千葉県営住宅の募集時期・申込資格・常時募集とは?申し込み前に確認したいポイント
千葉県営住宅への入居を考え始めても、
「募集はいつ行われるのだろう」
「自分の収入でも申し込めるのか」
「一人暮らしでも対象になるのか」
「常時募集と通常募集は何が違うのか」
など、初めてでは分かりにくいことも多いでしょう。
県営住宅は一般的な民間賃貸住宅とは仕組みが異なり、希望する住宅に空きがあれば誰でもすぐ申し込めるわけではありません。申込資格や収入基準があり、通常の空家募集では募集される団地・住戸の中から希望する住宅を選んで申し込みます。
一方、千葉県では2024年10月から入居対象が拡大され、これまで原則として対象外だった60歳未満の単身者も申し込めるようになりました。住宅によっては毎月受け付ける「常時募集」もあります。
この記事では、千葉県と千葉県住宅供給公社の案内をもとに、県営住宅の募集時期、申込資格、収入基準、単身入居、常時募集、住宅を選ぶときの確認ポイントまで整理します。
※本記事は2026年8月11日時点の制度・公開情報をもとに作成しています。募集される住宅、日程、申込条件などは変更される場合があります。実際に申し込む際は、その回の「県営住宅空家入居募集案内」など最新の公式情報をご確認ください。
千葉県営住宅とは?
千葉県営住宅は、公営住宅法に基づき、千葉県が国の補助を受けて建設した賃貸住宅です。
現在の住まいが世帯人数に対して狭いなど、住宅に困っている方で、法令で定められた収入基準などを満たす方を対象としています。千葉県では、収入の低い方を対象とした一般県営住宅のほか、中堅所得者向けの特定公共賃貸住宅なども設けています。
民間の賃貸住宅との大きな違いは、入居資格が定められていることです。
家賃についても、一般県営住宅では一律ではありません。入居者の収入に応じた家賃算定基礎額に、住宅が所在する市町村、床面積、建築後の経過年数、設備や利便性などの要素を反映して決められます。
そのため、「県営住宅だから家賃は○万円程度」と単純に考えるのではなく、募集住宅ごとに表示されている家賃を確認する必要があります。
千葉県営住宅はいつ募集される?
千葉県営住宅には、主に「空家入居募集」「新設募集」「常時募集」があります。
まず、この違いを理解しておくと募集情報を探しやすくなります。
空家入居募集は原則として年4回
一般的な空家入居募集は、原則として毎年、
4月・7月・10月・1月
の年4回行われています。
現在の制度では、それぞれの募集月の1日から15日まで、郵送による申し込みを受け付けています。募集案内や空家募集団地一覧表は、原則として募集月の前月末ごろから配布されます。
ただし、毎回すべての県営住宅が募集されるわけではありません。
空室の状況などに応じて募集団地・住戸が決まるため、
「前回募集されていた団地だから、次回も募集される」
とは限らない点には注意が必要です。
希望する地域がある場合は、募集が始まったら、その回の「空家募集団地一覧表」で対象住宅を確認します。
新設募集は新たな住宅が建設されたときに実施
新たに県営住宅が建設された場合には、通常の年4回募集とは別に、その都度「新設募集」が行われます。
常に行われている募集ではないため、対象となる住宅がある場合には千葉県や千葉県住宅供給公社から案内されます。
一部の住宅には「常時募集」もある
通常の空家募集とは別に、対象となる県営住宅では常時募集も行われています。
常時募集では、県営住宅入居申込書の受付順に入居資格審査を行い、条件を満たした方から順次入居へ進む仕組みです。
ただし、「常時募集」という言葉から、千葉県内にあるすべての県営住宅へ一年中申し込めると考えないようにしましょう。
常時募集の対象は限定されています。
対象住宅や募集住戸は変わる可能性もあるため、申し込みを考える時点で千葉県住宅供給公社の最新情報を確認するのが確実です。
県営住宅の申込みから入居まではどう進む?
通常の空家入居募集では、まずその回に募集される住宅を確認します。
そのうえで申込資格を確認し、希望する住宅を選び、所定の申込書を郵送するという流れです。
現在の千葉県住宅供給公社の案内では、おおむね、
募集住宅を確認 → 申込み → 公開抽選 → 入居資格審査 → 入居適格者の決定 → 入居説明 → 入居
という順序で進みます。
ここで覚えておきたいのが、抽選に当選した時点では、まだ入居が最終決定したわけではないということです。
公開抽選で決まるのは、入居資格審査を受ける方です。
当選後に住民票や所得関係の書類などを提出し、申込資格や収入基準を満たしていることが確認された後に、入居適格者として手続きが進みます。
「抽選に通れば終わり」ではなく、その後に資格確認があると考えておくと分かりやすいでしょう。
また、通常の空家募集は郵送による申込みとなっており、募集期間内の消印が必要です。
募集回ごとに日程や必要書類などを確認し、余裕をもって準備することをおすすめします。
千葉県営住宅には誰が申し込める?
千葉県営住宅には複数の申込資格があります。
2026年8月時点の一般的な要件としては、まず原則として千葉県内に住所があり、現在住宅に困っていることが必要です。
さらに、収入が所定の基準以下であること、申込本人や同居予定者が暴力団員でないことなども条件となっています。
同居する方がいる場合には、親族だけでなく、一定の条件を満たす里親に委託された児童や、県内市町村のパートナーシップ・ファミリーシップ制度に基づく関係にある方も対象に含まれます。
自宅を所有している場合は原則として申し込めない
県営住宅は、住宅に困っている方を対象とした制度です。
そのため、自宅の所有者やUR都市機構、県・市・町・村営住宅など公営住宅の入居者は、原則として申し込むことができません。
ただし、自宅を売却中で入居関係書類の提出時までに所有権移転を確認できる場合や、現在の公営住宅が世帯人数に対して著しく狭いなど、事情によって申し込める場合もあります。
「家を持っているから絶対に対象外」と自己判断するより、事情がある場合は事前に千葉県住宅供給公社へ確認した方がよいでしょう。
県営住宅の収入基準は「給与明細の月給」そのものではない
申込資格の中でも、特に分かりにくいのが収入基準です。
2026年8月時点では、一般県営住宅の基準は次のようになっています。
一般的な「原則階層」は月収額158,000円以下。
一定の高齢者世帯、障害者世帯、未就学児がいる世帯などに該当する「裁量階層」は、月収額214,000円以下です。
改良住宅では、原則階層が114,000円以下、裁量階層が139,000円以下となっています。
「月収額158,000円以下=月給158,000円以下」ではない
ここは誤解しやすいところです。
県営住宅で使われる「月収額」は、勤務先から毎月受け取る給与の額や手取り額を、そのまま指しているわけではありません。
所得の種類に応じて所得金額を求め、世帯状況に応じた控除などを反映して算定します。
千葉県住宅供給公社でも、給与所得者、公的年金所得者、事業所得者などで計算方法を分けて案内しています。
そのため、
「給与が月16万円を超えているから申し込めない」
あるいは反対に、
「手取りが15万円だから申し込める」
といった判断はできません。
自分が収入基準に該当するか迷う場合は、募集案内に記載された計算方法を確認するか、千葉県住宅供給公社へ相談すると安心です。
一人暮らしでも千葉県営住宅に申し込める?
現在は、単身の方も千葉県営住宅へ申し込むことができます。
大きく制度が変わったのは2024年10月です。
60歳未満の単身者にも対象が拡大
千葉県では2024年10月1日から県営住宅の入居資格を見直し、それまで原則として対象外だった60歳未満の単身者も入居可能としました。
以前の制度を知っている方の中には、
「県営住宅に一人で入れるのは高齢者や一定の事情がある人だけ」
というイメージを持っている方もいるかもしれません。
現在は年齢だけを理由に60歳未満の単身者が対象外になる仕組みではありません。
もちろん、住宅に困っていることや収入基準など、ほかの申込資格を満たす必要はあります。
単身者が申し込める住宅には制限がある
単身入居が可能になったからといって、募集されるすべての間取りから自由に選べるわけではありません。
千葉県の現在の案内では、単身者が申し込める住宅は2LDK以下とされています。シルバーハウジングについては1DKです。
そのため、一人で申し込む場合には、募集団地一覧の「単身入居」の可否を必ず確認しましょう。
「気に入った団地がある」という理由だけで申込書を出すのではなく、自分の世帯区分で申し込める住戸かを見ることが大切です。
子育て世帯・高齢者・障害者などへの配慮もある
千葉県営住宅では、募集住宅が「一般住宅」と「特別割当住宅」に分けられています。
特別割当住宅は、誰でも申し込める住宅ではありません。
現在の制度では、障害者世帯、60歳以上の方がいる世帯、公開抽選で一定回数以上落選している世帯など、所定の要件を満たす方を対象とする住宅があります。
また、一般住宅の申込みでも「一般世帯」と「特枠世帯」に区分されています。
特枠世帯に該当する場合は、一般住宅の抽選で一般世帯より当選確率が高くなるよう配慮されます。
母子・父子世帯、DV被害者世帯、障害者世帯、60歳以上の方がいる世帯、18歳未満の子がいる世帯など、複数の区分があります。
世帯の状況によって対象となる制度が異なるため、「自分は一般申込みだろう」と決めつけず、募集案内の申込区分も確認してみるとよいでしょう。
募集住宅一覧はどこを見ればよい?
募集団地一覧を見ると、団地名、間取り、家賃、階数など多くの情報が並んでいます。
最初は数字が多くて分かりにくいかもしれませんが、すべてを同じ重さで見る必要はありません。
まずは、自分が生活を続けられる場所かどうかから絞っていくと選びやすくなります。
希望する地域と交通手段
通勤・通学をする方なら、勤務先や学校までの移動方法を確認しましょう。
鉄道駅から距離がある住宅では、バスや自動車、自転車などを利用することも考えられます。
現在は車を運転していても、長く暮らすことを想定するなら、スーパーや医療機関など日常生活に必要な施設へのアクセスも見ておきたいところです。
世帯人数と間取り
広ければ広いほどよいとは限りません。
単身者は申し込める間取りに制限がありますし、世帯人数によって生活しやすい広さも異なります。
まず自分の世帯で申込み可能な住宅を確認し、その中から必要な間取りを考えていきます。
階数とエレベーター
県営住宅にはさまざまな築年数・構造の団地があります。
エレベーターの有無は、毎日の生活に大きく関わります。
高齢の方、小さな子どもがいる家庭、足腰に不安がある方などは、家賃や間取りだけでなく、募集住戸の階数やエレベーターの有無も確認しておくとよいでしょう。
浴槽・風呂釜などの設備
県営住宅は団地・住戸によって設備が同じとは限りません。
千葉県住宅供給公社の団地情報には、浴槽・風呂釜の有無なども掲載されています。住宅によっては入居者側で用意する必要がある設備もあるため、入居後に「付いていると思っていた」とならないよう確認しておきましょう。
家賃
家賃は大切な判断材料ですが、表示されている金額だけで住宅を決めるのはおすすめできません。
県営住宅では入居者の収入や住宅の条件などによって家賃が決まります。
募集案内に掲載された家賃の範囲と、自分の収入で想定される家賃を確認しながら考えましょう。
家賃だけでなく入居時・入居後の費用も確認しておきたい
県営住宅に入居するときには、毎月の家賃だけを考えておけばよいわけではありません。
千葉県住宅供給公社の現在の案内では、通常の空家募集で入居適格者となった場合、入居手続きまでに決定家賃3か月分の敷金が必要とされています。
引越し代や家具・家電など、新生活に必要な費用も考えておく必要があります。
さらに、入居後には家賃とは別に、自治会等が徴収する共益費がかかります。共用部分の水道・電気、エレベーター、集会所、浄化槽など共同施設の維持に必要な費用です。
駐車場についても、すべての団地で全住戸分が確保されているわけではなく、駐車場自体がない団地もあります。
自動車が生活に欠かせない方は、入居申込みの前に駐車場の状況も確認しておいた方がよいでしょう。
県営住宅を選ぶときは、
「毎月の家賃はいくらか」だけでなく、「入居時と入居後にどのような費用が必要になるのか」
まで見ておくと、入居してからの生活をイメージしやすくなります。
常時募集ならいつでも好きな県営住宅に申し込める?
「常時募集」という名称は少し誤解しやすいかもしれません。
これは、千葉県内のすべての県営住宅を一年中自由に選べる制度ではありません。
通常の年4回募集とは別に、指定された住宅について随時申し込みを受け付ける仕組みです。
千葉県住宅供給公社では、対象住宅について申込書の受付順に入居資格審査を行っています。
年4回の通常募集で希望する住宅が見つからなかった場合や、募集時期まで待つことが難しい場合には、常時募集の対象住宅も確認してみる価値があります。
ただし、募集状況によって空き住戸がなくなることもあります。
対象住宅や現在の募集状況は随時変わる可能性があるため、申し込む際は千葉県住宅供給公社の最新案内を確認してください。
県営住宅へ申し込む前に確認したいこと
ここまでの内容を踏まえると、申込みの前にまず確認したいのは、自分が申込資格と収入基準を満たしているかという点です。
そのうえで、その募集回に希望する地域の住宅があるか、自分の世帯区分で申し込めるかを確認します。
単身であれば単身入居の可否、子育て世帯や高齢者世帯などであれば特別割当や特枠に該当しないかも見ておきましょう。
住宅を選ぶ段階では、家賃だけでなく、間取り、階数、エレベーター、浴槽・風呂釜、駐車場、交通手段、買い物や通院のしやすさなども大切です。
そして通常の空家募集では、抽選に当選した後に資格審査があります。
募集案内に記載された条件を事前に確認しておけば、「当選したのに資格を満たしていなかった」という行き違いを防ぎやすくなります。
分からない項目があるときは、無理に自己判断する必要はありません。
千葉県住宅供給公社には入居申込・相談の窓口が設けられていますので、世帯状況や収入の計算など判断に迷う場合は、申し込む前に確認するとよいでしょう。
まとめ|募集時期だけでなく「自分が申し込める住宅か」を確認しよう
千葉県営住宅の通常の空家入居募集は、原則として4月・7月・10月・1月の年4回行われています。
これとは別に、新設募集や一部住宅の常時募集もあります。
また、2024年10月からは60歳未満の単身者にも入居対象が拡大され、以前より幅広い方が制度を利用できるようになりました。
ただし、県営住宅には収入基準や住宅困窮要件などの申込資格があります。
単身者が申し込める間取りにも条件があり、子育て世帯、高齢者世帯、障害者世帯などについては、特別割当住宅や特枠といった仕組みが利用できる場合もあります。
そのため、「次の募集日はいつか」だけでなく、
自分が申し込める住宅なのか、入居後の生活に合っているのか
まで確認することが大切です。
募集される団地や住戸は毎回同じではありません。申込みを考えたら、その回の最新の募集案内を確認し、分からないことがあれば千葉県住宅供給公社へ相談しながら進めていきましょう。
参考情報
確認日:2026年8月11日
千葉県「これから県営住宅をお申込みになる方へ」
URL:https://www.pref.chiba.lg.jp/juutaku/boshuu/moushikomishikaku.html
千葉県「県営住宅の入居対象者を拡大します」
URL:https://www.pref.chiba.lg.jp/juutaku/chintai/annai/deregulation.html
千葉県「県営住宅についての御案内」
URL:https://www.pref.chiba.lg.jp/juutaku/chintai/annai/index.html
千葉県住宅供給公社「空家募集のご案内」
URL:https://www.chiba-kousya.or.jp/jutak/akitop.html
千葉県住宅供給公社「募集案内・申込の流れ」
URL:https://www.chiba-kousya.or.jp/jutak/mosinaga.html
千葉県住宅供給公社「常時募集のご案内」
URL:https://www.chiba-kousya.or.jp/jutak/jojitop.html
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県営住宅は、一定の入居資格を満たす方の住まいを支える大切な制度です。本記事では住宅購入への誘導を目的とせず、千葉県営住宅を検討している方が制度や募集方法を確認するための情報としてまとめています。
県営住宅の具体的な申込資格や募集状況については、千葉県または千葉県住宅供給公社へお問い合わせください。
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