新築戸建に網戸・カーテンレール・TVアンテナは付いている?標準設備と追加費用を解説
新築戸建の販売図面を見ると、システムキッチンや浴室乾燥機、温水洗浄便座など、さまざまな設備が紹介されています。
一方で、網戸やカーテンレール、TVアンテナについては、特に記載されていない物件もあります。
「新築だから最初から付いていると思っていた」「入居するときに、ほかにも購入しなければならないものがあるのだろうか」と、気になる方もいらっしゃるでしょう。
実際、新築戸建では網戸やカーテンレールなどが別途工事になる物件があります。販売価格に含まれる設備の範囲は、売主や建物の仕様によって異なります。
購入後に必要な費用を考えるためにも、どの設備が付いていて、何を追加する必要があるのか、物件を検討する段階で把握しておくと安心です。
今回は、網戸・カーテンレール・TVアンテナを中心に、新築戸建の標準設備と追加費用、購入前に確認しておきたい内容を解説します。
新築戸建は、販売価格に含まれる設備が物件によって違う
新築戸建を探していると、同じ価格帯の建売住宅でも、設備の内容に違いがあることに気付きます。
例えば、食器洗い乾燥機や浴室乾燥機、宅配ボックスなどが設置されている物件もあれば、一部の設備を省いた仕様の住宅もあります。
網戸やカーテンレール、TVアンテナについても同様で、最初から設置されている住宅と、購入者が別途手配する住宅があります。
ここで知っておきたいのが、「標準設備」と「オプション設備」の違いです。
一般に、標準設備とは販売価格に含まれる設備を指します。一方、オプション設備は、購入者が希望に応じて追加する設備や工事を意味することが多く、別途費用が発生します。
ただし、こうした呼び方や取扱いは売主によって異なるため、最終的には対象物件の仕様や契約内容を確認する必要があります。
特に建売住宅では、販売図面に掲載されている設備がすべてではなく、詳しい仕様を別の資料で案内している場合もあります。
また、同じ分譲地内であっても、号棟によって窓の数や形状、設備の設置状況が違うこともあるでしょう。
物件を比較する際には、価格や間取りだけでなく、入居時に必要な設備がどこまで含まれているのかも見ておきたいところです。
網戸は標準設備?窓の種類や設置箇所にも注目
新築戸建の設備について、購入希望者から質問を受けることが多いものの一つが網戸です。
最近の建売住宅でも、網戸が標準設備に含まれておらず、購入者が別途設置する物件があります。
例えば、販売図面の備考欄に「網戸別途」「網戸オプション」と記載されている場合です。
こうした物件では、引渡し後に網戸を取り付けるか、売主が対応する追加工事を依頼するかなど、設置方法を検討することになります。
網戸が必要な窓を考える
網戸を追加する場合、まず把握しておきたいのが窓の数と種類です。
リビングの掃き出し窓や寝室の引き違い窓など、普段から開閉する窓には網戸を設置したいと考える方が多いでしょう。
一方、縦すべり出し窓や横すべり出し窓では、窓の開き方に合わせた網戸が必要になる場合があります。製品によって取付方法や形状が異なるため、一般的な引き違い窓と同じように考えない方がよさそうです。
また、小さな窓の中には、採光を主な目的としていて、普段は開閉する機会が少ないものもあります。
どの窓に網戸を設置するかによって、必要な枚数や費用も変わってきます。
完成済みの住宅では窓を実際に見てみる
すでに完成している新築戸建であれば、内見時に窓を確認できます。
網戸が設置されているかを見るとともに、実際に窓を開けたときの使い勝手にも目を向けてみてください。
特に、リビングや寝室など、日常的に換気を行う部屋では、網戸の有無が暮らしやすさに関わります。
建築中の物件については、窓の仕様や網戸の設置予定を、売主が用意する資料などで確認する方法があります。
なお、網戸が標準設備に含まれている場合も、すべての開閉可能な窓が設置対象になっているか、確認しておくとより具体的に費用を考えられます。
カーテンレールが付いていない場合、何を準備すればよい?
網戸と同じく、カーテンレールも新築戸建では別途工事になることがあります。
内見時にカーテンレールが付いていない室内を見ると、完成前だから取り付けられていないのか、それとも購入者が用意するものなのか、判断に迷うかもしれません。
その場合は、売主や仲介会社に標準仕様を確認するのが確実です。
カーテンレールが別途必要な場合には、カーテン本体とあわせて準備することになります。
カーテンレールの取付下地にも注意
カーテンレールを設置する際に関係するのが、壁の内部にある取付下地です。
住宅の壁は、石膏ボードなどで仕上げられていることが多く、カーテンレールを固定するには、下地の位置や使用する金具・ビスを適切に選ぶ必要があります。
住宅メーカーの東栄住宅でも、カーテンレールの設置にあたって下地の位置を確認する方法が案内されています。
実際の下地の位置や施工方法は建物によって異なるため、取り付ける際には対象住宅の仕様を確認するとよいでしょう。
また、カーテンレールの設置では、窓の上部に十分なスペースがあるかどうかも気になるところです。
例えば、窓の近くにエアコンを設置する予定がある場合、カーテンレールやカーテンボックスとの位置関係によって、設置場所を調整する必要が生じることもあります。
カーテンの種類によって必要な工事が変わる
カーテンといっても、一般的なドレープカーテンやレースカーテンのほか、ロールスクリーン、ブラインドなど、さまざまな種類があります。
選ぶ製品によって、取付金具や設置方法が変わります。
入居後に購入することもできますが、寝室や道路に面した窓など、入居初日から目隠しが必要になる場所については、早めに準備しておくと安心です。
特に完成済みの新築戸建を購入する場合、引渡しから引越しまでの期間が短いこともあります。
カーテンレールの有無を確認したうえで、採寸や発注、取付工事の日程まで考えておくと、入居時に慌てずに済みます。
TVアンテナが付いていない新築戸建では、どうやってテレビを見る?
新築戸建では、TVアンテナが標準設備に含まれていない物件もあります。
ここで気を付けたいのが、室内にテレビ用のアンテナ端子が設置されていても、建物側のテレビ受信設備が整っているかどうかは別に確認する必要があることです。
リビングにTV端子があり、テレビを接続できる状態でも、屋外アンテナが設置されていなければ、地上デジタル放送を受信するための準備が別途必要になる場合があります。
屋外アンテナを設置する方法
一般的なのは、建物の屋根や外壁などにアンテナを設置する方法です。
地上デジタル放送用のアンテナには、八木式アンテナやデザインアンテナなどがあります。
設置場所や受信環境、建物の形状によって適した製品や工事内容が変わるため、専門業者による確認が必要です。
また、BS放送なども視聴したい場合には、対応する受信設備について別途検討することになります。
光回線を利用してテレビを視聴する方法
屋外アンテナを設置する以外に、光回線を利用したテレビサービスを選ぶ方法もあります。
例えば、NTT東日本が提供する「フレッツ・テレビ」は、対応する光回線を利用して地上デジタル放送やBSデジタル放送などを視聴できるサービスです。
屋外アンテナを設置する必要がない点が特徴ですが、利用には対象となる回線やサービスの契約、必要な宅内工事などの条件があります。
千葉県内でも提供エリアが限られるため、購入予定の住宅で利用できるかどうかを確認する必要があります。
なお、インターネット回線の契約だけで、自動的にテレビ放送を受信できるようになるものではありません。テレビ視聴に対応するサービスや設備について、別途検討することになります。
ケーブルテレビを利用する方法
地域のケーブルテレビ会社と契約してテレビを視聴する方法もあります。
こちらも屋外に個別の受信アンテナを設置せずに視聴できる場合がありますが、利用可能な地域や料金、必要な工事は事業者ごとに異なります。
また、契約内容によっては月額料金が発生するため、初期費用だけでなく、継続的な負担も考慮して選ぶとよいでしょう。
新築戸建の購入時には、アンテナ工事を行うのか、光回線やケーブルテレビを利用するのか、入居までに方針を決めておくと手続きが進めやすくなります。
照明・エアコン・シャッターなど、ほかにも確認したい設備
網戸・カーテンレール・TVアンテナ以外にも、新築戸建で標準設備に含まれるか確認しておきたいものがあります。
代表的なのが照明器具やエアコンです。
例えば、玄関や廊下、トイレなどには照明器具が設置されていても、リビングや各居室には照明器具が付いていない物件があります。
また、エアコンについても、専用コンセントや配管用の穴が用意されていることと、エアコン本体が設置されていることは別です。
このほか、雨戸・シャッター、バルコニーの物干し金物、キッチンのカップボード、洗濯機用の防水パンなども確認しておきたい設備です。
特にエアコンは、夏場や冬場の入居を予定している場合、引越し前に設置しておきたいと考える方も多いでしょう。
購入を検討している住宅の設備内容が分かれば、必要なものを優先して準備できます。
すべての設備を一度にそろえる必要があるかどうかも、生活スタイルに合わせて考えられます。
販売図面に記載がない設備は、どのように確認する?
SUUMOやアットホームなどで新築戸建を探していると、物件によって設備の記載内容に差があることに気付きます。
浴室乾燥機や食器洗い乾燥機などは詳しく掲載されていても、網戸やカーテンレールについては特に記載がないケースもあるでしょう。
その場合、まず確認したいのが販売図面の設備欄と備考欄です。
備考欄に「網戸・カーテンレール・TVアンテナは別途」と記載されていれば、これらの設備を追加する際には、別途費用を考える必要があります。
一方、特に記載がない場合には、設備仕様書や売主の資料で詳しい内容を確認する方法があります。
完成済みの物件は、現地でも確認できる
建物が完成している場合、内見時に設備の設置状況を確認できます。
網戸やカーテンレールは、現物を見れば設置状況を把握しやすい設備です。
ただし、建物内に展示用として取り付けられているものや、販売時には含まれない備品がある場合も考えられます。
目にした設備が引渡し時にも残るのか気になる場合は、売主に確認しておくと安心です。
TVアンテナについては、室内の端子や屋外の見た目だけで判断するのが難しいこともあります。受信設備の設置状況や、購入者側で必要となる工事を問い合わせる方が確実でしょう。
未完成物件では仕様書と売主の回答を確認する
建築中の新築戸建では、室内の設備を実際に確認できないことがあります。
その場合は、設備仕様書や設計図面などを参考に、引渡し時にどのような設備が設置される予定なのかを確認します。
同じ売主が建築した完成物件を見学できる場合もありますが、設備の内容については購入予定の号棟を基準に考えます。
例えば、完成物件に網戸が付いていたとしても、検討している住宅では別途工事になっている可能性もあるためです。
販売資料と契約内容を照らし合わせる
購入申込みを経て売買契約へ進む際には、販売資料で説明を受けた設備が、契約上どのように扱われているかも確認しておきたいところです。
特に、追加工事や売主のサービスによって設備を設置する予定がある場合には、対象となる設備、費用負担、設置時期などを明確にしておく必要があります。
設備の内容については、重要事項説明書だけを見ればすべて分かるとは限らないため、売買契約書や仕様書、追加工事の見積書など、関係する資料をあわせて確認することが実務上大切です。
購入後の認識違いを防ぐためにも、気になる設備があれば、契約前に仲介会社を通じて売主へ問い合わせておくとよいでしょう。
追加費用を把握するために、契約前に聞いておきたいこと
網戸やカーテンレールなどが別途必要な場合、追加費用は設備の種類や数量、施工内容によって変わります。
例えば、網戸であれば設置する窓の数や大きさ、カーテンレールであれば取付箇所や製品の種類が費用に関係します。
TVアンテナについても、アンテナの種類や設置場所、配線工事などによって見積内容が異なります。
追加費用を考える際には、まず必要な設備を把握し、具体的な見積りを確認するのが現実的です。
追加工事は誰に依頼するのか
建売住宅では、売主がオプション工事として設備の設置を受け付けている場合があります。
一方、引渡し後に購入者が施工業者を手配するケースもあります。
売主に依頼する場合には、どの設備を設置できるのか、費用や工事時期などを確認します。
購入者自身が工事を手配する場合は、引渡し後の施工となることが一般的なため、引越し日との調整も必要です。
特に網戸やカーテンレール、エアコンなどは、生活を始めてから必要性を感じやすい設備です。
契約前の段階で、設置を依頼できる範囲や施工時期を把握しておくと、引渡し後の予定を立てやすくなります。
購入価格以外に必要な予算も考えておく
新築戸建の購入では、物件価格のほかに登記費用や住宅ローン関係費用、火災保険料など、さまざまな諸費用が発生します。
それに加えて、生活に必要な設備の購入費や工事費、引越し費用なども考えておきたいところです。
例えば、物件価格が予算内に収まっていても、入居前に設置したい設備が多ければ、その分の資金を準備する必要があります。
住宅ローンで設備工事費用を賄えるかどうかについては、工事内容や金融機関の商品・審査条件などによって取扱いが異なります。利用を考えている場合は、早めに金融機関へ相談するとよいでしょう。
なお、契約前に設備について確認する際は、次のような内容を仲介会社へ伝えると話が進めやすくなります。
- 網戸・カーテンレール・TVアンテナは販売価格に含まれているか
- 含まれている場合、どの窓や部屋が設置対象になるか
- 別途工事が必要な場合、売主に依頼できるか
- 見積りの金額と工事内容、施工時期はどうなっているか
- 引渡し時点で、どこまで設置が完了しているか
売主から追加工事の提案を受ける場合には、見積書などで工事内容と金額を確認しておくと安心です。
設備の設置について合意した内容は、必要に応じて書面に残し、売買契約や引渡し条件との関係も確認しておきましょう。
まとめ|標準設備と追加費用を把握して、購入予算を考えよう
新築戸建では、網戸・カーテンレール・TVアンテナなどが別途工事になる物件があります。
また、照明器具やエアコン、シャッターなども、物件によって標準設備の内容が異なります。
気になる新築戸建を見つけたら、販売図面や設備仕様書を確認し、分からない部分は仲介会社を通じて売主へ問い合わせると、購入後に必要な設備が見えてきます。
特に、入居前に設置したい設備については、必要な数量や工事費、施工時期まで考えておくことが大切です。
物件価格だけでなく、入居までに必要な設備費用も含めて予算を考えることで、購入後の暮らしを具体的にイメージしやすくなるでしょう。
参考情報
確認日:2026年10月12日
国土交通省「宅地建物取引業法 法令改正・解釈について」
URL:https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bt_000268.html
一般財団法人住宅金融普及協会「購入した住宅が設計・仕様書と異なる場合」
URL:https://www.sumai-info.com/information/legal_knowledge_22.html
株式会社東栄住宅「ご購入後のトラブルQ&A-その他-」
URL:https://www.touei.co.jp/support/faq/faq_others.html
NTT東日本「フレッツ・テレビ|サービス内容」
URL:https://flets.com/flets-hikari/ftv/service.html
NTT東日本「フレッツ・テレビ|料金」
URL:https://flets.com/flets-hikari/ftv/fee.html
一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟「ケーブルテレビ Q&A」
URL:https://www.catv-jcta.jp/p/service/faq.html
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