完成前の新築マンションがもうレインズに?千葉駅近くの築浅マンション相場から見る購入前の注意点
はじめに|新築マンションでも、完成前に流通市場に出ることがある
新築マンションというと、分譲会社から直接購入するもの、というイメージを持つ方が多いと思います。
モデルルームを見学し、希望する部屋を選び、建物完成後に引渡しを受ける。一般的にはそのような流れを想像しやすいでしょう。
ただ、実際の不動産流通では、完成前の新築マンションが売買の対象として出てくることがあります。
たとえば、分譲時に購入した人や法人が、建物完成前または引渡し前後のタイミングで売りに出すケースです。
このような物件は、見た目には「新築」や「未入居」に近く見えても、分譲会社から直接買う新築マンションとは確認すべき点が変わります。
今回は、千葉駅近くで確認した完成前の新築タワーマンションの事例をもとに、レインズへの登録、近隣築浅マンションとの価格比較、住宅ローンや管理費を含めた購入前の見方を整理します。
今回確認した千葉駅徒歩4分の完成前新築マンション
今回確認したのは、千葉駅徒歩4分の完成前新築タワーマンションです。
販売図面上では、専有面積は65.31㎡、間取りは3LDK+WIC、価格は7,980万円。現況は建築中で、引渡しは2026年12月中旬予定とされています。
また、内見方法は「不可」と記載されており、実際の室内を見てから判断する完成済み中古マンションとは異なります。
千葉駅徒歩4分という立地は、通勤、買い物、外食、行政手続きなどを考えると大きな魅力があります。
一方で、価格は約8,000万円です。さらに、マンションの場合は住宅ローン返済だけでなく、管理費、修繕積立金、その他月額費用、駐車場代なども毎月の負担として考える必要があります。
今回の販売図面では、管理費、修繕積立金、その他費用を合わせた月額費用は43,085円とされています。
「駅近で新築だから良さそう」と感じる物件ほど、価格だけでなく、毎月の総支払額と長く持ち続けられるかを冷静に見ておきたいところです。



レインズに登録されているということをどう見るか
レインズとは、不動産会社が物件情報を共有するための仕組みです。
一般の方が直接見るサイトではなく、不動産会社が物件情報や取引に関する情報を確認するために利用します。
完成前の新築マンションがレインズに登録されている場合、その物件はすでに不動産会社間の流通市場に出ていると考えることができます。
ここで誤解したくないのは、レインズに登録されているから怪しい、という話ではないことです。
不動産会社間で物件情報を共有すること自体は、不動産取引の中で一般的に行われています。
ただし、完成前の新築マンションが流通市場に出ている場合、買主側は「分譲会社から直接買う新築」と同じ感覚だけで進めない方が安全です。
売主は誰なのか。
アフターサービスや設備保証はどうなるのか。
引渡し時期はいつか。
住宅ローンの本審査や金利適用のタイミングは問題ないか。
こうした点を一つずつ確認していく必要があります。
完成前に転売される理由
完成前の新築マンションが売りに出る理由は、物件ごとに異なります。
購入した方の資金計画が変わった場合もあれば、転勤や家族構成の変化などで入居予定が変わることもあります。
また、人気のある駅近マンションでは、分譲時に取得した住戸を再販売する目的で購入されることもあります。
ここで大切なのは、「転売だから悪い」と決めつけないことです。
不動産には、それぞれ事情があります。
ただし、買主側から見ると、転売物件は価格の見方がより大切になります。
当初の分譲価格はいくらだったのか。
周辺の築浅マンションと比べて、坪単価はどのくらいか。
新築の魅力、立地、ブランド、階数、向き、共用施設、管理費等を含めて、現在の価格に納得できるか。
その確認をせずに「新築だから安心」「駅近だから大丈夫」と進めてしまうと、あとから資金面で負担を感じることがあります。
千葉駅周辺の築浅マンションと比べる
完成前の新築マンションの価格を見るときは、近隣の築浅マンションと比べると判断しやすくなります。
もちろん、階数、向き、眺望、ブランド、共用施設、専有部の仕様、管理状態によって価格は変わります。
それでも、同じ千葉駅周辺で、築浅・駅徒歩圏・60㎡台前後のマンションがどのくらいで売りに出ているかを見ると、価格感の目安になります。
以下は、SUUMOに掲載されていた千葉駅周辺の築浅・駅徒歩圏マンションの売出事例です。
確認日:2026年6月15日
| 物件・事例 | 最寄り駅 | 築年月 | 専有面積 | 間取り | 売出価格 | 概算坪単価 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 今回の完成前新築マンション事例 | 千葉駅徒歩4分 | 2026年8月予定 | 65.31㎡ | 3LDK+WIC | 7,980万円 | 約404万円/坪 | 建築中・内見不可 |
| エクセレントザタワー | 千葉駅徒歩9分 | 2023年11月 | 65.20㎡ | 1LDK+S | 6,480万円 | 約329万円/坪 | 築浅タワーマンション |
| クレアホームズ千葉センタークロス | 千葉駅徒歩8分 | 2019年1月 | 68.80㎡ | 3LDK | 6,800万円 | 約327万円/坪 | 築10年以内 |
| エクセレントシティ千葉弁天一丁目 | 千葉駅徒歩4分 | 2023年7月 | 55.91㎡ | 1LDK+S | 5,480万円 | 約324万円/坪 | 駅徒歩4分 |
| パークホームズ千葉 | 千葉駅徒歩12分 | 2022年1月 | 64.44㎡ | 3LDK | 5,290万円 | 約271万円/坪 | 13階住戸 |
| パークホームズ千葉 | 千葉駅徒歩11分 | 2022年1月 | 64.93㎡ | 3LDK | 4,690万円 | 約239万円/坪 | 2階住戸 |
この比較だけを見ると、今回の完成前新築マンション事例は、近隣の築浅中古マンションよりも坪単価が高めに見えます。
ただし、これは単純に「高いから悪い」という意味ではありません。
完成前の新築であること、千葉駅徒歩4分の立地、建物規模、ブランド、商住一体の計画、共用施設、階数、向きなど、価格に反映される要素はいくつもあります。
一方で、買主側としては、近隣の築浅マンションと比べてどの部分に価格差を感じるのかを整理しておくと、購入判断がしやすくなります。
SUUMO掲載価格は「成約価格」ではなく「売出価格」
ここで注意したいのは、SUUMOに掲載されている価格は、実際に売買が成立した価格ではないという点です。
SUUMOに出ている価格は、売主側が提示している売出価格です。
実際の取引では、価格交渉が入ることもありますし、一定期間売れなければ価格が見直されることもあります。
そのため、SUUMOの掲載価格は、相場をつかむための参考として見るのが自然です。
「この価格で必ず売れる」という意味でも、「この価格がそのまま市場価値」という意味でもありません。
本当に確認したいのは、次のような点です。
・同じマンション内で他に売出住戸があるか
・過去の成約事例と比べてどうか
・周辺の築浅マンションと比べて坪単価がどの位置にあるか
・管理費や修繕積立金を含めた毎月負担が重すぎないか
・将来売却する場合、同じような価格帯で需要が見込めるか
一般の方がSUUMOだけで判断しようとすると、どうしても「掲載されている価格」中心の見方になります。
ただ、実務では売出価格だけでなく、成約事例、周辺の在庫数、価格改定の履歴、売主の事情、住宅ローンの通りやすさなども含めて見ていきます。
新築・駅近・タワーマンションでも、毎月負担は冷静に見る
新築マンションを検討するとき、どうしても物件価格に目が行きます。
しかし、マンション購入では、住宅ローン返済以外の固定費も毎月発生します。
管理費、修繕積立金、インターネット使用料、給湯器リース料、その他共用サービス費、駐車場代などです。
今回の完成前新築マンション事例では、管理費等の月額合計が43,085円とされています。
住宅ローン返済に加えて、毎月4万円台の固定費がかかると考えると、家計への影響は小さくありません。
たとえば、住宅ローンの返済額だけを見て「なんとか払えそう」と感じても、管理費等を加えると毎月の負担感が変わることがあります。
さらに、固定資産税・都市計画税、火災保険、引越し費用、家具家電の購入費用も考えておく必要があります。
新築・駅近・タワーマンションは魅力が大きい反面、毎月の支払いもそれに応じて高くなりやすいものです。
購入前には、物件価格だけでなく、住み始めた後の家計を具体的にイメージしておきましょう。
完成前・内見不可の物件で確認したいこと
完成前の物件では、実際の室内を見て判断できないことがあります。
今回の事例でも、販売図面上は内見不可とされています。
完成済み中古マンションであれば、日当たり、眺望、室内の広さ、音の聞こえ方、共用部の管理状態などを現地で確認できます。
しかし、完成前の物件では、図面、パンフレット、仕様書、管理規約案、重要事項説明書、長期修繕計画案などをもとに判断することになります。
特に確認しておきたいのは、次の点です。
・売主は誰か
・分譲会社のアフターサービスを引き継げるか
・設備保証や契約不適合責任の扱い
・引渡し予定日と住宅ローン実行時期
・手付金の額と解除条件
・管理費、修繕積立金、その他月額費用
・駐車場、駐輪場、バイク置場の利用条件
・共用施設の利用方法と費用
・管理規約、使用細則、ペット飼育の条件
・住宅ローン審査で完成前物件として問題がないか
完成前の物件は、実物を見られない分、書類で確認する部分が増えます。
そのため、気になる点を曖昧にしたまま契約へ進むのではなく、事前に不動産会社へ確認し、必要に応じて金融機関や専門家にも相談することが大切です。
まとめ|完成前の新築マンションほど、周辺相場と条件確認が大切
完成前の新築マンションが流通市場に出ているからといって、それだけで問題があるわけではありません。
駅近で、建物グレードが高く、共用施設も充実したマンションであれば、購入を検討したくなるのは自然なことです。
ただし、分譲会社から直接購入する新築マンションとは、確認すべきポイントが異なる場合があります。
売主、保証、アフターサービス、引渡し条件、住宅ローン、毎月の管理費等、周辺の築浅マンションとの価格差。
こうした点を一つずつ確認することで、物件の魅力だけでなく、購入後の暮らしまで見通しやすくなります。
千葉駅周辺のように利便性の高いエリアでは、新築マンション、築浅中古マンション、リノベーション済マンションなど、複数の選択肢があります。
気になる物件を見つけたときは、価格だけで判断せず、周辺相場や毎月負担まで含めて比較してみましょう。
参考情報
確認日:2026年6月15日
・東日本不動産流通機構「レインズってなに?」
・SUUMO「千葉駅の中古マンション購入情報」
・SUUMO「パークホームズ千葉 中古マンション物件情報」
・SUUMO「クレアホームズ千葉センタークロス 中古マンション物件情報」
・SUUMO「エクセレントザタワー 中古マンション物件情報」
・SUUMO「ペット可・相談・5000万円台で探す千葉駅の中古マンション購入情報」
・対象物件の販売図面
※SUUMO掲載価格は、確認日時点の売出価格です。実際の成約価格とは異なる場合があります。また、掲載状況や価格は日々変わるため、最新情報は各掲載ページや不動産会社でご確認ください。
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