一建設「CREVA(クレヴァ)」2026年10月販売開始|都市型新築戸建の特徴と対象エリアを紹介
一建設株式会社は2026年10月16日、都市型分譲戸建住宅の新ブランド「CREVA(クレヴァ)」を発表しました。2026年10月から東京都23区と多摩地域東部を中心に販売を開始し、将来的には全国への展開も視野に入れています。
CREVAは、都市部に多い狭小地や変形地を活かしながら、デザイン性と暮らしやすさを両立させることを目指した新築戸建ブランドです。
新築マンションの価格上昇が続く東京都内では、マンションだけでなく、新築戸建も購入候補として比較している方がいらっしゃるでしょう。
一方、都市部の戸建住宅は土地の広さや形状に制約が生じやすく、希望する立地と居住空間のバランスに悩むこともあります。
こうした住宅購入者のニーズを背景に誕生したのがCREVAです。
今回は、CREVAの販売エリアや設計の特徴、耐震性能、既存ブランド「リーブルガーデン」との違いを紹介します。あわせて、開発の背景や実際の物件を検討する際に確認しておきたい内容についても解説します。
一建設が新ブランド「CREVA(クレヴァ)」を2026年10月から販売開始
CREVA(クレヴァ)は、飯田グループホールディングスの中核企業である一建設株式会社が、新たに展開する都市型分譲戸建住宅ブランドです。
一建設は、分譲戸建住宅の総合ブランド「Livele Garden(リーブルガーデン)」を全国で展開してきました。CREVAは、こうした住宅づくりの経験を基に、都市部特有の敷地条件や住宅購入者のニーズに対応するブランドとして開発されました。
ブランドコンセプトは「都会に、もっと暮らしやすさを。暮らしに、もっと価値を。」です。
開発にあたっては、営業・設計・工事の各部門が参加する社内プロジェクトを立ち上げ、約2年間にわたって商品企画や設計、施工方法の検証を重ねてきたと発表しています。
特徴的なのは、土地の条件に合わせて一棟ごとの設計を工夫するという考え方です。
一般的な分譲戸建住宅では、住宅の品質や施工効率を確保するため、一定の規格を取り入れた設計が行われています。
CREVAでは、これまで培ってきた住宅性能や品質を維持しながら、都市部の限られた敷地を活かすために、設計の自由度を高める方針が示されました。
一建設は、開発にあたって「注文住宅を超える建売住宅」を目指すとしています。
これは、新ブランドの開発目標を示したものです。実際の住宅では、敷地条件や建物の配置、間取りなどを通じて、どのような工夫が取り入れられているかが注目されます。
なお、CREVAの商標は2026年10月16日の発表時点で出願中となっています。
CREVA 外観・内観イメージ






※画像出典:一建設株式会社(PR TIMES)|都市型分譲戸建住宅の新ブランド「CREVA(クレヴァ)」を2026年10月より販売開始
CREVAの販売エリアは東京都23区・多摩地域東部から
CREVAは2026年10月から販売を開始し、当初の対象エリアを東京都23区と多摩地域東部としています。
都市部では、住宅地としての利便性が高い一方、土地の価格や面積、形状などによって、建築できる住宅のプランに制約が生じることがあります。
例えば、駅から徒歩圏内にある住宅地でも、間口が狭い土地や奥行きのある土地、整った四角形ではない敷地など、さまざまな条件が考えられます。
CREVAは、こうした都市部の土地を活用し、居住空間や建物のデザインに工夫を取り入れることを目指しています。
一建設は将来的に全国への展開も視野に入れているものの、2026年10月16日の発表で具体的に示された当初の販売エリアは、東京都23区と多摩地域東部です。
千葉県や神奈川県、埼玉県での販売開始については、今回の発表では具体的な案内がありません。
また、発表資料には個別物件の所在地や販売価格、間取りなどの詳細は掲載されていません。
今後、具体的な販売物件が公開されれば、エリアごとの立地や価格帯、敷地の広さなども確認できるようになります。
特に東京都内で新築戸建を探している方にとっては、CREVAがどのような物件を展開していくのか、今後の販売情報が気になるところです。
狭小地・変形地を活かすCREVAの設計とは?
CREVAの大きな特徴は、都市部の狭小地や変形地を活かすため、さまざまな設計手法を取り入れていることです。
一建設は、オーバーハング、勾配天井、3マス階段、斜め壁などを活用し、限られた敷地でも開放感のある住空間を実現する方針を示しています。
これらは建物の配置や室内空間の使い方に関わる設計上の工夫です。それぞれがどのような役割を持つのか、簡単に見ていきましょう。
オーバーハングは、上階の一部を下階より外側へ張り出す設計です。
例えば、1階に玄関や駐車スペースを確保しながら、2階の居室部分を外側へ張り出すことで、上階の床面積を確保する方法があります。
都市部では土地の間口や奥行きに余裕がない場合もあるため、建物の上下階で形状を変える設計が、空間を有効に使う手段になります。
ただし、実際にどの程度の床面積を確保できるかは、敷地の形状や建築上の制限、建物の構造などによって変わります。
勾配天井は、屋根の傾斜に合わせて天井を高くする設計です。
一般的な水平天井と比べ、天井の高さに変化が生まれ、室内に広がりを感じやすくなります。
例えば、リビングの一部に勾配天井を設ければ、床面積を変えずに縦方向の空間を活用できます。住宅同士が近接する都市部では、こうした天井の形状も、室内の印象を左右する要素の一つです。
また、CREVAでは3マス階段や斜め壁といった設計手法も挙げられています。
3マス階段は、限られた面積の中に階段を配置するための工夫です。階段に必要なスペースをコンパクトにすることで、ほかの居住空間を確保する設計につなげます。
もっとも、階段は毎日利用する場所です。実際の物件では、階段の勾配や踏面、踊り場の配置、上り下りのしやすさなども確認したいところです。
斜め壁は、土地の形状や建物の配置に合わせ、壁を斜めに設ける設計です。
整った四角形ではない土地でも、その形状を活かして室内空間を計画することができます。
一方、斜めの壁に沿って家具を置く場合には、配置できる家具の大きさや収納の使い方も気になるかもしれません。
こうした設計は、単に建物面積を広くするためだけでなく、限られた空間をどのように使うかという考え方にもつながっています。
CREVAでは、敷地の個性に合わせた設計とともに、街並みや周辺環境との調和も重視する方針です。
なお、今回発表された設計手法が、CREVAのすべての物件に共通して採用されるという案内はありません。具体的な住宅を検討する際には、間取り図や建物の配置図などから、それぞれの特徴を確認することになります。
CREVAは耐震等級3を標準仕様に
CREVAでは、全物件について、建設住宅性能評価書を取得した耐震等級3を標準仕様とする方針が示されています。
耐震等級3は、住宅性能表示制度における耐震等級の最高ランクです。
住宅性能表示制度では、国が定めた共通の基準に基づき、登録住宅性能評価機関が建物の性能を評価します。
耐震等級3は、構造躯体の倒壊等防止について、等級1で想定する地震力の1.5倍の地震力に対して倒壊・崩壊しない程度の性能を示すものです。
新築戸建を購入する際には、間取りや内装、設備などに関心が集まりやすいものの、建物の耐震性能も長く暮らすうえで確認しておきたい要素です。
また、今回の発表では、耐震等級に加えて「建設住宅性能評価書」の取得が標準仕様に含まれている点にも注目できます。
住宅性能評価書には、設計段階の図書審査によって交付される「設計住宅性能評価書」と、施工段階・完成段階の検査を経て交付される「建設住宅性能評価書」があります。
建設住宅性能評価では、第三者機関が工事中や完成時の検査を行い、定められた基準に基づいて建物の性能を評価します。
そのため、購入を検討する物件が建築中の場合は、現在どの評価書が交付されているのか、建設住宅性能評価書はいつ交付される予定なのかを確認すると、住宅性能に関する情報を把握しやすくなります。
なお、耐震等級は建物の構造躯体の性能を一定の基準で評価するものであり、地震による被害が一切発生しないことを保証する制度ではありません。
実際の物件を比較する際には、耐震等級に加え、評価書に記載された対象項目や取得状況も確認するとよいでしょう。
リーブルガーデンとの違いは?
一建設は、これまで分譲戸建住宅の総合ブランド「Livele Garden(リーブルガーデン)」を展開してきました。
リーブルガーデンでは、住宅性能や品質、価格とのバランスを重視しながら、さまざまな地域や暮らし方に対応する分譲住宅を提供しています。
商品ラインナップには、デザイン性を重視した住宅や家事動線に工夫を凝らした住宅、平屋住宅なども含まれます。
今回登場したCREVAは、リーブルガーデンと同等の住宅性能・品質を維持しながら、都市部の狭小地や変形地に対応する設計を取り入れたブランドです。
つまり、両ブランドの主な違いは、住宅性能の優劣ではなく、対象とする敷地条件や商品企画の方向性にあります。
リーブルガーデンが幅広い地域や住まい方に対応する分譲戸建住宅の総合ブランドであるのに対し、CREVAは都市部特有の敷地条件を活かす設計に重点を置いています。
また、CREVAでは営業・設計・工事の各部門が連携し、一棟ごとの土地の特徴を反映した住宅づくりを目指しています。
新ブランドという点から、CREVAの方が設備仕様や住宅性能において上位の商品なのか、気になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、一建設の発表では、リーブルガーデンと同等の住宅性能・品質を維持する方針が明記されています。
販売価格や設備仕様、建物面積などの詳細が明らかになれば、個別物件ごとの違いも具体的に比較できるようになります。
現段階では、CREVAを高級住宅ブランドとして位置づけるよりも、都市部の土地に合わせた設計を特徴とする新しい分譲戸建ブランドとして理解するのが適切です。
新築マンション価格の上昇を背景に誕生したCREVA
一建設がCREVAを開発した背景には、東京都内における新築分譲マンション価格の上昇があります。
特に、ファミリー層が希望することの多い70㎡以上や3LDK以上のマンションでは購入価格が上昇しており、立地・広さ・価格のバランスを考えながら、戸建住宅も購入候補に加える動きがあると一建設は説明しています。
実際、株式会社不動産経済研究所が2026年7月に公表した「首都圏 新築分譲マンション市場動向 2026年上半期(1~6月)」では、首都圏の新築分譲マンションの平均価格が初めて1億円を超えました。
2026年上半期の平均価格は、首都圏全体で1億135万円。前年同期比13.1%の上昇です。
東京都23区では平均価格が1億4,249万円となり、こちらも前年同期から9.1%上昇しています。
これらは調査期間中に発売された新築分譲マンションの平均価格であり、CREVAの販売価格を示すものではありません。
マンションと戸建住宅では、土地の所有形態や共用部分の有無、管理費・修繕積立金など、購入後の費用にも違いがあります。
一方、都心部で新築戸建を購入する場合は、土地価格の高さに加え、敷地面積や建築条件による制約も考慮する必要があります。
例えば、立地を優先すれば敷地面積が比較的小さくなることもありますし、広さを求めれば駅からの距離が長くなる場合もあります。
CREVAは、こうした都市部の住宅事情を踏まえ、限られた敷地を活用することで、居住空間やデザイン性に工夫を加える商品として開発されました。
マンションか戸建かという住宅の種類だけでなく、希望する立地でどのような暮らしができるかを考える際に、新たな比較対象となりそうです。
CREVAの購入を検討する際に確認したいこと
CREVAの特徴に関心を持った方にとって、次に気になるのは実際の販売物件ではないでしょうか。
2026年10月16日の発表では、ブランドの基本方針や設計手法、販売エリアなどが紹介されました。一方、具体的な販売価格や所在地、間取り、建物面積などの詳細は示されていません。
今後、個別物件の販売情報が公開された際には、まず敷地条件と建物の配置を確認すると、CREVAの設計上の工夫が分かりやすくなります。
例えば、オーバーハングを採用した住宅であれば、1階と2階の形状がどのように異なるのか、張り出した部分がどの部屋に使われているのかが参考になります。
勾配天井のある住宅では、リビングなどの天井高や窓の位置を確認することで、完成後の室内を想像しやすくなります。
また、狭小地や変形地を活用する住宅では、建物面積の数字だけでなく、実際に使える室内空間の形状も見ておきたいところです。
家具の配置や収納、階段の上り下り、各部屋への移動など、日常生活を思い浮かべながら間取り図を確認すると、その住宅ならではの特徴が見えてきます。
都市部の住宅では隣接する建物との距離が近い場合もあるため、窓の位置や採光、外からの視線なども生活のしやすさに関わります。
さらに、CREVAでは耐震等級3と建設住宅性能評価書の取得を標準仕様とする方針が示されています。
実際の物件では、住宅性能評価書の取得状況に加え、断熱性能や設備仕様、保証・アフターサービスなどについても販売資料で確認しておくとよいでしょう。
住宅を比較する際には、販売価格だけでなく、登記費用や住宅ローン関係費用などを含めた購入時の諸費用、入居後の維持管理費も考慮することになります。
CREVAは都市部の敷地条件を活かす設計が特徴ですが、その魅力を実感できるかは、ご家族の暮らし方や希望する住環境によっても変わります。
具体的な販売物件が公開された際には、ブランド全体の特徴と個別の住宅条件を照らし合わせながら検討したいところです。
まとめ|都市部の新築戸建に新たな選択肢
一建設が2026年10月に販売を開始する「CREVA(クレヴァ)」は、都市部の狭小地や変形地を活かした新築分譲戸建住宅ブランドです。
既存ブランド「リーブルガーデン」と同等の住宅性能・品質を維持しながら、オーバーハングや勾配天井、3マス階段、斜め壁などの設計手法を取り入れ、限られた敷地でも開放感のある住まいづくりを目指しています。
また、全物件で建設住宅性能評価書を取得した耐震等級3を標準仕様とする方針も示されました。
当初の販売エリアは東京都23区と多摩地域東部で、今後は全国への展開も視野に入れています。
東京都内では新築マンションの価格上昇が続いており、住宅購入者にとって、立地・広さ・価格のバランスをどのように考えるかが一つの課題になっています。
CREVAは、そうした都市部の住宅事情を踏まえて開発された新ブランドです。
今後、具体的な販売価格や間取り、所在地などが公表されれば、従来の建売住宅やマンションと比較しながら、より詳しく検討できるようになります。
都市部で新築戸建の購入を考えている方にとって、今後の販売物件の展開が注目されます。
参考情報
確認日:2026年10月19日
一建設株式会社(PR TIMES)|都市型分譲戸建住宅の新ブランド「CREVA(クレヴァ)」を2026年10月より販売開始https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000210.000103915.html
一建設株式会社|リーブルガーデンの特徴
https://www.hajime-kensetsu.co.jp/livelegarden/brand/
一建設株式会社|リーブルガーデンの特徴 デザイン性の高い住まい
https://www.hajime-kensetsu.co.jp/livelegarden/brand/02/
一建設株式会社|地震に強い、一建設の住まい
https://www.hajime-kensetsu.co.jp/livelegarden/brand/earthquake/
国土交通省|令和7年度の住宅性能表示制度の実施状況についてhttps://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_001351.html
株式会社不動産経済研究所|首都圏 新築分譲マンション市場動向 2026年上半期(1~6月)
https://www.fudousankeizai.co.jp/share/mansion/679/s2026-16.pdf
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