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最近、新築戸建をご紹介していると、洗面室にガス栓が設けられていたり、ガス衣類乾燥機「乾太くん」が標準装備されていたりする物件を見かけるようになりました。

洗面室といえば、洗面化粧台や洗濯機置場、収納などが中心でしたが、日々の洗濯をより便利にするため、衣類乾燥機の利用を想定した住宅も登場しています。

その背景には、共働き世帯の増加や家事の時短、天候に左右されない洗濯環境への関心などがあると考えられます。洗濯物を干して取り込む作業は、毎日のことだからこそ、少しでも負担を減らしたいと感じる方も多いでしょう。

一方で、「乾太くん対応」と「乾太くん標準装備」では、実際に備わっている設備や、購入後に必要となる費用が異なります。

そもそも乾太くんはどのような乾燥機なのか、洗面室にガス栓があればすぐに使えるのか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、新築戸建で見かける乾太くん対応設備について、その特徴や設置条件、追加費用、購入前に確認したいポイントを詳しく解説します。

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新築戸建で見かけるようになった「乾太くん」対応設備

最近の新築分譲住宅では、毎日の家事を便利にする設備として、食器洗い乾燥機や浴室暖房乾燥機などが採用されています。

これに加え、洗濯にかかる時間や手間を減らす設備として見かけるようになったのが、ガス衣類乾燥機「乾太くん」です。

従来の住宅では、洗濯機で洗った衣類をベランダや室内に干し、乾いたら取り込むという流れが一般的でした。

しかし、雨の日が続く梅雨の時期や、花粉が気になる季節には、洗濯物を外に干しにくくなります。

仕事から帰宅した後に洗濯する方や、家族の人数が多く洗濯物が増えやすいご家庭では、干す場所の確保や乾燥にかかる時間が悩みになることもあるでしょう。

こうした日常の負担を減らす設備として、ガス衣類乾燥機が注目されています。

新築戸建では、あらかじめ洗面室にガス栓を設け、入居後に乾太くんを設置できるようにした住宅があります。

さらに、乾燥機本体を標準設備として採用し、入居当初から利用できるように計画された住宅も見られます。

どちらも洗濯環境を充実させるための設備ですが、購入者にとっては大きな違いがあります。

洗面室にガス栓だけが設けられている場合は、乾燥機本体の購入や設置工事が必要になることがあります。一方、標準装備の住宅では、本体が販売価格に含まれているため、購入後の準備を減らせる点が魅力です。

こうした違いを理解しておくと、新築戸建の設備仕様を比較する際にも役立ちます。

設置例|柏市酒井根5丁目新築戸建3,580万円(税込)

柏市酒井根5丁目新築戸建3,580万円の乾太くん設置例
柏市酒井根5丁目新築戸建3,580万円の乾太くん設置例

ガス衣類乾燥機「乾太くん」とは?

「乾太くん」は、リンナイ株式会社が販売する家庭用ガス衣類乾燥機です。

ガスの熱を利用した温風で衣類を乾燥させる仕組みで、洗濯物を短時間で乾かせる点が大きな特徴となっています。

洗濯と乾燥を1台で行うドラム式洗濯乾燥機とは異なり、乾太くんは乾燥専用の設備です。洗濯機で洗濯・脱水した衣類を乾太くんに移して使用するため、乾燥中に次の洗濯を進めることもできます。

リンナイの公式資料では、デラックスタイプの乾燥時間について、6kgの衣類で約60分、9kgの衣類で約90分と案内されています。

これは、綿50%・化学繊維50%の実用衣類を使用し、脱水度70%、LPGで標準コースを運転した場合の試験値です。実際の乾燥時間は、衣類の量や素材、脱水状態などによって変わります。

それでも、洗濯物を干して自然乾燥させる場合と比べ、家事にかかる時間を短縮しやすい設備といえるでしょう。

例えば、夜に洗濯するご家庭では、帰宅後に洗濯を始めても、その日のうちに乾燥まで終えやすくなります。

雨が続く日や花粉の季節にも、屋外の天候を気にせず洗濯を進められるのは便利です。

また、ガスの温風で衣類を乾燥させることで、タオルなどをふんわり仕上げやすい点も乾太くんの特徴です。

室内干しする洗濯物が減れば、居室や洗面室に物干しスペースを確保する負担も軽くなります。

現在、家庭用の乾太くんには、主にデラックスタイプとスタンダードタイプがあり、乾燥容量や搭載されている機能などが異なります。

デラックスタイプには6kg・9kgのモデルが用意され、操作性やフィルターのお手入れにも配慮した設計となっています。

また、操作パネルが上部に配置された機種もあり、設置場所や使い方に合わせて選ぶことができます。

乾燥容量を考える際には、家族の人数だけでなく、一度に乾燥させたい洗濯物の量も参考になります。

少人数のご家庭でも、シーツやタオル類をまとめて洗濯する場合には、容量に余裕があると便利です。反対に、普段の洗濯物が少なければ、比較的小さな容量でも十分な場合があります。

なお、乾太くんはガスだけで動く設備ではありません。

衣類を乾燥させる熱源にはガスを使用しますが、ドラムやファンなどを動かすために電気も必要です。

したがって、使用時にはガス代と電気代の両方が発生します。

実際の光熱費は、ガスの種類や料金契約、乾燥容量、使用頻度などによって変わるため、ご家庭の使い方に合わせて確認しておくとよいでしょう。

また、乾太くんですべての衣類を乾燥できるわけではなく、熱に弱い素材や縮みやすい衣類などは、洗濯表示に従って使用する必要があります。

日常的な使用では、糸くずフィルターのお手入れも欠かせません。

特に注意したいのは、食用油や美容オイルなどの油分が付着した衣類やタオルです。

経済産業省は、油分が付着した衣類について、洗濯後でも油が残っている場合があり、乾燥中の酸化発熱によって自然発火するおそれがあると注意を呼びかけています。

また、ポリプロピレン繊維製の衣類についても、乾燥機を使用しないよう案内されています。

乾太くんは毎日の洗濯を便利にする設備ですが、使用する衣類の種類や取扱説明書を確認し、安全に利用することが大切です。

「乾太くん対応」と「乾太くん標準装備」の違い

新築戸建では、「乾太くん対応」「乾太くん利用可」「乾太くん標準装備」など、設備の採用状況によって異なる表現が使われています。

購入を検討する際にまず確認したいのは、乾燥機本体が販売価格に含まれているかどうかです。

「乾太くん対応」とされている住宅では、洗面室にガス栓を設けるなど、将来の設置を想定した設備が用意されている場合があります。

ただし、このような住宅では、乾燥機本体を別途購入する仕様もあります。

洗面室にガス栓があれば、乾太くんを導入する際に既存のガス配管を活用でき、追加工事の負担を減らせる可能性があります。

一方、「乾太くん標準装備」とされている住宅では、乾燥機本体が建物の設備として用意されます。

本体の購入費用が住宅価格に含まれているため、別途機種を選んで購入する手間がなく、入居後の洗濯環境を整えやすい点が特徴です。

ただし、乾太くんが標準装備されている住宅でも、採用される機種や乾燥容量は物件によって異なります。

また、標準装備と表示されている場合でも、引渡し時の設置状況や付属設備の内容などは確認しておきたいところです。

「対応」と「標準装備」の違いをまとめると、次のようになります。

確認項目乾太くん対応住宅乾太くん標準装備住宅
乾燥機本体別途購入する場合が多い原則として販売価格に含まれる
ガス栓設置状況を確認本体用のガス設備を確認
排湿設備施工状況の確認が必要設置内容を確認
追加費用本体代・取付工事費など使用開始までの追加費用の有無を確認
主な確認事項設置可能な機種・必要工事型番・容量・保証内容

どちらが適しているかは、乾太くんを導入する予定があるか、希望する機種が決まっているかによっても変わります。

購入後に好みの機種を選びたい方にとっては、ガス栓が設けられた住宅が検討しやすいでしょう。

一方、乾太くんを利用することが決まっている方には、最初から標準装備された住宅も魅力的な選択肢となります。

洗面室にガス栓があれば乾太くんを設置できる?

洗面室にガス栓が設けられている住宅は、乾太くんを後から導入する際に便利です。

しかし、ガス衣類乾燥機を安全に使用するためには、ガス栓のほかにも必要な設備があります。

まず、乾太くんはガスと電気の両方を使用するため、設置場所の近くに電源コンセントが必要です。

また、衣類の乾燥中に発生する湿気を屋外へ排出するため、室内に設置する場合は排湿管などの設備を設ける必要があります。

一般的には、乾燥機から外壁などを通して排湿管を取り付け、湿気を含んだ空気を屋外へ排出します。

新築戸建では、乾太くんの設置を想定して、ガス栓だけでなく排湿設備まで施工されている住宅もあります。

一方、ガス栓のみを設けた住宅では、乾燥機の設置時に排湿管の工事が必要となる場合があります。

特に、外壁へ新たな穴を開ける工事では、壁の内部にある構造材や配線・配管などへの配慮が欠かせません。

住宅の構造や設備の位置によって工事内容が変わるため、売主や施工会社、ガス事業者などに確認することをおすすめします。

さらに、乾太くんを設置する際には、機器本体と壁・収納棚などの間に、メーカーが定める離隔距離を確保する必要があります。

燃焼に必要な空気を取り入れるため、適切な給気・換気を確保することも必要です。

洗濯機の上に乾太くんを設置する場合は、専用台の寸法や設置スペースも確認します。

特に、縦型洗濯機では、ふたを開けるための高さが必要になるため、乾燥機の専用台と干渉しないかを確認しておきたいところです。

また、ガスには都市ガスとLPガスがあり、乾燥機は使用するガス種に適合した機器を選ぶ必要があります。

乾太くんを設置する予定がある場合は、希望する機種を決めたうえで、必要な設備や工事内容を確認しておくと、入居後の準備を進めやすくなります。

乾太くんを後から設置する場合の費用は?

乾太くん対応の新築戸建を購入し、入居後に乾燥機を設置する場合は、本体代金に加えて取付工事費などが必要になります。

リンナイの公式サイトに掲載されているデラックスタイプの希望小売価格は、2026年10月20日時点で、6kgモデル「RDT-63」が211,200円(税込)、9kgモデル「RDT-93」が246,400円(税込)です。

これはメーカーの希望小売価格であり、実際の販売価格は購入先によって異なります。

また、本体代金だけで設置工事まで完了する金額ではありません。

洗濯機の上に設置する場合は専用台が必要となり、屋内に設置する場合は排湿管などの部材や取付工事も必要になります。

ガス栓が設けられていない住宅では、ガス配管の追加工事も検討することになります。

一方、新築時から洗面室にガス栓が用意されていれば、既存の配管を活用できる場合があり、その部分の追加工事を省ける可能性があります。

ただし、排湿設備の施工状況や設置場所の条件によって、工事費用は変わります。

本体代金だけで比較するのではなく、専用台や排湿管、取付工事費などを含めた総額で見積りを取ることをおすすめします。

なお、建築中の新築戸建では、建物の施工工程に合わせて設置工事を相談できる場合があります。

完成済みの建売住宅では、現在の設備仕様を前提に必要な工事を検討することになります。

引渡し前に工事を希望する場合は、売主の承諾や施工上の調整が必要になるため、購入前に確認しておくとよいでしょう。

新築戸建の購入時には、登記費用や住宅ローンの諸費用、引越し費用、家具・家電の購入費なども発生します。

乾太くんの導入費用についても、こうした支出とあわせて考えておくと、入居後の資金計画を立てやすくなります。

乾太くんの使いやすさは洗面室の間取りにも左右される

乾太くんを設置できる住宅でも、実際に使いやすい配置になっているかは確認しておきたいところです。

例えば、洗濯機の上に乾太くんを設置すれば、限られた洗面室の床面積を有効に活用できます。

洗濯機から取り出した衣類をそのまま上の乾燥機へ移せるため、洗濯から乾燥までの動線も短くなります。

ただし、乾燥機の位置が高すぎると、洗濯物の出し入れや操作に負担を感じる場合があります。

特に、洗濯機の高さや専用台の寸法によって乾燥機の位置は変わるため、普段使用する方の身長や操作のしやすさも考えておきたいものです。

洗面室に余裕がある場合は、洗濯機と乾太くんを横並びに配置する方法もあります。

乾燥機を低い位置に設けられるため、衣類の出し入れがしやすくなり、配置によっては上部をカウンターとして活用することもできます。

また、最近の新築戸建では、洗面室に可動棚やカウンターを設けた間取りも見られます。

洗剤やタオルの収納、洗濯かごの置き場所、乾燥後の衣類を畳むスペースなどが近くにまとまっていれば、洗濯に関する作業を一か所で進めやすくなります。

一方、収納棚の位置によっては乾燥機の設置スペースが限られたり、扉を開けにくくなったりする場合もあります。

実際の物件見学では、洗濯機と乾太くんを配置した状態を想像しながら、洗面室の広さや設備の位置関係を確認してみるとよいでしょう。

さらに、運転中の音についても考えておきたいところです。

特に夜間の使用を予定している場合は、洗面室と寝室などの位置関係や、屋外に設ける排湿口の位置にも目を向けておくと、入居後の使い勝手をイメージしやすくなります。

乾太くん対応・標準装備の新築戸建を購入する前に確認したいこと

乾太くん対応・標準装備の新築戸建を検討する際は、設備の名称だけでなく、実際にどのような仕様になっているかを確認しておくことが大切です。

まず、乾太くん対応の住宅では、ガス栓や電源コンセントの設置状況、排湿設備の有無などを確認します。

乾燥機本体が付いていない場合は、希望する機種を設置できるか、追加工事が必要かを事前に調べておくと安心です。

一方、乾太くんが標準装備されている住宅では、本体の型番や乾燥容量、搭載されている機能などを確認します。

同じ乾太くんでも、機種によって容量や操作方法、フィルターのお手入れ方法などが異なります。

ご家庭の洗濯物の量や使い方に合っているか、購入前に知っておくとよいでしょう。

また、標準装備の住宅では、引渡し時に乾燥機の設置が完了しているか、ガスの使用開始後に運転できる状態になるかも確認したい項目です。

設備の保証については、メーカー保証に加え、売主が提供する設備保証の対象範囲や期間も確認しておきます。

建物全体の保証と住宅設備に関する保証では、内容や窓口が異なる場合があります。

詳細な仕様が分からない場合は、仲介会社を通じて売主へ確認し、設備仕様書などで内容を把握しておくと安心です。

なお、乾太くんは便利な設備ですが、必要性はご家庭の生活スタイルによって変わります。

現在使用している洗濯乾燥機で十分という方もいれば、乾燥機を別に設けることで毎日の洗濯が大きく変わるご家庭もあるでしょう。

乾燥機の性能や設置費用だけでなく、洗面室の広さや洗濯動線、日々の維持費まで含めて考えることで、ご自身の暮らしに合った設備を選びやすくなります。

まとめ|乾太くん対応・標準装備の違いを知って新築戸建を検討する

最近の新築戸建では、洗面室にガス栓を設けたり、ガス衣類乾燥機「乾太くん」を標準装備したりする住宅が見られるようになりました。

乾太くんは、短時間で衣類を乾燥でき、洗濯物を干す手間を減らせる設備です。

雨の日や花粉の季節にも洗濯しやすくなり、毎日の家事の負担軽減につながります。

ただし、乾太くんに対応した住宅と、最初から本体が標準装備された住宅では、購入後に必要となる準備や費用が異なります。

洗面室にガス栓が設けられている住宅では、乾燥機本体の購入や取付工事が必要になる場合があり、排湿設備などの施工状況も確認しておきたいところです。

一方、標準装備の住宅では、本体の型番や容量、保証内容などを確認することで、入居後の使い勝手をイメージしやすくなります。

新築戸建を比較する際には、建物の価格や間取りだけでなく、こうした設備仕様にも目を向けてみてください。

毎日の洗濯にかかる時間や手間を考えながら、ご自身の暮らしに合った設備を備えた住宅を選ぶことも、住まい探しの一つの楽しみになると思います。

参考情報

確認日:2026年10月20日

リンナイ株式会社「ガス衣類乾燥機」
https://rinnai.jp/products/laundry_dryer

リンナイ株式会社「ガス衣類乾燥機 デラックスタイプ ラインアップ」
https://rinnai.jp/products/laundry_dryer/ldyer_lineup

リンナイ株式会社「ガス衣類乾燥機 Q&A」https://rinnai.jp/products/laundry_dryer/ldryer_qa

リンナイ株式会社「置ける!? 乾太くん」
https://rinnai.jp/lp/kanta_okeru

東京ガス株式会社「設置方法|ガス衣類乾燥機(乾太くん)」
https://home.tokyo-gas.co.jp/housing/other/kanta/purchase.html

経済産業省「危険な使い方」https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/sangyo/citygas/anzen_torikumi/file_jisyuhoan/study/fireaccident/dangeroususage.html

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    千葉県市原市出身/在住。法政大学文学部史学科卒。 賃貸仲介を経て、2015年より不動産売買仲介に従事しています。 城南・城西エリア、横浜市、川崎市、熱海市、湯河原町を中心に一都三県で、約400件の購入・売却のお手伝いをさせていただきました。購入・売却・住宅ローンなど、不動産に関するご相談に、わかりやすく丁寧にお応えします。
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