなりやすい傾向があります。

千葉県と神奈川県を比較する場合は、単純な平均価格だけでなく、通勤先、沿線、生活圏、専有面積、築年数も見て判断する必要があります。

埼玉県と千葉県は価格帯が近い

埼玉県の中古マンション成約価格は3,117万円です。

千葉県の2,862万円と比較すると、埼玉県の方がやや高いものの、東京都や神奈川県ほど大きな差ではありません。

在庫価格を見ると、埼玉県は2,855万円、千葉県は2,835万円で、かなり近い価格帯です。

ただし、埼玉県と千葉県では、鉄道路線、通勤先、エリアごとの住宅需要が異なります。

埼玉県は東京北部・西部方面への通勤圏として見られることが多く、千葉県は東京東部・湾岸方面、千葉市方面、内房・外房方面など、エリアごとに市場が分かれます。

千葉県は価格と広さのバランスを見やすい

千葉県の中古マンションは、東京都と比べると価格水準が低く、専有面積が広めに出やすい傾向があります。

2026年5月の成約データでは、千葉県の平均専有面積は71.21㎡です。

東京都は57.55㎡です。

平均値で見ると、千葉県は東京都よりも広めの住戸が成約していることが分かります。

ただし、広さがあるから常に有利というわけではありません。

駅距離、築年数、管理状態、修繕積立金、リフォーム履歴によって評価は大きく変わります。

首都圏平均は東京の影響を受けやすい

首都圏平均は、東京都の価格水準の影響を強く受ける場合があります。

そのため、首都圏平均をそのまま千葉県内の購入判断や売却査定に使うと、価格感を誤る可能性があります。

たとえば、首都圏全体の在庫価格は6,643万円ですが、千葉県の在庫価格は2,835万円です。

この差を見るだけでも、首都圏平均と千葉県の実感に大きな違いがあることが分かります。

千葉県で中古マンションを購入・売却する場合は、首都圏平均ではなく、千葉県内のエリア別データや近隣成約事例を重視しましょう。

買主が確認したい中古マンションのポイント

千葉県で中古マンションを購入する場合、価格データだけで判断するのは不十分です。

中古マンションは、管理状態や修繕計画によって将来の負担が変わります。

物件価格だけでなく諸費用総額を見る

中古マンションを購入する際は、物件価格だけでなく、諸費用を含めた総額を確認しましょう。

主な諸費用には、仲介手数料、登記費用、住宅ローン関係費用、火災保険料、管理費・修繕積立金、固定資産税等の精算金などがあります。

リノベーションマンションの場合、物件によっては買主様の仲介手数料を無料でご案内できる場合があります。

同じ物件でも、どの不動産会社を通じて購入するかによって、購入時の総額が変わることがあります。

気になる物件がある場合は、物件価格だけでなく、諸費用を含めた総額で比較することが大切です。

管理状態・修繕積立金・長期修繕計画を見る

中古マンションでは、管理状態が非常に重要です。

共用部分の清掃状況、掲示板の管理、エントランス、廊下、エレベーター、駐輪場、ゴミ置場などを見ると、管理の状態が分かることがあります。

また、修繕積立金が十分に積み立てられているか、長期修繕計画があるか、大規模修繕の履歴はどうかも確認しましょう。

修繕積立金が低すぎる場合、将来的に大幅な値上げや一時金が必要になる可能性もあります。

価格が安く見える中古マンションでも、管理費・修繕積立金を含めた毎月の負担を確認することが大切です。

築年数・駅距離・専有面積を確認する

中古マンションの価格は、築年数、駅距離、専有面積によって大きく変わります。

駅に近い物件は価格が高くなりやすく、築年数が古い物件は価格が抑えられやすい傾向があります。

ただし、築年数が古くても、管理状態が良く、リノベーション内容がしっかりしている物件もあります。

反対に、築年数が比較的新しくても、管理状態や修繕計画に不安がある場合は注意が必要です。

平均価格より安いかどうかではなく、物件ごとの条件を確認しましょう。

リノベーション済マンションは工事内容も確認する

リノベーション済マンションを購入する場合は、見た目のきれいさだけでなく、工事内容を確認しましょう。

キッチン、浴室、洗面台、トイレ、床、壁紙などの表面的なリフォームだけでなく、給排水管、電気配線、建具、断熱、下地など、どこまで工事されているかが重要です。

また、マンションでは管理規約により工事内容に制限がある場合があります。

リノベーション済であっても、共用部分や建物全体の管理状態は別に確認する必要があります。

仲介手数料無料の対象になるか確認する

千葉県内のリノベーションマンションは、物件によって買主様の仲介手数料を無料でご案内できる場合があります。

売主様から不動産会社へ仲介手数料が支払われる物件であれば、買主様の仲介手数料を無料にできるケースがあるためです。

SUUMO・アットホーム・HOME’Sなどで気になる物件を見つけた場合でも、当社で取り扱い可能な場合があります。

物件URLをお送りいただければ、仲介手数料無料の対象になるか、諸費用の目安も含めて確認できます。

売主が確認したい中古マンションのポイント

千葉県で中古マンションを売却する場合、首都圏平均や東京都の価格動向だけを見て価格設定するのは危険です。

売却では、近隣の成約事例と物件ごとの条件を確認することが大切です。

首都圏平均ではなく近隣成約事例を見る

売却査定では、首都圏平均ではなく、近隣の成約事例を重視します。

同じ千葉県内でも、千葉市、船橋市、市川市、松戸市、柏市、市原市では市場が異なります。

同じ市内でも、駅距離、築年数、専有面積、所在階、管理状態、リフォーム履歴によって価格は変わります。

首都圏全体の価格が上がっているからといって、自分のマンションも同じように高く売れるとは限りません。

売出価格と成約価格を分けて考える

売却では、売出価格と成約価格を分けて考える必要があります。

売出価格は、売主が市場に出す価格です。

成約価格は、実際に売買が成立した価格です。

新規登録価格や在庫価格が上がっていても、その価格で成約しているとは限りません。

2026年5月の千葉県データでも、新規登録価格と在庫価格は前年比で上昇している一方、成約価格は小幅に下がっています。

この違いを理解して価格設定を行うことが大切です。

在庫価格の上昇をそのまま成約価格と考えない

在庫価格は、市場に残っている物件の価格です。

在庫価格が上がっているからといって、すべての物件が高く売れているとは限りません。

むしろ、売出価格が高すぎて成約に至っていない物件が在庫として残っている可能性もあります。

売却価格を考える際は、在庫価格だけでなく、実際に成約した近隣事例を確認しましょう。

管理状態・修繕履歴・室内状態で評価は変わる

中古マンションの売却価格は、専有部分だけでなく、建物全体の管理状態にも左右されます。

管理状態が良く、大規模修繕が適切に行われているマンションは、買主に安心感を与えやすくなります。

一方、修繕積立金の不足、管理費の滞納、共用部分の劣化、長期修繕計画の不備などがある場合、評価に影響する可能性があります。

室内についても、リフォーム済みか、現況のままか、設備の状態はどうかによって印象が変わります。

売却時の手取り額と仲介手数料も確認する

売却では、売却価格だけでなく、手取り額を確認することが大切です。

売却時には、仲介手数料、抵当権抹消費用、引越し費用、残置物処分費、場合によっては税金などが関係します。

辰巳地所では、売却時の仲介手数料を相場の半額を基本にご相談いただけます。

ただし、物件価格や取引条件によって個別確認が必要です。

売却価格だけでなく、手元にいくら残るのかを確認しながら進めましょう。

データを見るときの注意点

市場データは参考になりますが、個別物件の価格をそのまま決めるものではありません。

平均値の読み方には注意が必要です。

平均価格は個別物件の価格ではない

平均価格は、複数の物件を集計した結果です。

個別のマンション価格は、駅距離、階数、方位、専有面積、築年数、管理状態、リフォーム内容、眺望、駐車場の有無などによって変わります。

平均価格より高いから割高、平均価格より安いから割安、と単純に判断するのは避けましょう。

成約価格・新規登録価格・在庫価格は意味が違う

成約価格は、実際に売買が成立した価格です。

新規登録価格は、新たに売り出された物件の価格です。

在庫価格は、市場に残っている物件の価格です。

売却査定では、成約価格を特に重視します。

購入検討では、売出価格だけでなく、周辺の成約価格も確認することが大切です。

築年数・駅距離・面積・管理状態で価格は変わる

中古マンションでは、築年数、駅距離、専有面積、管理状態の影響が大きくなります。

同じエリアでも、駅徒歩5分と徒歩20分では価格が変わります。

同じ築年数でも、管理状態や修繕履歴によって評価は変わります。

リノベーション済マンションでも、工事内容や保証の有無によって判断が変わります。

システム改修に関する注記を踏まえる

今回の資料には、2025年1月以降のシステム改修により、成約件数に影響を与えている可能性があるとの注記があります。

そのため、成約件数の前年比だけを見て、市場の強弱を断定しないことが大切です。

価格、在庫、登録件数、エリア特性、個別物件の条件をあわせて確認しましょう。

最終的には個別査定が必要

市場データは、全体の傾向を知るために役立ちます。

しかし、実際の売却価格や購入判断は、個別物件ごとに確認する必要があります。

売却の場合は、近隣成約事例、現在の競合物件、管理状態、室内状態、売却時期を総合的に見て査定します。

購入の場合は、価格だけでなく、諸費用、住宅ローン、管理費・修繕積立金、将来の修繕リスクまで含めて判断しましょう。

次回予告|第2回は新築戸建・中古戸建市場を解説

今回は、中古マンション市場を中心に見てきました。

次回は、新築戸建・中古戸建市場を取り上げます。

戸建はマンションとは見方が異なる

戸建は、マンションとは価格の見方が異なります。

土地面積、建物面積、築年数、道路付け、駐車場、建物状態、耐震性、ライフラインなど、多くの要素が価格に影響します。

建物状態・土地面積・道路・耐震性が重要

中古戸建では、建物の状態が重要です。

雨漏り、シロアリ、基礎、外壁、屋根、給排水管、耐震性などを確認する必要があります。

また、土地の形状や道路との関係、再建築の可否も重要な確認ポイントです。

新築戸建は仲介手数料無料の対象になりやすい

新築戸建は、売主様から不動産会社へ仲介手数料が支払われる物件であれば、買主様の仲介手数料を無料でご案内できる場合があります。

次回は、千葉県の新築戸建・中古戸建市場を、東京都・埼玉県・神奈川県と比較しながら解説します。

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よくある質問

千葉県の中古マンション価格は上がっていますか?

2026年5月のデータでは、千葉県の中古マンション新規登録価格と在庫価格は前年比で上昇しています。

一方、成約価格は前年比で小幅に下がっています。

そのため、「価格が一方的に上がっている」と単純に見るのではなく、成約価格、売出価格、在庫価格を分けて確認することが大切です。

東京都より千葉県の方が買いやすいですか?

平均価格だけを見ると、千葉県は東京都よりかなり低い水準です。

ただし、買いやすいかどうかは、予算、通勤先、駅距離、専有面積、築年数、管理状態、住宅ローン、毎月の管理費・修繕積立金によって変わります。

「東京より安い」だけで判断せず、総額と生活条件を確認しましょう。

千葉県と埼玉県ではどちらが安いですか?

2026年5月の中古マンション成約価格では、千葉県は2,862万円、埼玉県は3,117万円です。

在庫価格では、千葉県2,835万円、埼玉県2,855万円で近い価格帯です。

ただし、エリアや沿線によって価格は大きく変わります。

千葉県と埼玉県を比較する場合は、通勤先や生活圏も含めて検討することが大切です。

神奈川県と千葉県では市場が違いますか?

神奈川県は、横浜市や川崎市など東京都心へのアクセスが良いエリアを含むため、千葉県より価格水準が高めに出やすい傾向があります。

2026年5月の中古マンション成約価格は、神奈川県3,965万円、千葉県2,862万円です。

ただし、神奈川県内でもエリア差があり、千葉県内でも東京通勤圏と内房・外房エリアでは市場が異なります。

首都圏平均を千葉県の査定に使ってよいですか?

首都圏平均は参考になりますが、千葉県内の個別物件査定にそのまま使うのは適切ではありません。

首都圏平均は東京都の価格水準の影響を受けやすいため、千葉県の実感とズレることがあります。

売却査定では、同じ市区町村、同じ沿線、同じ駅距離、同じ築年数、同じ専有面積の成約事例を確認することが重要です。

中古マンションの売出価格と成約価格は違いますか?

違います。

売出価格は、売主が市場に出す価格です。

成約価格は、実際に売買が成立した価格です。

売出価格や在庫価格が上がっていても、その価格で成約しているとは限りません。

購入・売却の判断では、成約価格を重視することが大切です。

リノベーションマンションは仲介手数料無料で買えますか?

物件によっては、買主様の仲介手数料を無料でご案内できる場合があります。

売主様から不動産会社へ仲介手数料が支払われる物件であれば、買主様の仲介手数料を無料にできるケースがあります。

SUUMO・アットホーム・HOME’Sなどで気になるリノベーションマンションを見つけた場合は、物件URLをお送りいただければ、無料対象か確認できます。

売却査定ではレインズデータを見てもらえますか?

不動産会社の売却査定では、レインズなどの成約事例を参考にすることがあります。

ただし、平均データだけで査定額が決まるわけではありません。

実際には、同じエリア、駅距離、築年数、専有面積、管理状態、室内状態、リフォーム履歴、競合物件などを総合的に確認します。

まとめ

東日本不動産流通機構「Market Watch 2026年5月度」を見ると、千葉県の中古マンション市場は、東京都とは大きく異なる動きをしています。

2026年5月の千葉県中古マンションの成約件数は445件、前年比19.9%増です。

ただし、資料には2025年1月以降のシステム改修により、成約件数に影響を与えている可能性があるとの注記があります。

そのため、成約件数の前年比だけで市場の強弱を断定せず、価格や在庫の動きとあわせて見ることが大切です。

同月の千葉県の成約価格は2,862万円で、前年比1.6%減となっています。

一方、新規登録価格は2,868万円で前年比4.5%増、在庫価格は2,835万円で前年比7.1%増です。

つまり、千葉県では、売出価格や在庫価格は上昇しているものの、実際の成約価格はやや落ち着いていると見ることができます。

東京都は成約価格6,702万円、新規登録価格8,764万円、在庫価格9,322万円と、千葉県とは価格水準が大きく異なります。

首都圏平均も東京都の価格水準の影響を受けやすいため、千葉県の購入判断や売却査定にそのまま使うのは注意が必要です。

千葉県で中古マンションを購入する場合は、物件価格だけでなく、管理状態、修繕積立金、長期修繕計画、築年数、駅距離、専有面積、諸費用総額を確認しましょう。

リノベーションマンションでは、見た目だけでなく、工事内容や管理規約、修繕履歴も確認することが大切です。

売却する場合は、首都圏平均ではなく、近隣の成約事例を重視しましょう。

売出価格や在庫価格が上がっていても、その価格で成約するとは限りません。

同じ市区町村、同じ沿線、同じ駅距離、同じ築年数、同じ専有面積、同じ管理状態の成約事例を確認し、現実的な価格設定を行うことが重要です。

中古マンション市場のデータは、購入・売却の判断材料として役立ちます。

ただし、平均価格だけで個別物件の価値を判断することはできません。

最終的には、エリア、物件状態、管理状況、周辺成約事例を踏まえて、個別に確認することが大切です。

参考情報

確認日:2026年6月11日

  • 公益財団法人東日本不動産流通機構「Market Watch 2026年5月度」
  • 公益財団法人東日本不動産流通機構「月例速報 Market Watch」
  • 公益財団法人東日本不動産流通機構「レインズとは」
  • 国土交通省「不動産取引に関するお知らせ」
  • 国土交通省「不動産価格指数」
  • 国土交通省「不動産情報ライブラリ」

辰巳地所のご紹介

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辰巳地所では、市原市・千葉市を中心に、千葉県内および一都三県の不動産購入・売却をサポートしています。

購入については、新築戸建・リノベーションマンション・リフォーム済戸建を中心に、売主様から当社へ仲介手数料が支払われる物件であれば、買主様の仲介手数料は無料です。

リノベーションマンションについても、物件によって買主様の仲介手数料を無料でご案内できる場合があります。

SUUMO・アットホーム・HOME’Sなどで見つけた物件についても、当社で取り扱い可能な場合があります。

物件URLをお送りいただければ、仲介手数料無料の対象になるか、諸費用の目安も含めて確認します。

売却については、仲介手数料を相場の半額を基本にご相談いただけます。

ただし、物件価格や取引条件によって個別確認が必要です。

中古マンションの市場データは参考になりますが、実際の購入判断・売却価格は、エリア、駅距離、築年数、専有面積、管理状態、修繕積立金、リフォーム内容、周辺の成約事例によって変わります。

当社では、現地調査、役所調査、登記事項証明書の確認、売買契約書・重要事項説明書の作成、住宅ローン、司法書士・金融機関との調整、決済・引渡しまで丁寧にサポートしています。

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    高場智浩
    千葉県市原市出身/在住。法政大学文学部史学科卒。 賃貸仲介を経て、2015年より不動産売買仲介に従事しています。 城南・城西エリア、横浜市、川崎市、熱海市、湯河原町を中心に一都三県で、約400件の購入・売却のお手伝いをさせていただきました。購入・売却・住宅ローンなど、不動産に関するご相談を、わかりやすく丁寧にサポートいたします。