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千葉県で土地を買う、または売るとき、「土地価格は上がっているのか」「東京都や神奈川県と比べて千葉県は買いやすいのか」「市原市や千葉市周辺の土地価格は、首都圏平均を参考にしてよいのか」と気になる方は多いのではないでしょうか。

土地は、マンションや戸建以上に個別差が大きい不動産です。

道路にしっかり接しているか、建物を建てられる土地か、上下水道が整っているか、造成や地盤改良が必要か、古家を解体する必要があるかによって、実際の費用や売却価格は大きく変わります。

また、土地の価格は、面積だけでは判断できません。

駅距離、用途地域、建ぺい率・容積率、道路幅員、間口、形状、高低差、ハザードマップなど、確認すべきポイントが多くあります。

本記事では、公益財団法人東日本不動産流通機構「Market Watch 2026年5月度」をもとに、千葉県の土地市場を整理します。

今回使うデータは、土地全体ではなく「面積100〜200㎡」の土地に限定された通常集計です。

その前提を踏まえたうえで、千葉県の成約価格、新規登録価格、在庫価格を、東京都・埼玉県・神奈川県と比較しながら、土地を購入・売却する際に確認したいポイントを解説します。

Contents
  1. この記事で使うデータについて
  2. まず結論|千葉県の土地市場は平均価格だけで判断しない
  3. 千葉県の土地市場を見る
  4. 東京都・埼玉県・神奈川県と比較する
  5. 土地を購入する人が確認したいこと
  6. 土地を売却する人が確認したいこと
  7. データを見るときの注意点
  8. シリーズまとめ|マンション・戸建・土地で見方は違う
  9. よくある質問
  10. まとめ
  11. 参考情報
  12. 辰巳地所のご紹介
  13. お問い合わせ
クラブツーリズム

この記事で使うデータについて

本記事では、公益財団法人東日本不動産流通機構が公表した「Market Watch 2026年5月度」をもとに、千葉県の土地市場を整理します。

対象は、首都圏の「土地(面積100〜200㎡)」データです。

東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の成約状況、新規登録状況、在庫状況を比較しながら、千葉県の位置づけを見ていきます。

東日本不動産流通機構「Market Watch 2026年5月度」とは

「Market Watch」は、東日本不動産流通機構が毎月公表している不動産流通市場の月例速報です。

今回使用する資料は、2026年5月度のデータで、公表日は2026年6月10日です。

資料には、中古マンション、中古戸建住宅、新築戸建住宅、土地の各レポートが掲載されています。

本記事では、そのうち「土地(面積100〜200㎡)レポート」を中心に扱います。

「Market Watch」は、東日本不動産流通機構のウェブサイトで公開されています。

東日本不動産流通機構ウェブサイト:https://www.reins.or.jp

本記事の土地データは100〜200㎡が対象

本記事で扱う土地データは、すべての土地を対象にしたものではありません。

資料の土地レポートは、「土地(面積100〜200㎡)」の集計です。

そのため、100㎡未満の狭小地、200㎡を超える広い土地、市街化調整区域の土地、農地、山林、再建築に制限がある土地、旗竿地、不整形地、傾斜地、造成が必要な土地などは、今回の平均値とは見方が変わります。

土地の価格を考えるときは、今回のデータが「100〜200㎡の土地」に限定されていることを前提に読む必要があります。

成約・新規登録・在庫の違い

市場データを見るときに大切なのは、「成約」「新規登録」「在庫」を分けて理解することです。

成約物件とは、当月に成約報告があった物件の集計です。

つまり、実際に売買が成立した物件のデータです。

新規登録物件とは、当月に新たに登録された物件の集計です。

これは、売出開始時の価格や件数を見るためのデータです。

在庫物件とは、当月末時点で登録されている物件の集計です。

これは、市場に残っている物件の価格や件数を見るためのデータです。

同じ「価格」でも、成約価格、新規登録価格、在庫価格では意味が異なります。

土地の購入・売却を考えるときは、この違いを押さえておくことが重要です。

2025年1月以降のシステム改修による注意点

資料には、2025年1月以降、成約登録適正化を図るためのシステム改修が行われたことにより、成約件数に影響を与えている可能性があるとの注記があります。

また、システム改修に伴う物件登録時の項目必須化により、「参考・別集計」の統計対象物件が拡大されている可能性があることも注記されています。

そのため、成約件数の前年比だけを見て、市場が大きく伸びている、または落ち込んでいると断定するのは避けた方がよいでしょう。

前年比は参考になりますが、価格、㎡単価、在庫、面積(参考)、エリア特性、個別条件を総合的に見る必要があります。

第3回は土地市場を扱う

今回の記事は、3部構成シリーズの第3回です。

第1回では、中古マンション市場を扱いました。

第2回では、新築戸建・中古戸建市場を扱いました。

第3回となる本記事では、土地市場を中心に解説します。

なお、資料には土地について「〔参考〕別集計」も掲載されていますが、本記事では原則として通常の「首都圏・都県別概況」の数値を使用します。

別集計とは対象条件が異なるため、本文中では通常集計と分けて扱います。

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まず結論|千葉県の土地市場は平均価格だけで判断しない

2026年5月のデータを見ると、千葉県の土地市場では、100〜200㎡の土地成約価格が前年比で上昇しています。

ただし、土地は道路・用途地域・上下水道・造成状況・高低差・建築条件などの個別条件で価格が大きく変わります。

平均価格だけを見て、「千葉県の土地全体がこの価格で売れる」「この価格で買える」と判断するのは危険です。

千葉県の土地成約価格は前年比で上昇

2026年5月の千葉県の土地成約件数は150件で、前年比8.7%増です。

成約価格は2,585万円で、前年比21.7%増となっています。

㎡単価は17.53万円で、前年比27.7%増です。

面積(参考)は147.52㎡です。

数値上は、千葉県の土地成約価格と㎡単価が前年比で大きく上昇しています。

ただし、前述のとおり、資料では2025年1月以降のシステム改修が成約件数に影響している可能性も注記されています。

また、土地は物件ごとの条件差が非常に大きいため、成約価格の前年比だけで市場全体を断定しないことが大切です。

新規登録価格は小幅上昇

2026年5月の千葉県の土地新規登録件数は690件で、前年比2.4%増です。

新規登録価格は2,331万円で、前年比1.3%増です。

㎡単価は15.86万円で、前年比0.2%増です。

面積(参考)は146.96㎡です。

成約価格の伸びに比べると、新規登録価格や㎡単価の上昇は比較的穏やかです。

新規登録価格は、当月に新たに売り出された物件の価格です。

売主側の希望価格や市場の期待感が反映されやすいため、成約価格とは分けて見る必要があります。

在庫価格は成約価格より低い

2026年5月の千葉県の土地在庫件数は3,731件で、前年比1.3%減です。

在庫価格は1,338万円で、前年比2.8%減です。

㎡単価は8.93万円で、前年比3.5%減です。

面積(参考)は149.83㎡です。

千葉県では、同月の成約価格2,585万円、新規登録価格2,331万円に対し、在庫価格は1,338万円です。

成約価格や新規登録価格と比べて、在庫価格がかなり低い水準に見えます。

これは、在庫に含まれる土地の条件やエリアが、実際に成約した土地とは異なる可能性があるためです。

在庫価格が低いからといって、「千葉県には安い土地が多い」と単純に判断するのは避けましょう。

在庫には、駅距離がある土地、道路条件に課題がある土地、上下水道や造成費が必要な土地、建築に制約がある土地などが含まれる可能性があります。

東京都とは価格水準が大きく異なる

東京都の土地成約価格は7,033万円です。

千葉県の2,585万円と比べると、価格水準に大きな差があります。

また、東京都の新規登録価格は8,646万円、在庫価格は7,479万円です。

千葉県の新規登録価格2,331万円、在庫価格1,338万円とは大きく異なります。

同じ首都圏でも、東京都と千葉県では、土地価格の水準、供給される土地の条件、用途、立地が大きく異なります。

東京都の価格動向を、千葉県内全域にそのまま当てはめるのは注意が必要です。

土地は道路・用途地域・上下水道で評価が変わる

土地は、面積と価格だけでは判断できません。

建物を建てるためには、道路に適切に接しているか、用途地域や建ぺい率・容積率はどうか、上下水道やガスは整っているか、造成や地盤改良が必要かを確認する必要があります。

たとえば、同じ150㎡前後の土地でも、駅近で整形地の土地と、道路条件や高低差に課題がある土地では、評価が大きく変わります。

土地を購入・売却する際は、平均価格だけでなく、個別条件を丁寧に確認することが重要です。

千葉県の土地市場を見る

ここからは、千葉県の土地市場を、成約・新規登録・在庫の3つに分けて見ていきます。

成約件数・成約価格の動き

2026年5月の千葉県の土地成約件数は150件です。

前年比では8.7%増となっています。

成約価格は2,585万円で、前年比21.7%増です。

㎡単価は17.53万円で、前年比27.7%増です。

面積(参考)は147.52㎡です。

千葉県の土地成約価格は、埼玉県の2,494万円と近い水準です。

一方、東京都は7,033万円、神奈川県は3,308万円です。

千葉県は、東京都や神奈川県より価格水準を抑えやすい一方、土地の条件によって価格差が大きく出る市場といえます。

新規登録価格の動き

2026年5月の千葉県の土地新規登録件数は690件で、前年比2.4%増です。

新規登録価格は2,331万円で、前年比1.3%増です。

㎡単価は15.86万円で、前年比0.2%増です。

面積(参考)は146.96㎡です。

新規登録価格は、新たに売り出された土地の価格です。

売主の希望価格や市場に出てきた土地の条件が反映されます。

千葉県では、新規登録件数と登録価格は前年比で小幅に増えています。

ただし、新規登録価格は「実際に売れた価格」ではありません。

購入・売却の判断では、成約価格と分けて見る必要があります。

在庫価格の動き

2026年5月の千葉県の土地在庫件数は3,731件で、前年比1.3%減です。

在庫価格は1,338万円で、前年比2.8%減です。

㎡単価は8.93万円で、前年比3.5%減です。

面積(参考)は149.83㎡です。

千葉県の土地在庫価格は、成約価格や新規登録価格と比べて低い水準です。

これは、在庫に含まれる土地のエリアや条件が、成約物件とは異なる可能性があるためです。

たとえば、駅から距離がある土地、道路条件が弱い土地、上下水道の引込みに費用がかかる土地、建築に制約がある土地などは、在庫として残りやすい場合があります。

在庫価格だけを見て、土地相場を判断するのは避けましょう。

成約価格と在庫価格の差をどう見るか

千葉県では、2026年5月の土地成約価格が2,585万円、新規登録価格が2,331万円、在庫価格が1,338万円です。

成約価格と在庫価格の差が大きく出ています。

この差を、単純に「在庫は割安」と見るのは危険です。

土地は、条件が良いものから成約しやすい傾向があります。

一方、在庫には、価格が低くても建築条件や道路条件、造成費、上下水道、地形、高低差、立地などで課題がある土地が含まれる可能性があります。

土地を購入する場合は、価格だけでなく、建築できるか、どのような建物が建てられるか、追加費用がどのくらいかかるかを確認することが大切です。

売却する場合も、近隣の成約事例だけでなく、自分の土地の道路条件、形状、ライフライン、法令制限を確認して価格を考える必要があります。

千葉県内でもエリア差が大きい

千葉県といっても、エリアによって土地市場は大きく異なります。

市川市、船橋市、松戸市、柏市、浦安市、千葉市など、東京通勤圏として見られやすいエリアでは、駅距離や沿線が価格に大きく影響します。

一方、市原市、袖ケ浦市、木更津市、茂原市、内房、外房エリアでは、土地面積、道路、駐車場、生活利便性、自然環境などが重視されやすくなります。

また、同じ市内でも、市街化区域か市街化調整区域か、用途地域、道路幅員、上下水道、ハザードマップによって評価は変わります。

千葉県全体の平均価格を、市原市や個別土地にそのまま当てはめることはできません。

実際の購入判断や売却査定では、同じ市区町村、同じ用途地域、同じ道路条件、同じ面積帯、同じ駅距離の成約事例を確認することが重要です。

東京都・埼玉県・神奈川県と比較する

千葉県の土地市場を理解するには、東京都・埼玉県・神奈川県との比較も役立ちます。

同じ首都圏でも、土地価格の水準や市場の性格は大きく異なります。

東京都は土地価格の水準が突出して高い

2026年5月の東京都の土地成約価格は7,033万円です。

新規登録価格は8,646万円、在庫価格は7,479万円です。

千葉県の成約価格2,585万円、新規登録価格2,331万円、在庫価格1,338万円と比べると、東京都の価格水準は大きく上回っています。

東京都は土地供給が限られ、立地や用途の性格も千葉県とは異なります。

そのため、東京都の土地価格を基準に、千葉県の土地を評価することはできません。

神奈川県は東京に次ぐ価格帯

神奈川県の土地成約価格は3,308万円です。

新規登録価格は3,527万円、在庫価格は3,228万円です。

東京都ほど高くはありませんが、千葉県・埼玉県より高めの価格帯です。

神奈川県には、横浜市や川崎市など東京都心へのアクセスが良いエリアが含まれるため、価格水準が高くなりやすい傾向があります。

千葉県と神奈川県を比較する場合は、平均価格だけでなく、通勤先、沿線、土地面積、用途地域、道路条件、生活圏を含めて見る必要があります。

埼玉県と千葉県は価格帯が近い部分がある

埼玉県の土地成約価格は2,494万円です。

千葉県の2,585万円と比較すると、成約価格は近い水準です。

一方、新規登録価格は、埼玉県2,654万円、千葉県2,331万円です。

在庫価格は、埼玉県2,326万円、千葉県1,338万円です。

成約価格では近い部分がありますが、在庫価格では千葉県の方が低く出ています。

ただし、これは単純に千葉県の土地が安いという意味ではありません。

在庫に含まれる土地のエリアや条件、道路、上下水道、造成の必要性などが異なる可能性があります。

千葉県は価格と面積のバランスを見やすい

千葉県の土地は、東京都と比べると価格水準を抑えやすく、面積も確保しやすい場合があります。

2026年5月の通常集計では、千葉県の成約土地の面積(参考)は147.52㎡です。

東京都は138.29㎡、埼玉県は141.44㎡、神奈川県は147.60㎡です。

千葉県は、神奈川県と近い面積で、価格は神奈川県より低い水準です。

ただし、面積があるから良い土地とは限りません。

土地は、形状、間口、道路、高低差、用途地域、上下水道、地盤、周辺環境によって評価が変わります。

首都圏平均を千葉県全域に当てはめない

首都圏平均は、東京都や神奈川県の価格水準の影響を受けます。

そのため、首都圏平均をそのまま千葉県内の購入判断や売却査定に使うと、実感とズレることがあります。

土地の場合は特に、道路、用途地域、上下水道、造成、高低差、建築条件などの個別性が大きくなります。

千葉県で土地を購入・売却する場合は、首都圏平均ではなく、近隣の成約事例や同じ条件の土地を確認することが大切です。

土地を購入する人が確認したいこと

土地を購入する場合、価格や面積だけで判断するのは危険です。

建物を建てるためには、道路、法令、ライフライン、地盤、造成費などを確認する必要があります。

物件価格だけでなく総額を見る

土地を購入する際は、物件価格だけでなく、建物を建てるまでに必要な総額を確認しましょう。

土地代のほかに、登記費用、仲介手数料、住宅ローン関係費用、固定資産税等の精算金、造成費、地盤改良費、上下水道の引込み費、外構費、解体費などがかかる場合があります。

土地価格が安く見えても、造成費やインフラ整備費が大きくかかる場合があります。

注文住宅用地として検討する場合は、建物費用と土地関連費用を合わせた総額で判断することが大切です。

道路付け・接道義務・セットバックを確認する

土地を購入する際に特に重要なのが、道路との関係です。

建物を建てるためには、原則として建築基準法上の道路に一定以上接している必要があります。

前面道路の幅員、接道間口、私道負担、セットバックの有無、道路種別を確認しましょう。

道路条件に問題があると、希望する建物が建てられない、建築面積が制限される、車の出入りがしにくいなどの問題が生じる可能性があります。

用途地域・建ぺい率・容積率を確認する

土地には、都市計画や用途地域による制限があります。

用途地域によって、建てられる建物の種類や規模が変わります。

建ぺい率は敷地に対して建物を建てられる面積の割合、容積率は延べ床面積の上限に関係します。

同じ面積の土地でも、建ぺい率・容積率によって建てられる建物の大きさが変わります。

希望する建物が建てられるかどうかは、土地購入前に確認する必要があります。

上下水道・ガス・造成費を確認する

土地を購入する場合は、上下水道やガスの状況も確認しましょう。

公営水道、公共下水、都市ガスが整っている土地もあれば、井戸、浄化槽、プロパンガスの土地もあります。

また、上下水道の引込みが必要な場合や、既存管の口径が不足している場合には、追加費用がかかる可能性があります。

造成が必要な土地、高低差がある土地、擁壁がある土地では、建築前に大きな費用が発生することもあります。

ハザードマップ・地盤・高低差を確認する

千葉県で土地を購入する場合、ハザードマップの確認も重要です。

洪水、内水、高潮、津波、土砂災害、液状化など、エリアによって確認すべき災害リスクは異なります。

また、地盤の状態や高低差、擁壁の有無も重要です。

地盤改良が必要になる場合、建築費用に影響する可能性があります。

土地価格が安くても、造成や地盤改良、擁壁補修が必要であれば、総額が大きくなることがあります。

建築条件付き土地か確認する

土地には、建築条件付き土地があります。

建築条件付き土地とは、一定期間内に指定された建築会社と建築請負契約を結ぶことを条件に販売される土地です。

建物を自由に建てられる土地とは異なるため、購入前に条件を確認する必要があります。

建築会社、建物仕様、建築費、契約期限、プラン変更の自由度などを確認しましょう。

土地を売却する人が確認したいこと

土地を売却する場合も、平均価格だけで判断するのは危険です。

土地は、個別条件によって評価が大きく変わります。

首都圏平均ではなく近隣成約事例を見る

売却査定では、首都圏平均ではなく、近隣の成約事例を重視します。

同じ千葉県内でも、千葉市、船橋市、市川市、松戸市、柏市、市原市、茂原市、内房、外房では市場が異なります。

同じ市内でも、駅距離、道路、用途地域、面積、形状、上下水道、周辺環境によって価格は変わります。

首都圏全体の価格が上がっているからといって、自分の土地も同じように高く売れるとは限りません。

境界・越境・測量の確認が重要

土地売却では、境界の確認が重要です。

境界標があるか、隣地との境界が明確か、ブロック塀、フェンス、樹木、雨どい、配管などの越境がないかを確認しましょう。

境界が不明確な場合、売却前に測量が必要になることがあります。

境界や越境の問題は、買主の不安につながりやすいため、早めに確認しておくことが大切です。

古家付き土地は解体費も考える

古い建物がある土地を売却する場合、古家付き土地として売るか、更地にして売るかを検討する必要があります。

古家付きのまま売却すれば、解体費を売主が負担しなくてよい場合があります。

一方、更地にした方が買主にとって使いやすく、売却しやすい場合もあります。

ただし、解体費、固定資産税、建物滅失登記、残置物処分費なども関係します。

一律に「解体した方がよい」とは言えないため、土地の場所、建物の状態、買主の想定、売却価格を踏まえて判断しましょう。

市街化調整区域・農地・山林は特に注意

土地の中には、市街化調整区域、農地、山林、再建築に制限がある土地などがあります。

これらの土地は、一般的な住宅用地とは売却の難易度や確認事項が異なります。

建物を建てられるか、農地転用が必要か、開発許可が必要か、接道条件を満たしているかなど、慎重な確認が必要です。

個別の法令判断については、不動産会社や行政、必要に応じて専門家へ確認しましょう。

売却時の手取り額と仲介手数料も確認する

土地を売却する際は、売却価格だけでなく、手取り額を確認することが大切です。

売却時には、仲介手数料、測量費、解体費、残置物処分費、抵当権抹消費用、場合によっては税金などが関係します。

辰巳地所では、売却時の仲介手数料を相場の半額を基本にご相談いただけます。

ただし、物件価格や取引条件によって個別確認が必要です。

売却価格だけでなく、手元にいくら残るのかを確認しながら進めましょう。

データを見るときの注意点

市場データは参考になりますが、個別の土地価格をそのまま決めるものではありません。

土地は、建物以上に個別条件の影響を受けるため、平均値の読み方には注意が必要です。

平均価格は個別の土地価格ではない

平均価格は、複数の土地を集計した結果です。

個別の土地価格は、駅距離、道路、面積、形状、用途地域、上下水道、造成、地盤、高低差、建築条件、ハザードマップなどによって変わります。

平均価格より高いから割高、平均価格より安いから割安、と単純に判断するのは避けましょう。

成約価格・新規登録価格・在庫価格は意味が違う

成約価格は、実際に売買が成立した価格です。

新規登録価格は、新たに売り出された土地の価格です。

在庫価格は、市場に残っている土地の価格です。

売却査定では、成約価格を特に重視します。

購入検討では、売出価格だけでなく、周辺の成約価格や土地条件を確認することが大切です。

100〜200㎡以外の土地にはそのまま使えない

今回の土地データは、面積100〜200㎡の土地を対象にしたものです。

100㎡未満の狭小地や、200㎡を超える広い土地には、そのまま当てはめられません。

また、市街化調整区域、農地、山林、再建築不可の可能性がある土地なども、一般的な住宅用地とは見方が変わります。

今回のデータは、土地市場の一部を知るための参考資料として見るのがよいでしょう。

土地は建物以上に個別条件で価格が変わる

土地は、道路、間口、形状、高低差、用途地域、上下水道、地盤、造成、境界、越境などによって価格が大きく変わります。

同じ150㎡前後の土地でも、条件によって評価は大きく異なります。

土地を購入する場合は、建物を建てられるか、追加費用がかかるかを確認しましょう。

売却する場合は、買主が気にするポイントを整理しておくことが大切です。

最終的には個別査定・個別調査が必要

市場データは、全体の傾向を知るために役立ちます。

しかし、実際の購入判断や売却価格は、個別の土地ごとに確認する必要があります。

売却の場合は、近隣成約事例、道路条件、用途地域、上下水道、境界、面積、形状、古家の有無、売却時期を総合的に見て査定します。

購入の場合は、価格だけでなく、造成費、地盤改良費、上下水道、道路、建築条件、ハザードマップまで含めて判断しましょう。

シリーズまとめ|マンション・戸建・土地で見方は違う

今回のシリーズでは、千葉県の不動産市場を、物件種別ごとに分けて見てきました。

第1回は中古マンション、第2回は新築戸建・中古戸建、第3回は土地です。

同じ千葉県の不動産でも、物件種別によって見るべきポイントは大きく異なります。

中古マンションは管理状態・修繕積立金を見る

中古マンションでは、価格だけでなく、管理状態、修繕積立金、長期修繕計画、大規模修繕の履歴が重要です。

同じ築年数でも、管理状態によって資産価値や将来の負担は変わります。

戸建は土地と建物をセットで見る

新築戸建・中古戸建では、土地と建物をセットで見る必要があります。

新築戸建では、建物仕様、保証、道路、駐車場、仲介手数料無料の対象可否を確認します。

中古戸建では、建物状態、耐震性、雨漏り、シロアリ、リフォーム履歴、道路、境界を確認します。

土地は道路・法令・造成条件を見る

土地では、道路、用途地域、建ぺい率・容積率、上下水道、造成、高低差、地盤、建築条件が重要です。

土地価格が安く見えても、造成費や上下水道引込み費、地盤改良費がかかる場合があります。

千葉県の不動産市場は物件種別ごとに判断する

千葉県の不動産市場を考えるときは、首都圏平均だけでなく、物件種別ごとの特徴を見ることが大切です。

中古マンション、戸建、土地では、価格の見方も、確認すべきポイントも異なります。

購入でも売却でも、平均価格だけで判断せず、個別物件ごとに確認することが重要です。

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よくある質問

千葉県の土地価格は上がっていますか?

2026年5月の通常集計では、千葉県の100〜200㎡土地の成約価格は2,585万円で、前年比21.7%増です。

㎡単価も17.53万円で、前年比27.7%増となっています。

ただし、土地は個別条件の影響が大きいため、「千葉県の土地価格が一律に上がっている」とは言えません。

道路、用途地域、上下水道、造成状況、エリアによって価格は大きく変わります。

東京都より千葉県の土地は買いやすいですか?

平均価格だけを見ると、千葉県の土地は東京都より価格水準を抑えやすい傾向があります。

2026年5月の土地成約価格は、東京都7,033万円、千葉県2,585万円です。

ただし、買いやすいかどうかは、通勤先、駅距離、道路、用途地域、上下水道、建築条件、建物費用を含めた総額によって変わります。

千葉県と埼玉県の土地価格は近いですか?

2026年5月の成約価格を見ると、千葉県は2,585万円、埼玉県は2,494万円です。

成約価格は比較的近い水準です。

ただし、新規登録価格や在庫価格では差があります。

また、千葉県と埼玉県では、鉄道路線、生活圏、土地の条件、エリア特性が異なります。

単純に同じ市場とは言えません。

土地の在庫価格が低いのはなぜですか?

千葉県では、2026年5月の土地在庫価格が1,338万円で、成約価格2,585万円、新規登録価格2,331万円より低い水準です。

これは、在庫に含まれる土地の条件やエリアが、成約物件とは異なる可能性があるためです。

駅距離、道路、上下水道、造成、建築制限、土地の形状などに課題がある土地が在庫として残っている場合もあります。

在庫価格だけで「安い土地が多い」と判断しないことが大切です。

100〜200㎡以外の土地にもこのデータは使えますか?

そのまま使うことはできません。

今回の土地データは、面積100〜200㎡の土地を対象にしたものです。

100㎡未満の狭小地、200㎡を超える土地、市街化調整区域、農地、山林、再建築に制限がある土地などは、別の見方が必要です。

市場全体の傾向を知る参考として使い、個別判断ではその土地の条件を確認しましょう。

土地購入で一番注意すべき点は何ですか?

土地購入では、価格だけでなく、希望する建物が建てられるかを確認することが重要です。

道路付け、接道義務、用途地域、建ぺい率・容積率、上下水道、造成、高低差、地盤、ハザードマップ、建築条件を確認しましょう。

建物費用だけでなく、造成費や地盤改良費、上下水道引込み費を含めた総額で判断することが大切です。

古家付き土地を売却する場合は解体した方がよいですか?

一概には言えません。

古家付きのまま売却した方がよい場合もあれば、更地にした方が売りやすい場合もあります。

解体費、固定資産税、買主の希望、建物の状態、土地の場所、売却価格を踏まえて判断する必要があります。

売却前に、不動産会社へ相談し、古家付きと更地のどちらが適しているか確認するとよいでしょう。

土地の売却査定では何を見ますか?

土地の売却査定では、近隣成約事例、面積、道路、間口、形状、用途地域、建ぺい率・容積率、上下水道、境界、越境、古家の有無、ハザードマップ、周辺環境などを確認します。

市街化調整区域、農地、山林、再建築に制限がある土地では、さらに慎重な確認が必要です。

平均価格だけではなく、個別条件を踏まえて査定します。

まとめ

東日本不動産流通機構「Market Watch 2026年5月度」を見ると、千葉県の土地市場は、2026年5月時点で100〜200㎡の土地成約価格が前年比で上昇しています。

千葉県の土地成約件数は150件で、前年比8.7%増です。

成約価格は2,585万円で、前年比21.7%増、㎡単価は17.53万円で、前年比27.7%増です。

一方、新規登録価格は2,331万円で前年比1.3%増、在庫価格は1,338万円で前年比2.8%減です。

成約価格、新規登録価格、在庫価格には大きな差があります。

特に在庫価格が低く見える場合でも、在庫に含まれる土地の条件やエリアが成約物件と異なる可能性があるため、単純に「安い土地が多い」と判断するのは避けましょう。

東京都の土地成約価格は7,033万円で、千葉県とは価格水準が大きく異なります。

神奈川県は3,308万円、埼玉県は2,494万円で、千葉県は埼玉県と比較的近い価格帯にあります。

ただし、土地は道路・用途地域・上下水道・造成状況・高低差・建築条件などの個別条件で価格が大きく変わります。

今回のデータは100〜200㎡の土地に限られるため、100㎡未満の狭小地や200㎡を超える土地、市街化調整区域、農地、山林などにそのまま当てはめることはできません。

土地を購入する場合は、物件価格だけでなく、造成費、上下水道、地盤改良、外構、建築条件、ハザードマップまで確認しましょう。

土地を売却する場合は、首都圏平均ではなく、近隣成約事例、道路、境界、越境、測量、古家の有無、解体費、用途地域を確認することが大切です。

千葉県の土地市場データは、購入・売却の判断材料として役立ちます。

ただし、最終的には、エリア、面積、道路、法令制限、上下水道、造成状況、周辺成約事例を踏まえて、個別に確認することが重要です。

参考情報

確認日:2026年6月11日

  • 公益財団法人東日本不動産流通機構「Market Watch 2026年5月度」
  • 公益財団法人東日本不動産流通機構「月例速報 Market Watch」
  • 公益財団法人東日本不動産流通機構「レインズとは」
  • 国土交通省「不動産取引に関するお知らせ」
  • 国土交通省「不動産価格指数」
  • 国土交通省「不動産情報ライブラリ」

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購入については、新築戸建・リノベーションマンション・リフォーム済戸建を中心に、売主様から当社へ仲介手数料が支払われる物件であれば、買主様の仲介手数料は無料です。

土地の購入についても、道路、用途地域、建ぺい率・容積率、上下水道、ハザードマップ、周辺環境などを確認しながら、購入判断をサポートします。

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売却については、仲介手数料を相場の半額を基本にご相談いただけます。

ただし、物件価格や取引条件によって個別確認が必要です。

土地市場の平均データは参考になりますが、実際の購入判断・売却価格は、エリア、駅距離、面積、道路、用途地域、上下水道、造成状況、建築条件、周辺の成約事例によって変わります。

当社では、現地調査、役所調査、登記事項証明書の確認、売買契約書・重要事項説明書の作成、住宅ローン、司法書士・金融機関との調整、決済・引渡しまで丁寧にサポートしています。

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    高場智浩
    千葉県市原市出身/在住。法政大学文学部史学科卒。 賃貸仲介を経て、2015年より不動産売買仲介に従事しています。 城南・城西エリア、横浜市、川崎市、熱海市、湯河原町を中心に一都三県で、約400件の購入・売却のお手伝いをさせていただきました。購入・売却・住宅ローンなど、不動産に関するご相談を、わかりやすく丁寧にサポートいたします。